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RACE REPORT

2016.08.02 - グローバル・ラリークロス第8戦 ワシントンD.C.
グローバル・ラリークロス第8戦、WRX STIは9位完走
2016年グローバルラリークロス選手権第8戦は、7月29日(金)・30日(土)にワシントンDCのロバートFケネディ・メモリアルスタジアムで開催され、SUBARUラリーチームUSAの#11スベレー・イサックセンと#81バッキー・ラセックは2台のラリークロス仕様SUBARU WRX STIで参戦しました。
公式練習、予選、第1ヒートセッションは金曜日に行われ、天気は少し曇りがちで気温は32°Cまで上がり、湿度87%と蒸し暑い一日でした。前夜の雨に加え、GRC主催者が撒いた水のため、トラックコンディションはドライとウェットの半々。今年のこの10ターン、ミックス路面(74.6%舗装/25.4%ダート)、0.899マイル(1.43km)コースは去年の反時計回りバージョンを逆走し、ジョーカー・ラップ(入り口はターン7で設定される)とジャンピングスポットが観客席の眼の前に置かれていました。

プラクティスでは、SUBARUラリーチームUSAの準備は スムーズに進行し、ドライバーは各コーナーや設定速度に慣れ、メカニックたちはマシンのセッティングを仕上げ、予選に向かいました。2台のWRXは舗装セクションでライバルと同等のタイムをマークし、グラベルセクションでは速いペースで走れていました。彼らのタイムは徐々に短縮していきましたが、路面状態が急速に変化するGRCでは何が起こるか予測できません。前向きな口調で、「レーストラックは高速で、ダートセクションはテクニカルだけど、全体的には楽しいコースです。ここまでは良い一日だったといえるでしょう」と語りました。バッキーとスベレーは、予選でそれぞれ10位と9位となりました。
スベレーは5台が出走するヒート1Aに出場し、2列目グリッドからスタート。良いスタートを切り、5台はスタート順位のままバトルを展開しました。彼は後半にジョーカーラップに入ることを決めましたが、ポジションは変わらず5位でフィニッシュ。バッキーもヒート1B に2列目中央からスタート。#14オースティン・ダイン(フォード・フィエスタST)の前に出て、#00スティーブ・アーピン(フォード・フィエスタST)を猛追し始めました。その後、アーピンと#38ブライアン・ディーガン(フォードフィエスタST)の接触でディーガンがスピン。バッキーはそれを回避しようとするものの、ディーガンがスライドしてTボーンクラッシュを回避することができませんでした。この時点でバッキーは2位を走っていましたが、残念なことにこのアクシデントによって赤旗中断となり、規定でリスタート前の修理は禁じられているため、バッキーのマシンはフロントに受けたダメージのためリスタートができませんでした。これでバッキーは4位フィニッシュ。チームは翌日に向けてクルマの修理を始めました。

第2ヒート準決勝、ラストチャンス予選(LCQ)、決勝は土曜日に開催され、湿度97%、気温31°Cと 非常に高温多湿の条件下で行われました。午前の路面はドライでした。スベレーのマシンにマイナーな技術的トラブルが発見され、ヒート2Aには 残念ながら不出走。しかし、修復を経てマシンは準決勝Bに出走することになりました。バッキーはミスなく6周のヒート2Aで良いスタートを切流と、接触に巻き込まず安定したドライブを見せ、早めのジョーカーラップを経たのちグループは一列縦隊となり、4位でフィニッシュしました。
スベレーは2列目6位グリッド から準決勝Bをスタート。しかし電動パワーステアリングのマイナートラブルによって厳しいレースを強いられ、6位でフィニッシュ。しかし、LCQに進出できたので、まだチャンスは残っていました。バッキーは3位グリッド から6周の準決勝Aをスタート。ジョーカーラップを通ったところで3位のポジションを守っていたものの、終盤には5位にまで落ちてしまいます。それでもバッキーはクルマのフィールに満足しており、LCQに向かって自信を持っていました。

LCQを開始する直前に雨雲が出て、ゲリラ豪雨のためにスタートが遅れました。コースは完全にウェットになり、GRC主催者はウェットレースを宣言。レインタイヤ(カットタイヤ)の使用が許可されました。バッキーとスベレーは4周のLCQでそれぞれ2列目の4位と5位からスタート。良いスタートを切ったものの、スベレーは 電動パワーステアリングとオルタネータのトラブルに見舞われて5位でフィニッシュし、決勝レース進出が叶わず。スベレーは、「幾つかの不運に遭い、我々にとってタフな週末になりました。次のレースでは前のポジションでフィニッシュきるよう、チームとマシンの準備を頑張ります」と語っています。一方、バッキーは力強い走りを見せ、アクシデントに巻き込まないよう早めにジョーカーラップに入りました。そのため3位までポジションアップできましたが、最終的には4位でフィニッシュ。これによって彼は決勝レース進出を果たします。
決勝は主にウェット路面で行われ、すべてのマシンはレインタイヤを履いて臨みました。バッキーは10台10周の決勝レースで4列目の9位からスタート。第一の目標は無事にレースを完走することです。彼はクリーンでスムーズな走りで不要なリスクを避け、マシンはパフォーマンスを十分発揮し、トラブルフリーで走行。レースの序盤に一時5位までポジションアップしたものの、最終的には9位完走を果たしました。バッキーはレース後、「決勝はすごく楽しく、僕たちはいい戦いができたと思います。クルマも良くなってきているし、良いリズムで進んでいます」と語っています。
チーム・オーナーであるランス・スミスは、「全体的には我々にとって難しい週末になったが、バッキーは決勝まで駒を進めてくれたので満足です。マシンは2台とも良い走りができていました。ラリーでよく言われる表現ですが、“優勝したければ、まずは完走”です。より前方でフィニッシュするにはもう少し時間がかかりそうですが、チーム全体は頑張っています。シーズン後半にはパワーアップした態勢が整う予定なので、諦めずに頑張ります」と話していました。

グローバルラリークロス選手権の第9戦は、8月27日 (土)〜28日(日)フィラデルフィアの近くにあるベイダーフィールドで開催されます。

RACE RESULT

2016.08.02 - Global Rallycross Washington D.C.
ワシントンD.C.
POS No. TEAM DRIVER LAPS DIFF TOTALTIME BEST LAP
1 41 Volkswagen Andretti Rallycross VARX (VOLKSWAGEN BEETLE) Scott Speed 10 43.441
2 18 Bryan Herta RallySport (FORD FIESTA ST) Patrik Sandell 10 1.718 43.419
3 34 Volkswagen Andretti Rallycross VARX (VOLKSWAGEN BEETLE) Tanner Foust 10 9.309 44.052
4 38 Chip Ganassi Racing (FORD FIESTA ST) Brian Deegan 10 10.583 43.451
5 31 Team Honda Red Bull OMSE (HONDA CIVIC) Joni Wiman 10 12.213 44.531
6 0 Chip Ganassi Racing (FORD FIESTA ST) Steve Arpin 10 14.612 43.454
7 7 SH Rallycross (GRC LITES) Nelson Piquet Jr. 10 19.852 45.387
8 14 AD Racing (FORD FIESTA ST) Austin Dyne 10 25.427 49.326
9 81 Subaru Rally Team USA (SUBARU WRX STI) Bucky Lasek 10 28.709 45.481
10 93 Team Honda Red Bull OMSE (HONDA CIVIC) Sebastian Eriksson 7 1 LAPS 46.351
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