2016.08.02 - グローバル・ラリークロス第8戦 ワシントンD.C.
グローバル・ラリークロス第8戦、WRX STIは9位完走
2016年グローバルラリークロス選手権第8戦は、7月29日(金)・30日(土)にワシントンDCのロバートFケネディ・メモリアルスタジアムで開催され、SUBARUラリーチームUSAの#11スベレー・イサックセンと#81バッキー・ラセックは2台のラリークロス仕様SUBARU WRX STIで参戦しました。

プラクティスでは、SUBARUラリーチームUSAの準備は スムーズに進行し、ドライバーは各コーナーや設定速度に慣れ、メカニックたちはマシンのセッティングを仕上げ、予選に向かいました。2台のWRXは舗装セクションでライバルと同等のタイムをマークし、グラベルセクションでは速いペースで走れていました。彼らのタイムは徐々に短縮していきましたが、路面状態が急速に変化するGRCでは何が起こるか予測できません。前向きな口調で、「レーストラックは高速で、ダートセクションはテクニカルだけど、全体的には楽しいコースです。ここまでは良い一日だったといえるでしょう」と語りました。バッキーとスベレーは、予選でそれぞれ10位と9位となりました。

第2ヒート準決勝、ラストチャンス予選(LCQ)、決勝は土曜日に開催され、湿度97%、気温31°Cと 非常に高温多湿の条件下で行われました。午前の路面はドライでした。スベレーのマシンにマイナーな技術的トラブルが発見され、ヒート2Aには 残念ながら不出走。しかし、修復を経てマシンは準決勝Bに出走することになりました。バッキーはミスなく6周のヒート2Aで良いスタートを切流と、接触に巻き込まず安定したドライブを見せ、早めのジョーカーラップを経たのちグループは一列縦隊となり、4位でフィニッシュしました。

LCQを開始する直前に雨雲が出て、ゲリラ豪雨のためにスタートが遅れました。コースは完全にウェットになり、GRC主催者はウェットレースを宣言。レインタイヤ(カットタイヤ)の使用が許可されました。バッキーとスベレーは4周のLCQでそれぞれ2列目の4位と5位からスタート。良いスタートを切ったものの、スベレーは 電動パワーステアリングとオルタネータのトラブルに見舞われて5位でフィニッシュし、決勝レース進出が叶わず。スベレーは、「幾つかの不運に遭い、我々にとってタフな週末になりました。次のレースでは前のポジションでフィニッシュきるよう、チームとマシンの準備を頑張ります」と語っています。一方、バッキーは力強い走りを見せ、アクシデントに巻き込まないよう早めにジョーカーラップに入りました。そのため3位までポジションアップできましたが、最終的には4位でフィニッシュ。これによって彼は決勝レース進出を果たします。

チーム・オーナーであるランス・スミスは、「全体的には我々にとって難しい週末になったが、バッキーは決勝まで駒を進めてくれたので満足です。マシンは2台とも良い走りができていました。ラリーでよく言われる表現ですが、“優勝したければ、まずは完走”です。より前方でフィニッシュするにはもう少し時間がかかりそうですが、チーム全体は頑張っています。シーズン後半にはパワーアップした態勢が整う予定なので、諦めずに頑張ります」と話していました。
グローバルラリークロス選手権の第9戦は、8月27日 (土)〜28日(日)フィラデルフィアの近くにあるベイダーフィールドで開催されます。
グローバルラリークロス選手権の第9戦は、8月27日 (土)〜28日(日)フィラデルフィアの近くにあるベイダーフィールドで開催されます。