
5月25日(土)今季第3戦鈴鹿300kmレースは真夏のような暑さの中、午前中は公式練習、午後は公式予選が行なわれました。

GT300クラスは29台のエントリーがあり、SUBARU BRZ GT300は8kgのウエイトハンディを搭載しています。天候は晴れ、5月とは思えないほどの暑さの中、公式練習は始まりました。路面温度は早くも34度を示し、前日に大型ラジエターへの交換は正解となりました。
公式練習、最初のドライバーは山内英輝がステアリングを握り、ソフトタイプでピットアウトするものの、即座にハードタイプへの交換のためにピットに戻ります。その後、順調にラップを重ね、公式練習序盤では全体3位につけます。タイムは1分58秒944でトップとは0.4秒差です。
公式練習開始から30分ほど経過した時点で、山内はトップタイムを計測します。タイムは1分58秒245。上位勢はヨコハマタイヤを装着するマシンが青い中、ダンロップを装着するSUBARU BRZ GT300が全体をリードしました。その後赤旗中断などがあり、タイムは更新されず残り40分の時点で井口卓人にドライバーチェンジします。

井口は決勝レースを想定した重量で、燃料を満タン状態にするなどしてロングランをこなしていきます。ラップタイムとしては山内の1秒落ち程度なので、かなりのハイペースで走行できることが確認できました。
山内英輝
「僕が乗った時はピッチングが大きく出ていたので、もう少しロール剛性をあげられればさらにタイムは伸びると思いますが、結果的にはタイムが出ているので、悩ましいところです」
渋谷総監督
「後半、井口にレースを想定した重量で走ってもらいましたが、フィーリングが良くないという意見があり、サスペンションの調整をする必要性はあるのですが、予選をどうするか難しい判断でした」

そして午後はノックアウト方式のQ1予選は井口卓人からアタックします。上位16位までがQ2に進出できますがハードタイヤを装着して予選に挑みます。すでに路面温度は48度まで上昇し、真夏の太陽のようにギラギラした日差しを降り注ぎます。
井口はクリアラップをつくりながら1分58秒746で8位につけていますが、上位3台は57秒台をすでに計測し、4ラップしただけでピットへ戻ります。それだけタイヤの温存を計算しているのでしょう。
井口もさらにタイムアップを狙いますが、他のマシンがコースアウトしたことで赤旗中断となってしまいました。残りが3分42秒で再開されましたが、井口も計測済みのタイムでQ1終了を待ちます。結果9位でQ1を通過することになります。
渋谷総監督
「井口からもQ1予選後、マシンセットアップで、リヤのグリップをあげたほうがいいという意見もあり、山内がアタックする前にサスペンションの調整をしました。また、リヤウイングの角度もダウンフォースがよりかかる方向に調整し山内に委ねました」
山内は予選開始から早いタイミングで1分57秒587を叩きだします。午前中の公式練習を0.658秒も上回るタイムを計測し2位を記録します。しかし、ライバルもタイムアップし、2台に抜かれ4位で予選を終えました。
山内英輝
「Q2予選はマシンのバランスがよかったですね。あともう少しでポールというところでしたが、悔しいです。明日は、スタートダッシュで前に出て、昨年は予選4位、決勝3位でしたので、その成績を上回る結果に結びつけられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
決勝レースは5月26日(日)午後2時30分にスタートが切られ、300km、52周のレースで争われます。季節外れの暑さの中、SUBARU BRZ GT300の熱い戦いで表彰台の頂点に立てるように応援よろしくお願いします。