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第8戦 ツインリンクもてぎ
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RACE REPORT

2019.11.03 - SUPER GT第8戦ツインリンクもてぎ・決勝
SUBARU BRZ GT300、12位フィニッシュ
11月3日(日)SUPER GTシリーズの今季最終戦となる第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」は、栃木県のツインリンクもてぎで行なわれ、SUBARU BRZ GT300は予選15位からスタートし、決勝レースを12位でフィニッシュしました。
気温20度、路面温度23度という過ごしやすい天候の中、大観衆を集めて最終戦は行なわれました。SUBARU BRZ GT300は出場29台中の15位という厳しい順位からのスタートとなるため、上位を狙うにはこれまでとは違った作戦を取る必要がありました。

STIの渋谷真総監督によれば予選のQ1で使ったタイヤがスタートタイヤに指定されたことを受け、チームはタイヤ無交換作戦に挑戦することにしました。今季、開発の目標のひとつだったタイヤのグリップ力を落とさず、耐久性を上げるタイヤ開発が進めらており、その成果を試すことになりました。
渋谷総監督は、「レースにおけるタイヤの影響力が大きいのは事実で、今のマシンの状態はいいバランスになっていると思います。予選順位を考えるとこれまで通りにやっていたら上位にはいけないので、タイヤ無交換作戦にしてピットストップの時間を極力短くすることにしました。BRZ GT300はQ1では、2位のタイムですし、全車そのタイヤを使うわけですから、15位からでもポジションを上げることができるのではないかと考えました」と語っています。この作戦は成功し、スタートドライバーの井口卓人は、担当スティントで2台を抜いて山内英輝にバトンタッチしています。そして、代わった山内はすぐさまレースラップタイムで周回を重ね、上位を目指しました。
渋谷総監督は前日、レースはタイムを揃えてコンスタントに走る作戦を取る、と説明していました。井口、山内ともに1分50秒から51秒台でレースタイムを刻み、終盤でもタイムを落とさないで走り切ることができました。一方、ライバルは54秒台にまで落ちるチームもあり、山内も順位を挽回することができ、結果は12位でレースを終えました。

山内英輝のコメント
「タイヤがキツかったですね。無交換の2スティントを走り切れるセットアップ、タイヤを労われるセットアップができれば、最後の88号車、360号車までは交わすことができたのではないかと思います。求めているのは、こういうポジションではないので、納得はできないし、悔しいですけどこれが今の実力なので、なんとか力をつけていければと思います。ファンのみなさんの期待に応えられなかったと思いますが、1年間応援ありがとうございました」
井口卓人のコメント
「自分の予選(Q2)が本当に悔しくて、いろいろデータを見せてもらい分析をしました。それで決勝にはある程度活かせたと思いますが、ポジションが15位からというのは悪すぎました。分析の結果をドライビングにすぐさまアジャストするのも大変ですけど、少しは貢献できたと思います。レースとしてはノーミスでつなげて、作戦通りにできました。チームも、マシンもドライバーもひとつになっていけたことは良かったと思います。1年間応援ありがとうございました」
決勝レースではコーナーの突っ込みで差を詰めても、立ち上がり加速でFIA GT3マシンに差をつけられるという展開で、劇的に順位を挽回することはできませんでしたが、レースタイムを落とさないでタイヤ無交換を実施という、今季の目標のひとつであった新タイヤの開発が成果を出しました。

SUBARU BRZ GT300はドライバーランキング18位、チームランキング13位で2019年シーズンを終えました。1年間の応援、誠にありがとうございました。
2019.11.02 - SUPER GT第8戦ツインリンクもてぎ・予選
予選15位からの追い上げに期待 SUBARU BRZ GT300
2019年SUPER GT シリーズ第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が11月2日(土)公式練習と予選が行なわれました。雲ひとつない晴天に恵まれた土曜日は、気温19度、路面温度25度というコンディションで予選が始まりました。
例年、もてぎでのレースはゴー&ストップの多いコースレイアウトということもあり、GT3勢が上位を占めることが多くなっています。排気量の小さいBRZ GT300には、厳しい状況とも言えます。

朝の公式練習では予選、決勝を見据えたマシンのセットアップしていきます。5〜6ラップごとにタイプの異なるタイヤに切り替え、シャシーの変更なども繰り返し行ないます。ですが、なかなかベストなマッチングが決まりませんでした。公式練習の残り30分を切るころには、決勝レースを想定し、燃料を満タンにしたロングランを行ない、最終確認をしました。
公式予選
公式練習でセットアップが決まらなかったこともあり、チームは、予選に向けて別なアプローチで仕上げることに挑戦しました。とりわけアンダーステアを弱めることと、フロントのグリップが薄いことを解消するために、シャシーの改良をします。

Q1予選は山内英輝が走り、出場29台中予選2位を獲得します。シャシーの変更がうまくいったように見えましたが、続くQ2を走る井口卓人がタイムを伸ばせません。全体15位のポジションに沈んでしまいました。
山内英輝は、「午前中、気になっていたところがあって、そこをミーティングで話をして変えてもらいました。それでアタックしたのですが、良くなっていました。ただ、想定していたタイヤより硬めのタイヤでタイムを出したので、明日の気温、路温にマッチするのか、少し不安材料が残りました」と話していますが、一方井口は、「申し訳ない気持ちでいっぱいです。僕の責任です」と言います。タイヤの最大グリップが発揮されるタイミングでうまくタイムアタックができなかったと説明していました。シャシーの変更はいい方向になったとも言っていますが、本人がアジャストできなかったと悔やんでいました。井口のこれまでの実績からすれば、かなり珍しいケースと言えるかもしれません。それは、常にマシンの限界、タイヤの限界を引き出すことができ、ドライバー自身もできる最大限の力は発揮してきています。言い換えれば、ドライバーが力を発揮しにくかったことは、かなり珍しい状況と言えるでしょう。
渋谷総監督
「予選に向けてマシンはいろいろな部分の調整をしました。また本命視していたタイヤの耐久性がこの路温と合わなかったため、課題は残ってしまいました。また予選結果も15位ですから厳しい展開になってしまいます。明日は、安定したタイムで走り切ることを目指し、速いタイムで走行して後半タイヤがタレて遅くなるという展開にはしません。コンスタントに周回できるようにする予定です」
明日の決勝は、午後1時30分にスタートします。レース距離250km、53周はシリーズ最短の距離で競われます。給油量も少なくて済むので、上位追い上げに期待がかかります。全力で戦うSUBARU BRZ GT300への応援をお願いします。
2019.11.01 - SUPER GT第8戦ツインリンクもてぎ・直前情報
SUBARU BRZ GT300 ポテンシャルの高さを証明し、気持ちいレースで締め括りたい
2019年SUPER GT シリーズ最終戦第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が11月2日(土)、11月3日(日)栃木県のツインリンクもてぎで行なわれます。
菅生、オートポリスと得意にしているサーキットでトラブルによりポイントを落としたBRZ GT300は、トラブルは絶対に起こさない意気込みで最終戦のもてぎに乗り込みました。しかしながら、マシンの走行テストは禁止されているため、不透明な部分は残ってしまいます。

一方で、昨シーズンの途中から投入したサード・ダンパーは、さらに熟成の域へ踏み込んでます。もてぎのコースレイアウトでどんな効果を生み出すのか期待が膨らみます。今季はパラレルリンク式としたことで、適性範囲が広がっているということで、さらにコーナリングスピード、コーナー進入時の強烈な減速などで効果を発揮しそうです。
山内英輝
「菅生はコースレーコードを出せたので、マシンのポテンシャルは証明できたと思いますが、その分期待も膨らむので、落胆も大きかったです。でもあの速さを常に出していけるような強いチームになってきていると思うので、それをレース結果ということで証明したいですね。それと、トラブルが続いてしまったので、応援してくれるファンのみなさんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでもあきらめずに応援してくれてますから、その声援に応えるために何をしなければならないかを考えながら、しっかりチェッカーを受け、しかも上位でフィニッシュしなければと思います」
井口卓人
「オートポリス、菅生とポイントが取れなかったのは非常に残念で、今は失うものは何もない状況だと思います。ですから最終戦は勝ちだけを目指していくしかないです。そのためには予選も重要になってきますが、みんなが力がを合わせOne Teamになって、気持ちいレースをやってシーズンを締め括りたいなって思います。最後はみんなが『よかった』と言えるようなレースで終わらせたいです」
また山内は、さらにトラブルに対する思いについて、次のようにも話してくれました。 「マシントラブルに対する対策は十分にやってくれていると思いますけど、それも今回のレースでしっかり結果を出していかないと、来年にも繋がっていかなくなると思います。だからとても重要なレースなんです。1レースをトラブルなしでいけたから、それが答えということではなく、1年間戦って、何もトラブルを出さないというのが本当の答えだと思んです。それを可能にするには1戦1戦をきちんと戦っていかないとダメですよね。だから、目の前のレースを戦うことが重要で、チームのみんなが準備してくれているものを信じて頑張ります」
明日2日(土)は、8時50分から10時35分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1があります。ぜひ、今季最後のレースに応援よろしくお願いします。
2019.10.31 - SUPER GT第8戦ツインリンクもてぎ・プレビュー
多くのスバルファンの目の前で面白いレースをやりたい  SUBARU BRZ GT300
SUPER GT2019の最終戦 第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が11月2日(土)、3日(日)に、栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。
SUBARU BRZ GT300は、昨年予選4位でスタートし決勝を6位で終えています。少し苦手意識のあったもてぎですが、昨年はさまざまな改良を施し、その成果として公式練習ではトップタイムをマークするまでに進化していました。

今季のBRZ GT300は、直前のSUGOではマシントラブルによりリタイヤしましたが、コースレコードを記録するほどマシンのポテンシャルは上がっています。しかし、残念ならが電装系のトラブルが発生してしまいました。最終戦に向けてこうしたトラブルが出ないようにチームは総点検を行ない、決勝に向けて着々と準備を進めています。
渋谷総監督
「電装系のトラブルは過去を振り返ると何回か起きていたのは事実です。そうした反省を踏まえて今回は、サプライヤーの協力を得てかなり高いレベルの仕上がりになるように総力をあげて点検を行ないました。またもてぎではサードダンパーの働きがポイントとなるコーナーも多いので、そうしたセットアップも慎重に進めています」
BRZ GT300はこれまでブレーキの大径化やブレーキ冷却の変更、サードダンパーの採用などで苦労していたもてぎを克服しました。今季はそのサードダンパーにさらに磨きをかけ、すべのコーナーで安定した姿勢が作れるように熟成が進んでいます。こうした状況からも最終戦には期待が膨らみます」
渋谷総監督
「レースに絶対はないのですが、部品のトラブルは避けることができますから、そうしたトラブルは絶対に起こさないようにし、昨年の6位を上回るレースをしたいと考えています。もてぎには、本当に多くのファンの方が応援に来てくれますし、苦しいチーム状況でも見守って応援してくださるスポンサーの方々もたくさんいらっしゃいます。ですので、そうした方々の目の前で、興奮できる面白いレースができればと思っています」
11月2日(土)は8時50分から10時35分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1が始まり、決勝レースは3日(日)午後1時30分のスタート。53周で争われます。全車ノーハンディウエイトとなりますので、目を見張る激しい戦いに期待がかかります。

RACE RESULT

2019.11.02 - 予選
第8戦 ツインリンクもてぎ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 720 McLaren 720S 荒 聖治 アレックス・パロウ 1'46.939 1'45.907 R YH
2 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 平峰 一貴 サッシャ・フェネストラズ 1'47.027 1'46.033 YH
3 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1'46.669 1'46.036 BS
4 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 1'46.601 1'46.166 DL
5 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 福住 仁嶺 1'47.157 1'46.304 BS
6 33 エヴァRT初号機 X Works GT-R ショウン・トン 道見 真也 1'46.837 1'46.399 YH
7 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'47.141 1'46.410 YH
8 88 マネパ ランボルギーニ GT3 小暮 卓史 元嶋 佑弥 1'46.840 1'46.512 YH
9 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹 宮田 莉朋 1'47.314 1'46.590 DL
15 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'46.633 1'47.075 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

R:コースレコード(従来のレコード 1'45.911)

 

Q1  開始 : 14:00'00    終了 : 14:15'00

Q2  開始 : 14:45'00    終了 : 14:55'00

2019.11.03 - 決勝
第8戦 ツインリンクもてぎ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 1:32'19.435 49 1'48.983 DL
2 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 4.677 49 1'49.132 BS
3 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 阪口 晴南 13.484 49 1'49.160 BS
4 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 福住 仁嶺 18.356 49 1'49.252 BS
5 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 20.620 49 1'49.511 YH
6 56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 平峰 一貴 サッシャ・フェネストラズ 33.320 49 1'49.230 YH
7 720 McLaren 720S 荒 聖治 アレックス・パロウ 51.441 49 1'49.172 YH
8 33 エヴァRT初号機 X Works GT-R ショウン・トン 道見 真也 1 Lap 48 1'49.387 YH
9 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹 宮田 莉朋 1 Lap 48 1'50.540 DL
12 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1 Lap 48 1'51.237 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

開始 : 13:37'00    終了 : 15:08'34

 

ファステストラップ : 1'48.983 No.11 GAINER TANAX GT-R/安田裕信

 

黒白旗 No.56 平峰一貴
No.21 R.ライアン ドライブスルー(SpR.13.1.b「危険なドライブ行為」)
No.9 罰金50,000円(SpR.27.4「ピット作業違反」)

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