
3月16〜17日、岡山国際サーキットにおいて、今シーズン初のSUPER GT合同テストが開催され、GT300クラスのSUBARU BRZ R&D SPORTも参加して2日間を走り込みました。冷たい雨やみぞれも降るような天候不順なテストでしたが、開幕まで待てない熱心なファンが二日間で1万4,000人近くも現地に詰めかけました。

4月13〜14日の開幕戦までほぼ1か月。前週の富士スピードウェイにおけるテストでまずまずの手応えを感じ、開幕戦の舞台、岡山に井口卓人と山内英輝が乗り込みました。
ところが13日の早朝に寒の戻りによる積雪があり、サーキットは雪景色に。午前中のセッション1が始まるまでにはコースとコースサイドの雪はほぼ融けましたが、セッション1はウェットコンディションのまま30分遅れでスタートしました。しかし開始30分ほどで井口が1コーナーでコースアウト。しかし幸いタイヤバリア手前でマシンは止まり車両にダメージはありませんでした。ピットにも自力で戻りトラブルの原因究明が進められました。

午後のセッション2では降雨はなかったものの、気温は10℃近くまでしか上がらず、開幕戦を想定したコンディションとはなりませんでした。そのような状況の中、井口が走り込み車両の確認に努めました。
2日目午前中のセッション3も冷たい雨とウェットコンディション。後半には雨もやみましたが、完全なドライコンディションまでには至りません。想定していたコンディションではありませんが、山内が車両の確認をすべく走り込みました。インターバルでは雨も完全に上がり、オープンピットではドライバーもピット前に出てきてファンサービスに努めました。

午後のセッション4では、恒例のスタート進行のテストが行われましたが、直後にみぞれが降るなど天候は不安定に。その後は天候も回復しましたが気温も6〜8℃と冷え込みました。そのようなな状況でしたがこのセッションで井口がタイムアタックを試み、1分25秒945とクラス3位のタイムをマーク。得意なコーナリングスピードと改良された直線スピードの確認ができました。
このテストでは天候不順と寒の戻りのために、開幕戦で想定している気温/路面温度でのロングランテストができませんでしたが条件はどのチームも同じ。月末に富士スピードウェイで予定されている2回目の合同テストで、もう一度車両のチェックを済ませ、万全の体制で開幕戦を迎えることとなります。
井口卓人
「コンディションがすごく難しくて、初日にトラブルが出てすぐ飛び出してしまうなど、流れが悪かったのが残念です。満足できるような天候と路面温度ではありませんでしたが、2日目は3番手のタイムを出せました。次の富士のテストで原因をしっかり見極めて、万全な形で開幕戦を迎えたいです」
山内英輝
「天候も良くなく路面温度も低く、正直満足できるテストではなく、もう少し頑張らないといけないという内容でした。富士のテストではドライで走りたいですし、今回課題が見つかったということを前向きに捉え、トラブルの原因も究明して開幕戦ではベストを尽くします」