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第3戦 鈴鹿サーキット
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RACE REPORT

2019.05.26 - SUPER GT第3戦 鈴鹿サーキット・決勝
粘り強く走りドラマチックに3位表彰台を獲得
5月26日(日)三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットでSUPER GT第3戦『SUZUKA GT 300km RACE 』が行なわれました。3万6000人の大観衆の中、61号車SUBARU BRZ GT300は、まるで映画のような展開で3位表彰台を獲得しました。
61号車は予選4位のポジションから上位を目指すレースとなります。戦略はスタート直後から可能な限り後続に差をつけていく作戦です。それはピットストップで給油時間が長くなるためで、またタイヤ交換も2本交換作戦を選択して、少しでもピットストップを短くする作戦です。スタートドライバーは山内英輝です。山内はオープニングラップで1台を抜き3位へポジションを上げます。この時、上位3台だけが2分00秒台で走り、後続は2分01秒台でした。そのため16周目には4位のマシンに9秒以上の差をつけることができました。しかし、ここでセーフティカーが入ります。そのため、せっかく山内が築いたマージンも全てなくなってしまいました。
24周目にピットインし、ドライバーは井口卓人に交代します。予定どおりタイヤは2本交換でピットアウトしますが、5位へ順位を落としてしまいます。タイヤ無交換作戦をとったトップの25号車とは38周目の時点で25秒もリードされ、残りの周回数からも上位進出の難しさが表面化してきます。しかし、4位を走る88号車が41周目にタイヤバーストで脱落。61号車は4位へ浮上します。終盤トップを走る25号車のラップタイムが激しく落ち込み始め、42周目、2位の96号車に抜かれます。どんどんタイムを落とす25号車は3位の5号車、そして4位のSUBARU BRZ GT300との差は43周時点で約19秒あります。レースは48周前後が予測されますので、さすがに追い抜くまでは不可能かに思えました。
そして最終ラップの49周目、2位の25号車を5秒差までは追い詰めたものの、抜くのは難しいという状況でした。がしかし、最終コーナーとなるシケインで、まさかの25号車が止まり切れずオーバーランしてしまいます。すかさず、5号車につぎ61号車も追い抜き、3位でチェッカーを受けることができました。

井口卓人
「苦しかったですけど、本当にこのチームは鈴鹿では”持ってますね”。とにかく、表彰台に立ててよかったです。山内選手から交代した時、ちゃんとフロント(のタイヤグリップ)は余っていたので、上位を狙う走りができました。去年の反省が生かされました(笑)」
山内英輝
「作戦通りタイヤ2本交換でいけました。96号車と2位争いをする状況でもフロントタイヤを守る走りができました。昨年はフロントが限界で、井口選手には相当苦労をかけたので、今回はうまくできたと思います。SC(セイフティカー)がなければもっと上位は狙えましたけど、それもレースなので」

渋谷真総監督
「レースは何が起こるか本当にわからないですね。表彰台に立てて本当によかったです。みなさんからの応援が後押ししてくれた表彰台だと思います。次戦はタイになりますが、リタイヤ続きなので、一段と引き締めて挑みたいと思います。みなさんからの声援がチームの力になりますので、遠い場所ですけど応援よろしくお願いします」
次戦は6月29日、30日タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで第4戦が開催されます。路面温度も気温も高く、スリッピーなコースですが、そこを攻略し優勝を目指して欲しいものです。
2019.05.25 - SUPER GT第3戦 鈴鹿サーキット・予選
マシンのバランスを調整しながら予選4位を獲得
5月25日(土)今季第3戦鈴鹿300kmレースは真夏のような暑さの中、午前中は公式練習、午後は公式予選が行なわれました。
GT300クラスは29台のエントリーがあり、SUBARU BRZ GT300は8kgのウエイトハンディを搭載しています。天候は晴れ、5月とは思えないほどの暑さの中、公式練習は始まりました。路面温度は早くも34度を示し、前日に大型ラジエターへの交換は正解となりました。

公式練習、最初のドライバーは山内英輝がステアリングを握り、ソフトタイプでピットアウトするものの、即座にハードタイプへの交換のためにピットに戻ります。その後、順調にラップを重ね、公式練習序盤では全体3位につけます。タイムは1分58秒944でトップとは0.4秒差です。

公式練習開始から30分ほど経過した時点で、山内はトップタイムを計測します。タイムは1分58秒245。上位勢はヨコハマタイヤを装着するマシンが青い中、ダンロップを装着するSUBARU BRZ GT300が全体をリードしました。その後赤旗中断などがあり、タイムは更新されず残り40分の時点で井口卓人にドライバーチェンジします。
井口は決勝レースを想定した重量で、燃料を満タン状態にするなどしてロングランをこなしていきます。ラップタイムとしては山内の1秒落ち程度なので、かなりのハイペースで走行できることが確認できました。

山内英輝
「僕が乗った時はピッチングが大きく出ていたので、もう少しロール剛性をあげられればさらにタイムは伸びると思いますが、結果的にはタイムが出ているので、悩ましいところです」

渋谷総監督
「後半、井口にレースを想定した重量で走ってもらいましたが、フィーリングが良くないという意見があり、サスペンションの調整をする必要性はあるのですが、予選をどうするか難しい判断でした」
そして午後はノックアウト方式のQ1予選は井口卓人からアタックします。上位16位までがQ2に進出できますがハードタイヤを装着して予選に挑みます。すでに路面温度は48度まで上昇し、真夏の太陽のようにギラギラした日差しを降り注ぎます。

井口はクリアラップをつくりながら1分58秒746で8位につけていますが、上位3台は57秒台をすでに計測し、4ラップしただけでピットへ戻ります。それだけタイヤの温存を計算しているのでしょう。

井口もさらにタイムアップを狙いますが、他のマシンがコースアウトしたことで赤旗中断となってしまいました。残りが3分42秒で再開されましたが、井口も計測済みのタイムでQ1終了を待ちます。結果9位でQ1を通過することになります。
渋谷総監督
「井口からもQ1予選後、マシンセットアップで、リヤのグリップをあげたほうがいいという意見もあり、山内がアタックする前にサスペンションの調整をしました。また、リヤウイングの角度もダウンフォースがよりかかる方向に調整し山内に委ねました」

山内は予選開始から早いタイミングで1分57秒587を叩きだします。午前中の公式練習を0.658秒も上回るタイムを計測し2位を記録します。しかし、ライバルもタイムアップし、2台に抜かれ4位で予選を終えました。
山内英輝
「Q2予選はマシンのバランスがよかったですね。あともう少しでポールというところでしたが、悔しいです。明日は、スタートダッシュで前に出て、昨年は予選4位、決勝3位でしたので、その成績を上回る結果に結びつけられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

決勝レースは5月26日(日)午後2時30分にスタートが切られ、300km、52周のレースで争われます。季節外れの暑さの中、SUBARU BRZ GT300の熱い戦いで表彰台の頂点に立てるように応援よろしくお願いします。
2019.05.24 - SUPER GT第3戦 鈴鹿サーキット・直前情報
温度対策とタイヤ選択がポイントになる予選
2019年スーパーGTシリーズ第3戦は5月24日(土)、25日(日)に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで300kmレースが行なわれます。SUBARU BRZ GT300は開幕戦で4位に入り幸先の良いシーズンスタートを切っていますが、前戦の第2戦では最後エンジントラブルが発生し、28位という結果でした。
しかし、この鈴鹿はSUBARU BRZ GT300とは相性が良く、これまで何度となく上位入賞を繰り返したサーキットで、多くの期待がかかります。予選直前の金曜、鈴鹿サーキットの気温は高く30度にも迫る高い気温になっています。そうなると熱の問題も新たに浮上してきます。
渋谷総監督
「そうですね、気温が高いのでマシンのオーバーヒートは絶対に避けなければなりませんから、対策は必要になりそうですね。もう少し様子をみて判断しますが、ボンネットの開口部を広げたタイプは規則で採用できないので、ラジエターサイズを変える対応になると思います。それと、タイヤ選択も難しくなると思います。気温が低いより高いほうがいいですけど、タイヤ選択は毎レース悩ましい状況です」

今季はグリップを落とさずロングランが可能となるタイヤづくりを目指しているシーズンですが、なかなか思うようにはいかないようです。
井口卓人
「シーズン前のテストではタイヤのグリップもよく、タイムも出るテストができていたのですが、シーズンが開幕したらグリップの薄い状況がなぜか続いているんですね。原因はわからないのですけど、でも、最善を尽くします」

山内英輝
「要因のひとつに、今まで履いていた基準となるタイヤを超える性能を求めているということがあります。タイヤのグリップは薄いんですけど、タイムはそこそこ出ますので、そこに合わせたセットアップをしていくことになると思います」
井口卓人
「それだけ、いままでの印象とは違うタイヤになっているのですが、うまく合わせていければ、これまでの基準タイヤを超えていけるだろうと思っています。それはチームも僕たちも実感しているので、できると思っています。今回は新しいことにトライしているので、それがちゃんと機能すれば2本交換作戦が使えて、良い結果に結びつくと考えています。そして、これまでできなかった作戦をとることも可能になるので、期待がいろいろあります」
土曜日朝の公式練習でそうしたタイヤのマッチングをテストしならが、セットアップしてくことになると思います。25日(土)は8時50分から10時35分まで公式練習が行なわれ、ノウックアウト方式のQ1予選は午後2時40分から、Q2予選が3時25分から行なわれます。

さまざまなトライを繰り返しているSUBARU BRZ GT300ですが、結果につながることを期待します。みなさんからの応援はチームの力になりますので、応援よろしくお願いします。
2019.05.22 - SUPER GT第3戦 鈴鹿サーキット・プロローグ
SUBARU BRZ GT300と相性のいい鈴鹿で優勝を目指す
2019年SUPER GT シリーズ第3戦「SUZUKA GT 300km RACE」が5月25日(土)、26日(日)三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行なわれます。SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は第2戦の富士スピードウェイ500kmレースでパワートレーン系のトラブルで28位に沈みました。しかし、この鈴鹿は最も相性が良いと言ってもいいサーキットですので期待がかかります。
渋谷総監督
「富士でのトラブルはエンジンでした。現在原因を追及しておりますが、恒久的な解決策ができていない状況です。もちろんレース前のエンジン・ベンチテストはクリアしていますし、問題はなかったのですが実際のレースではトラブルが出てしまいました。現在、エンジニアの総力をあげ、また部品メーカーの協力を得ながら分析中です」
富士の長いストレートや全体的にハイスピードとなるサーキットだけに、大きな負担がエンジンにはかかりますが、想定以上の負荷があったということのようです。
渋谷総監督
「今回の鈴鹿では、SUBARU BRZ GT300が得意としているコースですし、過去のデータからもポイント獲得の確率がかなり高いことがわかっています。過去7年を見ましても平均しますと11ポイントを獲得できてまして、これは3位相当のポイントになります。直近の3年でも同様ですので、何としても優勝を取りに行かなければならないレースと位置付けています。そのためには、実績のあるスペックのエンジンにして、壊れない対策をして挑みます。ただ、直前のオートポリスでのタイヤメーカーテストでは、グリップが薄い現象があり、GT3より車重の軽いBRZ GT300でこのタイヤを使いこなす難しさがあります。しかし、そこは空力やメカニカルグリップでうまくバランスをとっていき、表彰台のてっぺんを狙いますので、どうぞ、応援をよろしくお願いします」
今季はシーズン前テストで十分なデータ取りができたということですから、こうした難題もクリアしていくことを期待し、さらに、相性のいい鈴鹿ですから、優勝への期待も膨らんできます。
25日(土)は午前8:50から10:35まで公式練習があります。そしてノックアウト予選は、14:40からQ1が始まり、Q2は15:25からです。チームは全力で表彰台を獲りに行きますので、応援宜しくお願いします。

RACE RESULT

2019.05.25 - 予選
第3戦 鈴鹿サーキット
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 25 HOPPY 86 MC 松井孝允 佐藤公哉 1'57.895 1’57.008 YH
2 96 K-tunes RC F GT3 新田守男 阪口晴南 1'58.639 1’57.134 BS
3 5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 坂口夏月 平木湧也 1'57.827 1’57.571 YH
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'58.746 1’57.587 DL
5 10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野一樹 石川京侍 1'58.863 1’57.609 YH
6 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝 片岡龍也 1'58.997 1’57.909 YH
7 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上龍 大津弘樹 1'58.673 1’57.935 YH
8 360 RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行 柴田優作 1'58.188 1’57.951 YH
9 55 ARTA NSX GT3 高木真一 福住仁嶺 1'58.926 1’58.343 BS
10 88 マネパ ランボルギーニ GT3 小暮卓史 元嶋佑弥 1'59.135 1’58.435 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

Q1  開始 : 14:40'00    終了 : 14:04'00   赤旗 : 14:51'18 - 15:00'00

Q2  開始 : 15:34'00    終了 : 15:44'00

 

Q1:

No.9 峰尾恭輔 予選タイム抹消(SpR.29-5「赤旗の原因」)
No.10 星野一樹 罰金50,000円 (ブルテンNo.003「ファストピットレーン進入違反」)
2019.05.26 - 決勝
第3戦 鈴鹿サーキット
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 阪口 晴南 1:48'35.123 49 2'00.768 BS
2 55 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号 坂口 夏月 平木 湧也 23.005 49 2'01.400 YH
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 23.939 49 2'00.843 DL
4 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 25.031 49 2'01.451 YH
5 25 HOPPY 86 MC 松井 孝允 佐藤 公哉 32.344 49 2'00.237 YH
6 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 福住 仁嶺 32.369 49 2'01.852 BS
7 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上 龍 大津 弘樹 39.162 49 2'01.563 YH
8 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 富田 竜一郎 46.589 49 2'02.252 YH
9 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 48.243 49 2'02.830 DL
10 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹 宮田 莉朋 50.300 49 2'01.690 DL
タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

開始 : 14:38'51    終了 : 16:26'12

セーフティカー : 15:11'31(17Laps) - 15:28'31(21Laps)

 

ファステストラップ : 2'00.237 No.25 HOPPY 86 MC/佐藤 公哉

 

黒白旗提示 No.7 J.P.デ・オリベイラ

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