SUPER GT

Editor's COLUMN

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2016.08/06-07 第5戦 富士スピードウェイ2016.08.11

SUBARU BRZ GT300、進化の理由

SUPER GT第5戦の『FUJI GT 300km RACE』で、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は2戦連続となる3位表彰台を獲得しました。前戦スポーツランドSUGOからの良い流れを、苦手と言われてきた富士スピードウェイでも継続し、第6戦の鈴鹿サーキットでも速さを発揮できるよう、チームとドライバーは準備に余念がありません。今回は、チームのタイヤエンジニアを務める石橋隆志(住友ゴム工業モータースポーツ部)に、SUBARU BRZ GT300の進化の秘密を聞きました。
4つのタイヤすべてを均等に使い切れるように

SUBARU BRZ GT300は、2015年シーズンからダンロップタイヤを装着していますが、2016年からはさらなるコーナリング性能の向上を狙ってフロントタイヤのサイズを大きくしています。石橋は、「2015年シーズンはフロントタイヤのサイズが小さく、アンダーステアが強めに出てしまっていました。それを解消するため、今シーズンはレギュレーションで許される最大サイズまで大きくしています。それにより、フロントタイヤのグリップが上がり、アンダーステアは解消し、車両のバランスが良い状態で走れるようになっています」と説明します。
しかし、SUBARU BRZ GT300は第1戦岡山国際サーキット、第2戦富士スピードウェイとも苦戦を強いられ、思うような結果を残すことができませんでした。チームは第4戦SUGOまでの間に行われた3度のテストで、徹底的に問題を洗い出すことに専念します。「テストを繰り返してきたなかで、まだ決勝を想定したロングラン走行には課題がありました。特にリヤタイヤの負荷が大きく、グリップが低下してしまい、ラップタイムが悪くなってしまう現象でした。その課題を克服するために、我々とSUBARUさんでデータ解析やミーティングを何度も重ね、原因を突き止めることができました。そして、その課題を解決するために、タイヤ開発と車両セットアップを進め、優れたロングラン性能を引き出すことができるようになりました。もちろんその過程では、当社とSUBARU BRZ GT300が目指す、優れたコーナリング性能の鋭さには磨きをかけていきました」。
SUBARU BRZ GT300は“ごまかしの効かないクルマ"

課題を克服できたことが、第4戦SUGOと第5戦富士での連続表彰台につながりました。「SUGO、富士ともにタイヤ性能が進化し、またチームとドライバーにタイヤ性能を引き出せてもらえたと思います。チームの戦略にもタイヤが応えられるようにはなってきたかなという手応えは得ていますね。SUBARU BRZ GT300はコーナリングマシンなので、“ごまかしの効かないクルマ"です。タイヤ4輪をしっかり地面に接地させて使わないと、勝負がしづらくなるという難しさはありますね」と、石橋はコーナリングマシンならではのポイントを語ります。
いよいよシーズンも後半戦。今後の展望については次のように語っています。「今シーズンはテストをする機会はもうありませんが、これまでのデータがたくさんありますので、心配していません。今後は各サーキットに合わせて、攻めたタイヤを投入していきたいです。これまで以上に鋭いコーナリング性能を発揮できるよう、SUBARUさんとともに頑張っていきます」。
「第6戦の鈴鹿と第7戦のタイは暑いので、第5戦富士でのデータを活かせます。最終戦のツインリンクもてぎに向けては涼しい時のタイヤをきちっと準備する方向でいこうと思っています。次の鈴鹿はコーナーが多いので比較的タイヤに厳しいサーキットですが、5回ストップが義務づけられたことで戦略の幅は広がると思います。それに応えられるような、それでいてちょっとでも攻めたタイヤを準備していきますので、ご期待ください」。

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