SUPER GT

Editor's COLUMN

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2016.08/27-28 第6戦 鈴鹿サーキット2016.09.02

SUBARU BRZ GT300の足元を支える強靭なホイール

SUPER GT第6戦の『45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km』で、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は念願のシーズン初勝利を果たしました。3戦連続の表彰台を獲得してチームおよびドライバーランキングの首位に浮上し、次戦では94kgものウェイトハンデを搭載して走ります。チームは様々な戦略を練り、来たるべき第7戦のタイラウンドに向けて準備を進めています。今回は、チームにホイールを供給するBBSジャパン株式会社の田中忠に、ホイールの重要性を聞きました。
ホイールに求められる役割と重要性

ホイールはエンジンパワーをタイヤに伝える最後のパーツであり、縁石を踏んだ際などタイヤからの衝撃を受け止めなければならないパーツでもあります。さらにサスペンションよりも下の部分の重量は、いわゆる“バネ下重量"と呼ばれ、車両の運動性能に大きく影響を与えるとされています。そのため、レーシングカーのホイールについては軽さと強度の両方が求められるのです。
「SUPER GTでのSUBARUとのコラボレーションは、2012年から続いています。レーシングカーをSUBARU BRZ GT300にしてからですね。当初はスポークの多いタイプを使っていましたが、2015年から5本のクロススポークのものを使っています。これはチームのメカニックの方たちからの要望もあり、タイヤ交換の際に持ちやすいことも考えたデザインとなっています。また、今年はホイールの軽量化(1本あたり約400g軽量化)を行っていますが、もちろん技術的な改良もしています。特に辰己英治総監督からもリクエストされている、軽さと強度のバランスを崩さないようにして作っています」と、田中は説明します。
ホイールの重要性については、「まずはドライバーが安心して走ることができるということ、そしてタイヤの性能を100%引き出して路面に伝えるホイールをつくることです。ホイールには軽さと強度に加え、我々は“靭性"と言っていますが、“粘り"や“しなり"の要素も求められます。この靭性があることで、タイヤのトレッドすべてを路面と接地させることができ、また路面からの衝撃をいなす力も備わるのです。ここは我々が自信を持っている点ですね。もちろん安全については絶対的なマージンをもって作られていますし、『安心して走ることができる』という意味では、SUBARU車の考え方と共通する部分ではないでしょうか」とのこと。
レース現場から市販品へのフィードバック

現在BBSからリリースされているアルミニウム鍛造1ピースホイールの「RI-A」は、SUBARU BRZ GT300が使用しているホイールと同じデザイン、同じ材質をもつものです。 「我々の会社はモータースポーツを源流としています。モータースポーツで得られたデータやノウハウ、特にSUPER GTのような極限の場で培った技術を市販の商品にフィードバックしているのです。ニュルブルクリンク24時間レースを走るSUBARU WRX STIにも我々のホイールを装着してもらっています。こちらはマグネシウム鍛造ホイールですが、辰己総監督の意向も考慮して、同じ考え方で作っています」 もちろん、ニュルブルクリンク24時間レースのデータも重要なノウハウとして蓄積され、やがて市販商品へとフィードバックされることでしょう。
SUBARU BRZ GT300は、5回ピット作業が義務づけられた第6戦『45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km』において、リヤタイヤの2本交換作戦を2度敢行してタイムを短縮、見事に優勝をつかみました。この優勝の影には、強靭で壊れず、かつ素早く交換のできるデザインをもったBBSのホイールが大きく貢献していたのです。

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