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RACE REPORT

2015.04.13 - 2015年全日本ラリー選手権 ツールド九州 in 唐津
勝田/足立組、前人未到の開幕戦10連覇達成!
2015年の全日本ラリー選手権の開幕戦「ツールド九州 in 唐津」は、競技2日目となる4月12日(日)の走行を終えて、SUBARU WRX STIの勝田範彦/足立さやかが今シーズン初勝利を獲得しました。勝田はこれで同一イベント10連覇という快挙を成し遂げたことになります。

この日はSS9~SS14の計6SSが戦いの舞台となります。そのうちSS10/13に設定された「陣の山」は、距離こそ短縮されていますが、初日のSS3/8「三方」の逆走ステージ。2日目最長の7.52kmということもあり、ここを得意とする勝田にとっては、距離の長いこのステージでライバルとの差をよりいっそう広げたいところです。その勝田は、初日に築いた0.5秒という僅差のリードをさらに広げるべく、快調に走行を続けます。SS9でベストタイムを獲得、SS10「陣の山1」でもベストタイムをたたき出し、2番手奴田原文雄/佐藤忠宜との差を4.6秒にまで広げました。追いすがる奴田原もSS11、12と好タイムを連発して3.3秒差にまで迫ります。この時点で、首位勝田と3番手の新井敏弘/田中直哉との差は40.6秒にまで拡大しており、ラリーは勝田と奴田原の一騎打ちの様相を呈しています。

そして迎えたSS13「陣の山2」で勝田は勝利を決定的なものとするベストタイム。このSSだけで奴田原に対して3.7秒差をつけ、総合でのタイム差も7.0秒に拡大しました。残るステージは400mのギャラリーステージSS14のみ。勝田はここを慎重に走り切り、最終的に5.5秒差でツール・ド・九州での10連勝という前人未到の記録を打ち立てました。

「ツール・ド・九州」10連勝という偉業を成し遂げた勝田は、「今回のラリーはSS3と8の三方、SS10と13の陣の山が勝負どころになると思っていました。コースとSUBARU WRX STIの特性、自分のドライビング、タイヤ特性とセッティングがピタリとマッチして、それらが勝利の原動力になったと思っています。特に先ほど挙げたステージでは絶対誰にも負けないようにと思って走っていましたし、その気持ちが10連勝につながりました。非常にうれしく思います」と笑顔で今回のイベントを総括した。
SUBARU勢が上位5台中4台を占める活躍

新型WRX STI勢のトップとなる3番手を獲得した新井敏弘は、「初日に出た症状を改善できず、上位のふたりを追い上げることはできませんでした。次戦は中高速コーナーの多い久万高原ラリーなので、新型WRX STIの特性を活かし切れるような新しいセットアップを行っていきたいと思います」と次戦に向けての決意を語っています。4番手の新井大輝/伊勢谷巧はセッティングの変更があたり、初日終了時点で24.4秒あった父・敏弘との差を5.7秒にまで詰める速さを発揮。5番手には炭山裕矢/保井隆宏が入りました。これで上位5台中4台をSUBARU車が締めることとなりました。初日デイリタイアを喫した鎌田卓麻/市野諮はトラブルにより2日目の出走を見合わせリタイアを喫しています。また、同じく初日デイリタイアとなった勝田貴元/永山聡一郎は車両を修復して再出走を果たしたものの、エンジントラブルで再びマシンを止めることに。「(エンジントラブルは)初日にマシンをヒットしたアクシデントの影響があったのかもしれません」と勝田貴元は苦い表情で振り返りました。

SUBARU BRZが出場するJN4クラスでは、石川昌平/石川恭啓が上位のJN5クラスに割って入る速さを見せ、クラス優勝を果たしています。2番手には小濱勇希/馬場雄一が入り、SUBARUはJN4クラスで1-2フィニッシュを果たしました。

全日本ラリー選手権第2戦は5月8日(金)~10日(日)にかけて開催される「久万高原ラリー」です。愛媛県上浮穴郡久万高原町を舞台に開催されるラリーは、5年ぶりのターマック(舗装路)ラリーとして開催され、林道を含めた約110kmのスペシャルステージが予定されています。
2015.04.12 - 2015年全日本ラリー選手権 ツールド九州 in 唐津
勝田範彦、開幕戦10連覇なるか
2015年の全日本ラリー選手権の開幕戦「ツールド九州 in 唐津」は、競技初日となる4月11日(土)の走行を終えて、SUBARU WRX STIの勝田範彦/足立さやかが首位に立ちました。

全9戦が行われる全日本ラリー選手権の開幕戦は4月11日(土)・12日(日)にかけて、九州の佐賀県唐津市を舞台に総走行距離301.97㎞、競技区間となるスペシャルステージ(SS)の総距離は71.23㎞で争われます。市内の山間部を縫う林道を利用して14SSが設定され、すべてターマック(舗装)路面での戦いです。勝田はこのラリーでこれまで9年連続の勝利を収めており、2015年は『同一イベント10連覇』の偉業達成に期待がかかっています。SSとなる林道の幅は比較的狭く、右に左に細かいコーナーが連続するため、低重心でハンドリングに優れたSUBARU勢がその実力を発揮するにはうってつけのステージです。

競技初日は綺麗に晴れ上がり、参加選手は唐津神社で交通安全祈願を受けて鳥居の前からスタート。沿道から多くの観客の声援を受けながら、SUBARU勢は戦いの舞台となるステージへと移動していきました。
僅差の首位攻防戦

前夜まで降った雨の影響でステージは濡れた部分が多く残り、ウエットセッティングで臨んだ新井敏弘/田中直哉はSS1でベストタイム、しかしライバルの奴田原文雄/佐藤忠宜はSS2で逆転し、首位に立ちました。一方、ドライセッティングで挑んだ勝田は、SS1/2では遅れを喫したものの、路面の乾いたSS3でベストタイムをたたき出し2番手に浮上します。しかし対する奴田原も2度のベストタイムを重ねて応戦。なかなかその差は縮まりません。勝田は、この日の最終ステージとなるSS8でベストタイムを獲得し、0.5秒という僅差ながら奴田原を逆転しJN6クラストップに。首位で競技初日を終え、デイポイント3点を獲得しました。

勝田は、「序盤は思ったよりも路面が濡れていて苦労しました。SS3とリピートとなるSS8は自分でも得意ですし、ここで挽回する作戦が当たりましたね。この(デイポイント)3点は大きいと思います。明日は天気が崩れる予報もありますが、ドライセッティングが合っているので、このまま行ってライバルを引き離したいと思います」と意気込みを語りました。

新井はトップの勝田から20.1秒差の3番手。フロントタイヤの摩耗に手こずり遅れを喫しながらも、デイポイント1点を獲得しました。「もっとフロントタイヤを有効に使えるようにしないとなりません。このイベント特有の細かいコーナーにうまくセッティングを合わせ切れませんでした」と初日の出来を振り返りました。

4番手には炭山裕矢/保井隆宏、5番手には新井大輝/伊勢谷巧がつけており、SUBARU勢は上位5台中4台を占めています。また、鎌田卓麻/市野諮はフロントの駆動系トラブルでSS5後にデイリタイアを選択。「異音がしたため、開幕戦ということもあり大事を取りました。サービスに戻って原因も分かりましたので、明日はデイポイントを狙って頑張ります」と、最終日のデイポイント獲得を目指します。勝田貴元/永山聡一郎はSS3のフィニッシュ手前、川のように水が流れていた高速コーナーでミスを喫し左サスペンションを破損。競技続行が不可能となり、デイリタイアを決めています。

SUBARU BRZが出場するJN4クラスは、石川昌平/石川恭啓がトップ。4.9秒差の2番手に小濱勇希/馬場雄一がつけ、3番手には佐藤隆行/宮城孝仁と、SUBARU勢が上位3台を独占しています。

競技最終日の4月12日(日)は、SS9〜SS14の計6SSという設定です。僅差のバトルの行方から目が離せません。

RACE RESULT

2015.04.12 - Rd.1 ツール・ド・九州2015 in 唐津
2015.04.10-04.12
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 3 新井 敏弘 田中 直哉 フジスバルアライモータースポーツWRX JN-6 38:14.5 1:19:22.5
2 2 4 炭山 裕矢 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 39:00.1 1:20:37.0
3 3 8 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DUNLOP WRX STI JN-6 40:02.3 1:21:14.3
4 1 16 柳澤 宏至 中原 祥雅 ADVANクスコRALLY+208GTi JN-5 40:08.4 1:23:13.3
5 2 14 天野 智之 井上 裕紀子 豊田自動織機・ラックDLヴィッツGRMN JN-5 40:10.9 1:24:04.4
6 3 19 大倉 聡 北田 稔 TOYOTAGAZOORacing86 JN-5 40:36.5 1:36:59.9
7 1 22 香川 秀樹 浦 雅史 BRIG ラック シビックタイプR JN-4 40:31.3 1:24:26.1
8 4 12 山口 清司 島津 雅彦 jmsADVANエナペタル久與86 JN-5 40:27.5 1:37:05.7
9 5 20 折登 文洋 中里 守利 ADVAN・RIGID・RTWインテグラ JN-5 40:51.2 1:37:07.6
10 2 21 石川 昌平 石川 恭啓 ARTAオートバックスBRZ JN-4 40:59.2 1:37:29.8
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