
11月3日(日)SUPER GTシリーズの今季最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」は、栃木県のツインリンクもてぎで行なわれ、SUBARU BRZ GT300は予選15位からスタートし、決勝レースを12位でフィニッシュしました。

気温20度、路面温度23度という過ごしやすい天候の中、大観衆を集めて最終戦は行なわれました。SUBARU BRZ GT300は出場29台中の15位という厳しい順位からのスタートとなるため、上位を狙うにはこれまでとは違った作戦を取る必要がありました。
STIの渋谷真総監督によれば予選のQ1で使ったタイヤがスタートタイヤに指定されたことを受け、チームはタイヤ無交換作戦に挑戦することにしました。今季、開発の目標のひとつだったタイヤのグリップ力を落とさず、耐久性を上げるタイヤ開発が進めらており、その成果を試すことになりました。

渋谷総監督は、「レースにおけるタイヤの影響力が大きいのは事実で、今のマシンの状態はいいバランスになっていると思います。予選順位を考えるとこれまで通りにやっていたら上位にはいけないので、タイヤ無交換作戦にしてピットストップの時間を極力短くすることにしました。BRZ GT300はQ1では、2位のタイムですし、全車そのタイヤを使うわけですから、15位からでもポジションを上げることができるのではないかと考えました」と語っています。この作戦は成功し、スタートドライバーの井口卓人は、担当スティントで2台を抜いて山内英輝にバトンタッチしています。そして、代わった山内はすぐさまレースラップタイムで周回を重ね、上位を目指しました。

渋谷総監督は前日、レースはタイムを揃えてコンスタントに走る作戦を取る、と説明していました。井口、山内ともに1分50秒から51秒台でレースタイムを刻み、終盤でもタイムを落とさないで走り切ることができました。一方、ライバルは54秒台にまで落ちるチームもあり、山内も順位を挽回することができ、結果は12位でレースを終えました。
山内英輝のコメント
「タイヤがキツかったですね。無交換の2スティントを走り切れるセットアップ、タイヤを労われるセットアップができれば、最後の88号車、360号車までは交わすことができたのではないかと思います。求めているのは、こういうポジションではないので、納得はできないし、悔しいですけどこれが今の実力なので、なんとか力をつけていければと思います。ファンのみなさんの期待に応えられなかったと思いますが、1年間応援ありがとうございました」
井口卓人のコメント
「自分の予選(Q2)が本当に悔しくて、いろいろデータを見せてもらい分析をしました。それで決勝にはある程度活かせたと思いますが、ポジションが15位からというのは悪すぎました。分析の結果をドライビングにすぐさまアジャストするのも大変ですけど、少しは貢献できたと思います。レースとしてはノーミスでつなげて、作戦通りにできました。チームも、マシンもドライバーもひとつになっていけたことは良かったと思います。1年間応援ありがとうございました」

決勝レースではコーナーの突っ込みで差を詰めても、立ち上がり加速でFIA GT3マシンに差をつけられるという展開で、劇的に順位を挽回することはできませんでしたが、レースタイムを落とさないでタイヤ無交換を実施という、今季の目標のひとつであった新タイヤの開発が成果を出しました。
SUBARU BRZ GT300はドライバーランキング18位、チームランキング13位で2019年シーズンを終えました。1年間の応援、誠にありがとうございました。