2019.08.19 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第6戦・決勝
池島がついに初のポイント獲得、井口は悔しい5位入賞に終わる


そうした状況だけに、今回のレースでは、ドライバーの経験値とチーム力の高さが大きく効いてくることが、予想できました。
十勝スピードウェイはフラットなコースにタイトな複合コーナーがいくつも組み合わされたテクニカルなコースで、オーバーテイクが難しいことが知られています。またコースの舗装状況が影響して、タイヤの磨耗が激しくなります。今回の2ヒート制では、1セットのタイヤで事実上2レースの距離を走行するため、タイヤのコンディションと磨耗を考えた走りが求められます。
エントリー台数はクラブマンシリーズ・エキスパートクラスが16台、オープンクラスが10台、そしてプロフェッショナルシリーズが23台の、合計49台です。そのうちSUBARU BRZ勢はエキスパートクラス1台、オープンクラス1台、プロフェッショナルシリーズ2台という、合計4台でした。予選順位とともに、ドライバーを紹介しましょう。

オープンクラスは#270江原聖洋がエントリー。予選は10台中10位という結果でした。
プロフェッショナルシリーズには、#87久保凜太郎と#88井口卓人の2台かエントリーしました。井口卓人は5位と優勝を狙えるポジションでしたが、久保凜太郎は12位とやや出遅れた結果になりました。
北海道・十勝サーキットへレースメカニックとして応援に駆けつけたのは、全国のスバルディーラーから5名のサービススタッフでした。岩手スバル自動車盛岡都南店の菊地臣さん、宮城スバル自動車石巻店の千葉弘平さん、千葉スバル・テクニカルセンターの杉山達彦さん、東京スバル青梅店の藤本康二さん、兵庫スバル自動車西宮171号店の兒島昇平さん、以上5名でした。

池島実紅のコメント
「今日はスタートで前のほうで混乱していていて、それを避けるためにほぼ最後尾に近いところまで順位を落としてしまいました。その後、少し焦りもあったんですけど、少しずつ順位を上げて10位まで取り戻すことができました。シリーズ初ポイントは嬉しいんですけど、レースペースは良くて上位のマシンに着いて行けたと思うので、それが残念でしたね。次はもっと上を目指して、がんばります」
クラブマンシリーズ・オープンクラスの江原聖洋は、予選10位からのスタートで、第1ヒートは4位へとジャンプアップ。第2ヒートでは他車と接触してしまい、9位でフィニッシュ。総合結果では10位という結果になりました。

そして第2ヒート、井口卓人は1周目に4位、6周目に3位へと順位を上げます。久保凜太郎もそれに続いて1周目に6位、4周目に5位と順調にポジションを上げていきました。しかし6周目、井口卓人は後続のマシンと接触して8位に順位を落とします。替わりに4位へと順位を上げた久保凜太郎でしたが、こちらも他車と接触してしまい、前後ともバンパーが脱落しそうな状況になり、ピットで補修作業することに。
最終的には井口卓人が5位、久保凜太郎が18位という結果になりました。

「表彰台は見えていました。3位に上がったんですけど、1位と2位が離れていたので、3位で単独で走れるかな、と思っていた矢先に追突されてしまって、順位を落としてしまいました。最小限のポジションダウンでリカバーできたのは良かったと思いますけど、混戦だったので何がなんだか分からないまま、という感じでした。久保凜太郎選手も、予選は良くなかったですけど、昨日の第1ヒートではいいペースで走れていたし、第2ヒートでも順位を上げてボクのすぐ後ろまで上がってきていました。3位&4位か、それ以上の結果が残せたレースでしたね。今回は残念でしたけど、チーム全体で調子を上げているので、残り2戦でしっかりと戦って結果を残したいですね」
次戦、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第7戦は、栃木県ツインリンクもてぎで、9月14日(土)〜15日(日)に開催されます。このレースは2ヒート制は採用されず、通常のシンプルな形となります。スーパー耐久第5戦が同時開催され、多くのツーリングカーレース・ファンが集うことになるでしょう。