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BACKSTAGE COLUMN

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2023.08.23

「目の動きで脳の機能を高めるトレーニングを行っています」

「999.9」(フォーナインズ)は、1995年創業の日本のアイウェアのメーカー名でありブランド名です。SUBARU BRZ GT300のリアフェンダーおよび井口卓人、山内英輝ふたりのドライビングスーツやメカニックヘルメットにも表示されていることで認識されている方も多いと思います。今回のバックステージコラムは、アイウェアの機能とドライバーサポートについて、SUBARUモータースポーツマガジン編集部記者(以下MSM)が同社ビジョントレーナーの河合央泰さんにお話を伺いました。なお、「999.9」とは、純金インゴッドの品質を表示する数字であり、メガネフレームとしての最高純度の品質を目指す姿勢を表している、とのことです。
MSM  それでは早速ですが、SUBARUとのお付き合いの発端はなんだったのでしょうか。
河合さん 「当社では、一線で活躍するアスリートの視環境をサポートする「スピリットサポート」という活動を行っています。2015年に、井口卓人さんへのサポートをスタートしました。そこから山内英輝さんをはじめチームの皆さまへと拡大しています」
MSM スピリットサポートとは、具体的にどのようなサポートをしていただいているのでしょうか。
河合さん 「このプロジェクトの一環で、銀座本店にビジョンラボを併設しており、ビジョントレーニングやコンディションを整えるお手伝いをしています。そこでは、特殊な機材や道具を使い、動体視力や周辺視の機能、反応スピードや認知判断といったところのレベルの維持、向上のためのトレーニングをしています。レース前には、目の動きを使って脳の機能を高める動作などを実施してもらっています。山内さんからは、特にレース前にトレーニングしていくとコンディションが良くなり、ポールポジションを取りやすくなった、とおっしゃっていただいています。ビジョンラボは2017年にスタートしており、各スポーツの特性にあわせてトレーニング内容を変えているのですが、レースに関しては時速300km走行中の目の動きなどは再現ができません。シミュレーターなど目を酷使する環境をも考慮し、デジタル環境のストレスをレースに持ち込まないように、目のコンディションを整えることを優先してトレーニングしています。高速で視野狭窄が起きる中でも見える範囲を確保し、素早く反応できることがとても大事になります」
MSM ご提供されているアイウェアにはどのような機能があるのでしょうか。
河合さん 「サングラス自体は、それをかけてレースはしないので、あくまでも日常のドライビングサポートとしいうことになります。まず、当社フレームの特徴として、フレーム形状や独自の機構、素材の特性を活かした設計により、頭部を包みこむ。それによって、ストレスを減少しようという試みです」
MSM SUBARUファンの皆様にお伝えするメッセージはありますか。
河合さん 「当社は銀座本店をはじめ都内各所および横浜、名古屋、大阪などに直営店を設けているほか、全国の眼鏡店で広くお取り扱いいただいています。現代社会は、人は常に強い光を見続けるストレスにさらされています。誰しもがデジタル環境を避けて通ることはできません。それは、体の姿勢や睡眠にも影響を及ぼします。ですから、目を保護し、正しくメガネを装着することはとても重要だと思います。特に夏のサーキットでは、強い紫外線や気温が35℃を越えることもあるので、目をケアすることはとても大事です。目を守りながら、ドライバーやひいきのマシンを応援していただきたいと願っています」
999.9(フォーナインズ)は、モータースポーツのほか、スキージャンプやゴルフ、モトGP、プロサッカー、柔道、ボクシング、陸上競技、自転車競技、クライミングなどの世界で活躍する選手をサポートしているとのことです。
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