2019.05.05 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー レグ2
新井大輝がSUBARU WRX STIで初優勝、勝田範彦は3位
5月5日(日・祝)、全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーはすべての競技日程を終えて、SUBARU WRX STIの新井大輝/小坂典嵩がJN1クラス初優勝、勝田範彦/石田裕一が3位という結果となりました。また、新井敏弘/田中直哉、鎌田卓麻/鈴木裕も再出走を果たし、それぞれ力強い走りを披露しました。

■新井大輝「とにかく無事に帰ってくることが第一なので、完走できたことが大きいです」
新井大輝は「無事に優勝できました。SS2では問題もありましたが、それ以外は自分の計画どおりにラリー運びができ、すべてうまくいったと思います。今回のラリーは、いかに自分が無理せず、リスクをなくして走ることができるかが鍵でした。とにかく無事に帰ってくることが第一なので、しっかりと完走できたことが大きいです」とラリーを振り返りました。また、3位の勝田は「3位に入ることができました。クルマの感触は良かったのですが、色々とやらなければならないことも多いです。気持ちを切り替えて次戦以降のグラベルラリーに臨みます」と、次戦からのグラベルラウンドに向けて、気を引き締めています。

ラリーの拠点となった「ハイランドパークみかわ」には、間近でヘアピンコーナーをクリアするテクニックを堪能できる観戦ポイントが設けられているほか、林道エリアなど施設内に数多くの観戦ポイントが設けられました。さらにサービス作業の見学もでき、大勢のSUBARUファンに来場いただきました。また、同じ場所で行われたセレモニアルフィニッシュにも大勢の観客が訪れ、新たに誕生した勝者に大きな声援が送られました。

担当車両:itzz DL SYMS WRX STI
黒瀬 正裕 30歳
広島スバル株式会社 中広店 メカニック
メカニック歴10年目
昨年の久万高原に続き、今回が2回目のディーラーメカニック派遣プログラム参加となる黒瀬。WRC参戦時代にラリーに参加したことのある会社の上司に勧められて参加したとのこと。事前には、「ラリーでは各部の増し締めや細かい部分のチェックに加えて、素早さも求められます。前回参加して、こういう部分はお客様に還元できると思いました。今回もしっかりと学んで帰りたいと思います」と語っていました。
鎌田のマシンはSS1でトラブルに見舞われて惜しくも戦線離脱を余儀なくされてしまいましたが、そんななかでも多くを学ぶことができたと黒瀬は振り返ります。
「車両のピックアップにも手伝いで行かせていただきましたが、ラリーのように“応急処置して走らせる”ということは店舗ではやりませんし、いざという時の判断力の重要性なども勉強になりました。通常のサービスでは時間制限があるので、“次にやるべきことを考えながら作業する”ということを、いつも以上に意識しなければなりません。また、自分で色々と仕事を探し、考えながら動くという点についても、得るものがあったと思います。店舗では、どちらかというと指示を出す立場になってきていますので、作業に関しても、瞬時に判断をして的確な指示を出せるよう、今後に活かしていきたいと思います」
後輩メカニックに向けては、「ラリーの楽しさにも触れることができますし、普段の仕事とは全然違う環境ですから、大きな刺激があると思います。普段の業務にもつながる様々な発見もあるので、機会があればどんどん応募してほしいですね。資格等条件は大変ですが、その価値は十分にあると思います」と、コメントしています。
第5戦は6月6日(木)〜9日(日)の「MONTRE 2019」です。群馬県嬬恋村を舞台とするグラベルラリーであり、シーズンはここからグラベルでの戦いが続きます。地元群馬県での、SUBARU勢の力走にご期待ください。