SUPER GT

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2016.04/09-10 第1戦 岡山国際サーキット
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RACE REPORT

2016.04.10 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・決勝
SUBARU BRZ GT300は23位完走
4月10日(日)、岡山県美作市にある岡山国際サーキットで、SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が行われました。SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は4番グリッドからスタートし、粘り強い走りを見せ、23位で完走を果たしました。
フリー走行で2番手タイム

9時からのフリー走行は気温14℃、路面温度17℃というコンディションで行われました。薄曇りの空のもと、各車一斉にコースイン。SUBARU BRZ GT300は1分28秒113というタイムを刻み、クラストップと0.131秒差の2番手でセッションを終えました。このセッションでは、決勝レースに向けたセッティングの確認と煮詰めを行い、井口/山内の両ドライバーもマシンの感触をあらためて確かめました。
そして14時40分、決勝レースがスタート。ステアリングを握るのは井口です。井口はきれいなスタートを決めて上位のマシンを追いかけますが、徐々に後続集団に飲み込まれて順位を落としてしまいます。さらにタイヤにもダメージが蓄積して思うようにペースを上げることができず、14番手まで後退。井口はそれでも粘り強く走り、12番手に浮上したところで山内にバトンタッチすることとなりました。

井口は、「ロングスティントのテストもやってはいましたが、想定よりも厳しかったですね。今後はオートポリスのテストも含めて、次戦の富士に向けて改善していかなければならない部分をどうやって修正していくか、ということですね。タイヤだけじゃなく、シャシーやセッティング、ドライビングなど色々な要因を検証する必要があると思います」と、悔しさをにじませました。
苦しいレースながら完走

後半を担当した山内は、23番手でレースに復帰。じわじわと順位を上げて一時16番手までポジションを戻しますが、ここで再びタイヤ交換のためにピットインを余儀なくされます。さらにこのピットインでドライブスルーペナルティを科されてしまい、SUBARU BRZ GT300は25番手とさらなる苦境に立たされることに。レースは終盤に差しかかっており、ここからの上位進出は厳しい状況ですが、それでも山内は懸命なアタックを続けて23番手まで順位を回復、苦しいレースで完走を果たしました。

「井口選手からバトンを受けた段階で厳しい状況であることは知らされていたので、悪いところを全部出すつもりで全力で走りました。予選で上位は獲れましたが、決勝で残れないと仕方がありません。予選と決勝、両方で速いクルマを目指して、ここで得られたデータを元に、次のテストや次戦の富士に向けて、チーム一丸となって改良に取り組まなければなりません」と、レースを終えた山内は語りました。
チーム総監督を務める辰己英治は、「何が悪かったのかをもう一度しっかりと検証します。今日のコンディションとクルマのセットアップ、いいところを合わせられなかったのかもしれません。フロントが傷まないようなセッティングをしたのですが、それが裏目に出てしまった可能性もあります。まだタイヤを使い切れていないですね。もう一度良く考え直してみます」と、今回のレースを振り返りました。

次戦は5月3日(火・祝)・4日(水・祝)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催されるSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」です。4月18日(月)、19日(火)に行われる、オートポリスでのSUPER GT一般公開タイヤテストを経て臨むSUBARU BRZ GT300の活躍にご期待ください。
2016.04.09 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・予選レポート
SUBARU BRZ GT300は予選4番手からのスタート
SUBARU BRZ GT300は、9日(土)午前に行われた公式練習でGT300クラスの総合5番手タイムを記録し、順調なスタートを切りました。公式練習は9時から10時45分まで行われ(うち10分間はGT500クラスの専有走行)、井口卓人が27周、山内英輝は11周をこなし、その感触を確かめました。午前中の走行では富士スピードウェイでの公式テストで得られたデータを元に行われた改良がうまくいっているかどうかのチェックを重点的に行い、その効果を十分に確認しました。
チーム総監督を務める辰己英治は、「まあまあの出来だと思います。改良箇所の確認を行いましたが、いい方向です。問題点はほぼ解決していると言えるでしょう。そのなかでタイヤの種類を試したりしましたが、今日は天候がいいので気温も路面温度も高く、固めのタイヤを使った方が合っているようですね」と語り、予選に向けての手応えを得たことを強調しました。
Q1セッションではトップタイムを記録

予選は路面温度が35℃に達するコンディションのもとで行われました。Q1セッションは14時50分から15分間。ステアリングを握ったのは山内です。山内は4周目で1分26秒560というタイムをマークし、早々にピットに帰還。セッションの推移を見守ります。その後も山内のタイムを上まわるライバルは現れず、山内がトップをキープしたままQ1セッションは終了しました。 「ご心配をおかけしましたが、体調はまったく問題ありません。今回のタイムは練習走行からみんなで頑張った成果だと思います。予選のポジション取りも大切ですが、決勝をいかに速く走るかが重要です。明日は明日で頑張りたいと思います」と、1秒の間に14台がひしめく激戦を勝ち抜いた山内は笑顔でコメント。
コースレコードを上まわるタイムを記録したQ2

15時35分から行われたQ2セッションを担当したのは井口です。井口はそれまでのコースレコードを上まわる1分25秒875というタイムを記録し、タイミングモニターの3番手に名を連ねます。しかしライバルも侮りがたい速さを発揮し、ポールポジションから7番手までがコースレコードを上まわる結果となり、最終的にSUBARU BRZ GT300は予選4番手からのスタートとなりました。
Q2セッションを担当した井口は次のように語りました。「ミスもなく久々にいいアタックができて、目標としていたタイムも上まわることができました。マシンの進化を実感できましたし、ポールポジションを獲れた感覚もあったのですが、ライバルも速かったですね。4番手という結果は真摯に受け止めて、明日の決勝レースでどうやって前を抜くかを考えたいと思います」。
総監督の辰己は「ドライバーはふたりとも頑張ってくれましたが、ライバルの底力を出された感じですね。今まででは考えられないようなタイムです。我々のSUBARU BRZ GT300も1分25秒台を出せると思ってはいましたが、速さは十分もっていることが分かったので、明日に向けて作戦を考えていきたいと思います。決勝は持久力がポイントになりますから、コンスタントにタイムをキープできることが重要だと考えています。明日も応援よろしくお願いします」と、決勝に向けての決意を語りました。マシンの目覚ましい進化にチームの士気も上がっています。

82周で争われる決勝レースは4月10日(日)の午後2時40分にスタート予定です。シーズン開幕の大事な一戦で勝利を目指すSUBARU BRZ GT300の走りにご期待ください。
2016.04.08 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・直前レポート
コーナリングマシン本来の速さをとりもどすために
いよいよSUPER GTの2016年シーズンがスタートします。開幕戦の舞台となるのは岡山国際サーキット(岡山県美作市)。同サーキット、そして富士スピードウェイと2度の公式テストを終えて、チームはいい感触を持ってこの開幕戦に臨んでいます。
SUBARU BRZ GT300は公式テストを経てコーナリングマシンとして、さらに速さに磨きをかけてきました。その手応えについて、STI総監督を務める辰己英治は次のように語っています。
「まず2015年車両と比べて、タイヤを変えたことで1段階性能が向上しました。これを岡山のテストに持ち込んで問題点の洗い出しをし、続く富士のテストで問題が解消されたことを確認しました。具体的に言うと、岡山の時点ではフルブレーキング時に不安定になることがありましたが、富士では解消されています。さらにその富士で見つかった問題を修正してこの岡山に持ち込んでいます。公式テストの段階では、まだ幅広タイヤを100%使い切れていない部分があるなという感じでした。ですからサスペンションのジオメトリーなど、車体側も修正して、幅広タイヤをもっと有効に使うことを考えています。車体や空力に合わせて、エンジンも若干ではありますが去年よりも性能が上乗せされています」。

今季のマシンのポイントは、フロントタイヤのサイズアップによるコーナリング性能の向上、空力性能のアップ(フロントフェンダーの造形変更およびミラーの位置変更、小型化に伴うリヤウイングの効率向上=ウイングを寝かすことができる)、そしてホイールの軽量化(1本あたり約400g軽量化。これによりリヤは昨年比−800g、幅広化したフロントもほぼ同じくらいの重量におさえられている)などが挙げられますが、これらの要因の相乗効果によって、コーナリングだけでなく最高速も2〜3km/hは向上したとのことです。

狙うは予選上位からの逃げ切り。ポテンシャルには手応え
9日(土)の予選に向けて辰己は「予選トップを獲って逃げ切るつもりで戦います。我々のマシンはポールポジションを獲るだけのポテンシャルはもっている。もちろん時の運で何が起きるかは分からない部分もありますが、悪くても3番手で予選を通過していきたいと思っています。岡山は途中で追い抜くのが難しいサーキットですが、SUBARU BRZ GT300との相性は悪くないと思っています。富士のテストでの改良がどうでるかは明日になってみないと分かりませんが、コーナリングマシン本来の速さを取り戻すべく取り組んできています。いい流れで来ていると思いますので、予選ではご期待ください」と、ここまでのテストでつかんだ手応えを語り自信を覗かせました。

公式練習の開始は9日(土)の9:00から、そして約2時間の走行を経て14:50から公式予選というスケジュールです。進化を続けるSUBARU BRZ GT300がどのような速さを見せるのか、その戦いぶりにご注目ください。
2016.04.03 - SUPER GT第1戦 岡山ラウンド・プレビュー
さらなる改良で臨む2016年SUPER GT開幕戦
4月9日(土)〜10日(日)、岡山県美作市の岡山国際サーキットを舞台として、2016年のSUPER GTシリーズが開幕戦「岡山300kmレース」が開催されます。このサーキットは全長3.703kmというコンパクトなテクニカルコースです。すでにお伝えしているとおり、同サーキットでSUPER GT公式テストが開催され、SUBARU BRZ GT300も2016年モデルの初テストを行い、富士スピードウェイ(静岡県小山町)での2度目のテストを経て、チームは開幕戦に向けて好感触を得ています。
高いコーナリング性能とブレーキ性能で上位を目指す

4年目のシーズンを迎えるSUBARU BRZ GT300は、フロントのタイヤサイズを変更して、SUBARU BRZの長所であるコーナリングマシンとしての性能アップを図ったほか、風洞実験を行いマシン全体でのドラッグ低減とダウンフォース向上を狙っています。3月19日(土)〜20日(日)の岡山と3月26日(土)〜27日(日)に行われた富士と2度の公式テストを終えてチームはその効果をはっきりと確認しています。また、チーム総監督の辰己英治は、100点満点の仕上がりではないものの、そのぶん伸びしろが残されていると語り、岡山では高いコーナリング性能とブレーキ性能で上位を目指すとコメントしました。ステアリングを握るのは2年目のコンビとなる井口卓人/山内英輝です。
SUPER GT300クラスで戦うSUBARU BRZ GT300のライバルは、最新のFIA GT3車両のほか、JAF GT規定の国産ハイブリッドマシンなど多岐にわたります。特に今年のFIA GT3は5車種が新型になるとあって、予断を許さない状況が続きますが、コーナリングマシンとしてのポテンシャルに磨きをかけたSUBARU BRZ GT300の活躍にご期待下さい。

開幕戦岡山ラウンドは4月10日(日)14:40にスタートし、GT300クラス30台が競技距離300km(82周)で争われます。
スバル恵比寿ショールーム
「SUBARU STAR SQUARE」にて
4月10日(日)にパブリックビューイングを開催


4月10日(日)13:30より、SUPER GT開幕戦のパブリックビューイングを「SUBARU STAR SQUARE」にて開催します。MCに濱田恵梨子さん、ゲスト解説にドライバーの松田晃司を迎える予定です。会場内では、「井口選手・山内選手の直筆サイン入りミニカー(BRZ GT2014モデル)」、「STI ドライビングサングラス」、「ドライバーサイン入りキラキラステッカー」など素敵なプレゼントが当たるじゃんけん大会も同時開催予定。また、当日は来場された皆さまへGTオリジナル応援フラッグを特典としてご用意しております(※数に限りがございます。予定数に達し次第、配布を終了致しますのであらかじめご了承ください)。

■定員(座席数):125席 ※立見可
※優先入場席25席をご用意しています。
※定員に達した場合、入場をお断りさせて頂く事がございますので、あらかじめご了承ください。
■時間:13:30〜17:30(レース14:00〜17:30予定)
 レース終了後、じゃんけん大会を実施致します。
■受付開始:13:00〜(ショールームは10:00〜通常営業致します)
■特典:GTオリジナル応援フラッグ(※数に限りがあります。予定数に達し次第、配布を終了致します)
■スバルチームが途中リタイヤした場合でも、当イベントは実施致します。
■スバル恵比寿ショールーム「SUBARU STAR SQUARE」イベント情報
http://www.subaru.jp/showroom/event/2016super-gt-1/

RACE RESULT

2016.04.09 - 予選
2016.04/09-10 第1戦 岡山国際サーキット
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1'27.292 R1'25.586 YH
2 65 LEON CVSTOS AMG-GT 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'27.071 R1'25.624 YH
3 7 Studie BMW M6 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 1'27.087 R1'25.832 YH
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'26.560 R1'25.875 DL
5 11 GAINER TANAX AMG GT3 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 1'27.129 R1'26.112 DL
6 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1'27.033 R1'26.254 DL
7 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 小林 崇志 1'26.705 R1'26.300 BS
8 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'27.179 1'26.643 YH
9 51 JMS LMcorsa 488 GT3 都筑 晶裕 新田 守男 1'26.615 1'26.707 YH
10 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 ヤン・マーデンボロー 1'27.117 1'26.812 YH
天候: 晴 / コース: ドライ
R:コースレコード(従来のレコード 1'26.532)
Q1 : Start Time 14:50'00 Finish Time 15:05'00
Q2 :Start Time 15:35'00 Finish Time 15:47'00
2016.04.10 - 決勝
2016.04/09-10 第1戦 岡山国際サーキット
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 65 LEON CVSTOS AMG-GT 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'28.421 76 1:56'28.292 YH
2 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'28.783 76 12.929 YH
3 7 Studie BMW M6 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 1'28.457 76 26.901 YH
4 11 GAINER TANAX AMG GT3 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 1'28.950 76 48.197 DL
5 51 JMS LMcorsa 488 GT3 都筑 晶裕 新田 守男 1'29.072 76 48.6 YH
6 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1'28.120 76 1'17.612 YH
7 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1'28.995 76 1'24.556 DL
8 0 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 富田 竜一郎 1'29.769 76 1'25.249 DL
9 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸 学 平峰 一貴 1'29.950 75 1Lap YH
10 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 ヤン・マーデンボロー 1'29.140 75 1Lap YH
23 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'28.519 74 2Laps DL
天候: 曇り / コース: ドライ
タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
Start Time : 14:45'43
Finish Time : 16:42'05
参加台数 : 29台 出走台数 : 27台
ファステストラップ : 1'28.120 No.25 VivaC 86 MC/土屋 武士

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