スーパー耐久

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2022.10.17

SUBARU BRZ CNF concept、さらに進化を遂げる

10月15日(土)・16日(日)に岡山県美作市の岡山国際サーキット(一周3,703m)にて、「ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第6戦スーパー耐久レースin岡山」が行われ、グループ2レースのST-QクラスにTeam SDA Engineeringよりエントリーした61号車SUBARU BRZ CNF concept(A井口卓人/B山内英輝/C廣田光一)は、力強い走りで3時間の決勝レースを走り切りました。
前回もてぎ戦から約6週間のインターバルの間に、チームは車両のさらなる改善に取り組み、今回は約60kgの軽量化を実施。もてぎでデータ採りが完了したアイサイトシステムを外し、夏場のレースではないためエアコンユニットも取り外しています。さらに細かいウェイトダウンメニューの積み上げで徹底した軽量化が施されています。また、フロントバンパーにエアインテークを新設して吸気のラム圧効果を高め、さらに等長エキゾーストマニホールドをさらに改良し、制御系を見直すことで、パワーユニットの最高出力は約8PS上がっています。ABドライバーのベストラップタイムの合算値で順位が決められる公式予選では、直接ライバルの28号車GR86 CNF concept(A蒲生尚弥/B豊田大輔/C鵜飼龍太)よりコンマ2秒差をつけて、グループ2レースの3列目グリッドを得ましたが、最速タイムで見ると井口と山内のベストはともに蒲生選手のそれより約1秒遅れとなっています。今後これを逆転すべく、さらに速さの追求を進めることになりそうです。
16日朝8時30分からの決勝レースは、山内がスタートを担当。青空のもと、ドライコンディションでフォーメーションラップを迎えました。しかし、走り出してすぐに同ラップ中に単独クラッシュする車両があったため、隊列はそのままエクストラフォーメーションラップを走ることになります。数周目に当該クラッシュ車両が排除されると、山内はダッシュを決め、ST-3クラスの車両をオーバーテイクする気迫の走りを見せました。その後、サーキットは次第に気温が上がり、26度を越すほどとなります。廣田のスティントを経て、井口が終盤を担当。ノートラブルで周回を重ねながら、ライバルの28号車には大きな差をつけてリードを広げていきます。そして、3時間が経過。94周を走破した61号車SUBARU BRZ CNF conceptは、グループ2総合4位、ST-Qクラストップでチェッカーフラッグを受けました。
中盤を受け持った廣田は、「運も味方につけ、良い結果が残せました。振り返ると、持ち込み(のセットアップ)が厳しい中、プロのふたりからも色々とアイディアをもらいながら、クルマのコンディションを整えていきました。まだまとまりきれない部分は残しているものの、クルマの軽さは非常に有効でした」と語っています。また、序盤担当の山内は、「結果的に28号車の前でフィニッシュできたし、チームのみんなの頑張りがあったからこそのリザルトなので、とってもよかったと思います。しかし、予選での蒲生選手との差はドライバーとしては悔しいですし、パワーユニットなど違いがあるものの、それに関係なく1秒の差をなんとかすることに集中したいと思います」と、コメントしました。
本井雅人チーム代表は、「いまは、この結果で終われてホッとしているところです。いつもながらメンバーのエンジニアが改善に取り組んでくれたおかげで、クルマは確実に進化しています。しかし、やっぱり予選ベストの(28号車との)差は事実として残っており悔しいので、それを埋めるべくまた改良を重ねたいと思います。まだまだ、やれるところは残っていると思います。次の鈴鹿は今シーズンの総決算となるので、心して臨みたいと思います」と、晴れやかな表情で語ってくれました。
ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook最終戦鈴鹿ラウンドは、11月26日(土)・27日(日)に5時間レースとして開催されます。
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