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RACE REPORT

2019.08.19 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第6戦・決勝
池島がついに初のポイント獲得、井口は悔しい5位入賞に終わる
高温多湿から逃れて夏の北海道へ! 気持ち良く晴れ渡った北海道晴れを期待して望んだTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第6戦の舞台は、十勝スピードウェイ。お盆休みの最終コーナー、8月17日(土)〜18日(日)に開催されました。しかし折からの台風の影響で、金曜日までは雨が降るウエットコンディション。そのため早めに入ってテスト走行しようとしたチームは、ドライでのチェックができなかったのです。
そして土曜日の予選以降、台風から変わった熱帯性低気圧が通り過ぎると雨は止み、一転してドライコンディションに。しかも南から温かい空気が入り込んだため、北海道とは思えない気温と湿度の高さにまで上昇。ウエットでのセットアップも無駄になってしまいました。

そうした状況だけに、今回のレースでは、ドライバーの経験値とチーム力の高さが大きく効いてくることが、予想できました。

十勝スピードウェイはフラットなコースにタイトな複合コーナーがいくつも組み合わされたテクニカルなコースで、オーバーテイクが難しいことが知られています。またコースの舗装状況が影響して、タイヤの磨耗が激しくなります。今回の2ヒート制では、1セットのタイヤで事実上2レースの距離を走行するため、タイヤのコンディションと磨耗を考えた走りが求められます。

エントリー台数はクラブマンシリーズ・エキスパートクラスが16台、オープンクラスが10台、そしてプロフェッショナルシリーズが23台の、合計49台です。そのうちSUBARU BRZ勢はエキスパートクラス1台、オープンクラス1台、プロフェッショナルシリーズ2台という、合計4台でした。予選順位とともに、ドライバーを紹介しましょう。
エキスパートクラスは#89池島実紅で、予選は9位。これまで何度かチャンスはあったものの、まだシリーズポイントを獲得(決勝レース10位以内)したことがありません。参加台数が少ないこともあり、今回のレースは大きなチャンスです。

オープンクラスは#270江原聖洋がエントリー。予選は10台中10位という結果でした。

プロフェッショナルシリーズには、#87久保凜太郎と#88井口卓人の2台かエントリーしました。井口卓人は5位と優勝を狙えるポジションでしたが、久保凜太郎は12位とやや出遅れた結果になりました。

北海道・十勝サーキットへレースメカニックとして応援に駆けつけたのは、全国のスバルディーラーから5名のサービススタッフでした。岩手スバル自動車盛岡都南店の菊地臣さん、宮城スバル自動車石巻店の千葉弘平さん、千葉スバル・テクニカルセンターの杉山達彦さん、東京スバル青梅店の藤本康二さん、兵庫スバル自動車西宮171号店の兒島昇平さん、以上5名でした。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスでは池島実紅が、第1ヒートを9位でフィニッシュ。第2ヒートでは、スタートで前方のマシンがスタートでミスをしたため混乱しましたが、アクシデントを避けるために順位は14位にまで落としたものの、無事切り抜けました。そこから少しずつ順位を上げ、10位でチェッカーを受けました。これによって初のシリーズポイントを手にすることになりました。

池島実紅のコメント
「今日はスタートで前のほうで混乱していていて、それを避けるためにほぼ最後尾に近いところまで順位を落としてしまいました。その後、少し焦りもあったんですけど、少しずつ順位を上げて10位まで取り戻すことができました。シリーズ初ポイントは嬉しいんですけど、レースペースは良くて上位のマシンに着いて行けたと思うので、それが残念でしたね。次はもっと上を目指して、がんばります」

クラブマンシリーズ・オープンクラスの江原聖洋は、予選10位からのスタートで、第1ヒートは4位へとジャンプアップ。第2ヒートでは他車と接触してしまい、9位でフィニッシュ。総合結果では10位という結果になりました。
プロフェッショナルシリーズは、久保凜太郎と井口卓人が活躍してくれました。第1ヒート、5位スタートの井口卓人はプロドライバー同士のつばぜり合いの中、順位をキープしてフィニッシュ。一方の久保凜太郎は12位から次々とオーバーテイクしていき、レース後半には最速のラップタイムを出し続けながら激走し、見事7位でチェッカーフラッグを受けました。オーバーテイクの難しい十勝スピードウェイ、プロドライバー同士の戦い、という条件の中、その走りは速さを勢いを感じさせるものでした。

そして第2ヒート、井口卓人は1周目に4位、6周目に3位へと順位を上げます。久保凜太郎もそれに続いて1周目に6位、4周目に5位と順調にポジションを上げていきました。しかし6周目、井口卓人は後続のマシンと接触して8位に順位を落とします。替わりに4位へと順位を上げた久保凜太郎でしたが、こちらも他車と接触してしまい、前後ともバンパーが脱落しそうな状況になり、ピットで補修作業することに。

最終的には井口卓人が5位、久保凜太郎が18位という結果になりました。
井口卓人のコメント
「表彰台は見えていました。3位に上がったんですけど、1位と2位が離れていたので、3位で単独で走れるかな、と思っていた矢先に追突されてしまって、順位を落としてしまいました。最小限のポジションダウンでリカバーできたのは良かったと思いますけど、混戦だったので何がなんだか分からないまま、という感じでした。久保凜太郎選手も、予選は良くなかったですけど、昨日の第1ヒートではいいペースで走れていたし、第2ヒートでも順位を上げてボクのすぐ後ろまで上がってきていました。3位&4位か、それ以上の結果が残せたレースでしたね。今回は残念でしたけど、チーム全体で調子を上げているので、残り2戦でしっかりと戦って結果を残したいですね」

次戦、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦は、栃木県ツインリンクもてぎで、9月14日(土)〜15日(日)に開催されます。このレースは2ヒート制は採用されず、通常のシンプルな形となります。スーパー耐久第5戦が同時開催され、多くのツーリングカーレース・ファンが集うことになるでしょう。
2019.08.07 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第6戦・プレビュー
タイヤマネージメントがカギを握る 真夏の十勝は好調井口卓人に期待
夏でも涼しいはずの北海道・十勝地方。しかし7月下旬からは一気に30度超えを連発するような暑さになっています。そんな例年になくホットな北海道・十勝スピードウェイが、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 第6大会の舞台です。
かつては24時間耐久レースが開催されるなど、十勝スピードウェイは北海道唯一の国際格式のサーキットとして、多くのモータースポーツイベントが開催されています。今回も北海道クラブマンカップレースRd.2として、TGRネッツカップ・ヴィッツレースやVITA-01のレースなどもプログラムに組み込まれています。

またノーマルの86/BRZで参戦できる、燃費とタイムを競う100分のエコ耐久レース、グリーンカップも8月17日(土)に予定されています。友達同士で交代しながら、燃費表示を注視しながら速く走る、というモータースポーツイベントです。
十勝スピードウェイのコースはフラットでタイトなコーナーが連なるテクニカルなレイアウト。グランドスタンドからはほぼ全体が見渡せるのもメリットのひとつですが、ドライバーとしてはオーバーテイクが難しい厳しいコースです。また路面状況の影響もあり、タイヤのマネージメントにも配慮しなければなりません。今回は1大会2ヒート制が採用されるだけに、ドライバーたちはそこをどのようにマネージメントしていくか、頭を悩ませることでしょう。
エントリー台数は、クラブマンシリーズ・オープンクラスが10台、エキスパートクラスが16台、そしてプロフェッショナルシリーズが23台で、合計49台となりました。そのうちSUBARU BRZは4台が参戦します。

クラブマンシリーズ・オープンクラスには#270江原聖洋、エキスパートクラスには#89池島実紅が参戦します。今回は両クラスのエントリーが合計26台ということで、予選・決勝ともに混走となります。2人とも十勝初参戦となりますが、シンプルだからこそタイムアップが難しいコースをどう攻略するのか、注目です。
プロフェッショナルシリーズには、#87久保凜太郎と#88井口卓人がエントリー。前戦富士で久々の3位表彰台に上がり、また2戦連続での入賞を果たした井口卓人は、登り調子。2連戦で優勝+2位、いずれもポールポジション+ファステストラップという、2016年のような大活躍を見せてくれるかもしれません。
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019 第6大会は、北海道・十勝スピードウェイで、8月17日(土)午前に予選、午後に第1ヒート、8月18日(日)午前中に第2ヒートが開催される予定です。
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