2019.04.14 - 全日本ラリー選手権第3戦 Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津 レグ2
終盤の雨を乗り越えSUBARU WRX STI勢は2〜4位でフィニッシュ
4月14日(日)、全日本ラリー選手権第3戦Sammyツール・ド・九州2019 in 唐津はすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2位、勝田範彦/石田裕一が3位、鎌田卓麻/鈴木裕が4位に入り、SUBARU勢が上位を占める結果となりました。

■新井「セッティングを変え、クルマのバランスの良さで2位になれました」
最終SSで逆転2位を獲得した新井は「前日から大きくセッティングを変えたので、ずいぶん走りやすくなりました。ウェット路面はかなり危険な状況でしたが、最終SSはクルマのバランスの良さで勝田選手を抜くことができました。今回は最初のセッティングが間違っていましたが、どこが悪いかは分かっていますので、次の久万高原では頑張ります」と、ラリーを振り返りました。

この日の観戦エリアは、メイン会場である「ボートレースからつ駐車場」から徒歩でアクセス可能な特設SS「BOAT RACE」(SS9/12)に設けられ、家族連れを含めた多くのファンが訪れました。セレモニアルフィニッシュは同じく「ボートレースからつ駐車場」で行われ、上位フィニッシュした選手たちが大勢の観客から祝福を受けました。

担当車両:ラックSTI 名古屋スバル DL WRX
武田 京司 32歳
福岡スバル株式会社 筑紫野店 メカニック
メカニック歴5年目
クルマが好きで、別業種から転職して整備士になったという武田。入社する前からWRCなどでモータースポーツに興味をもったことでメカニック派遣プロジェクトのことを知り、入社前から参加したいという気持ちがあったとのこと。
「栄養士をしていましたが、昔から好きだったクルマの仕事に就きたいと考えて再決心をして整備士になりました。父が自動車関係の仕事をしていたのですが、まだまだ覚えなければならないことも多く、色々な技術を習得していければと思っています。ラリーは映像などで観ていましたが、裏ではこんなに苦労があるんだということが分かりましたし、クルマもこういう仕様になっているんだという点も勉強になります。選手の方に直接ありがとうと言っていただけるのは大きなモチベーションになりました」と、初のラリー参加について、その印象を語ってくれました。
最終的にはニュルブルクリンク24時間レースへの参加を希望している武田。整備については、「時間との戦いになるので、1分でも遅れてはいけないというプレッシャーを感じました。そのなかでもミスのないようにしなければならず、頭の中であらかじめ段取りを整理していましたが、最初よりも2回目、3回目の方が緊張しましたね。あとはチームワークの重要性を非常に感じました。メカニックとして、スピードだけでなく間違いのない整備がものすごく重要だということをあらためて感じることができました。店舗に戻ったら、チームワークと事前準備の重要性を伝えたいと思っています。今回、色々写真も撮影させていただいたので、これを活用して紹介しつつ、ゆくゆくは各自で考えながら動けるようになったらいいなと思っています。ニュルブルクリンクへの想いもいっそう強くなりましたので、焦らず一歩一歩前に進んでニュルに近づけたらと考えています」と、この週末を振り返りました。