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2016.08/06-07 第5戦 富士スピードウェイ
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RACE REPORT

2016.08.07 - SUPER GT第5戦 富士ラウンド・決勝
SUBARU BRZ GT300は2戦連続で3位を獲得
富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で8月7日(日)に開催されたSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」にて、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は4番グリッドからスタートし、3位表彰台を獲得しました。第4戦スポーツランドSUGOに続く2戦連続の3位表彰台に、チームは確かな手応えを感じています。
午前中のフリー走行では3番手タイム

9時からスタートしたフリー走行は晴天に恵まれ、気温28℃、路面温度36℃という状況のもと行われました。30分間のセッションでふたりのドライバーは計16周をこなし、チームはこのセッションで決勝レースに向けた仕様のチェックを行いました。スタートドライバーを務める井口が最初にコースインし、1分40秒054というタイムを記録。山内は1分39秒312というタイムでGT300クラス3番手となりました。

決勝レースは、1コーナーから最終コーナーへ向かい風が吹くコンディションで14時42分にスタート。スタートドライバーを務めた井口は、スタート直後の1コーナーで後続車に並びかけられますが、これをしのぎ4番手のポジションをキープします。井口は3周目のダンロップコーナーで先行車をアウト側から抜き3番手に浮上、その後も好ペースで後続を引き離しつつ、前を行くライバルの約1秒差まで迫ります。しかしセーフティカーの導入を経て追いつくには至らず、28周目に山内へと交代しました。
後を受けた山内は13番手でコースに復帰。安定したラップを刻みながら、次々とピットに入るライバルを横目に順位を上げていきます。42周目の段階で3番手までポジションを戻し、一時はGT300クラス首位と2番手のマシンを視界に捉えるまでに接近します。しかしタイヤに厳しい部分もあり、それ以上のペースアップは難しく、ポジションを守って3位でフィニッシュしました。これによりチームは2戦連続で3位表彰台を獲得、調子を上げて得意とする次戦鈴鹿サーキットに挑みます。

マシンの進化を実感した今回の一戦

前半を担当した井口は次のようにレースを振り返りました。「菅生は苦しいレースでしたが、今回は非常にいい流れで走れたと思います。ライバルを押さえたり抜いたり、走っていてレベルが上がったことを実感できました。特に早い段階で3番手に浮上できたことは、今回のターニングポイントでしたね。スタートからすごく気持ちを入れて臨みました。それに山内選手もタイヤが辛いなかで、最後までプッシュしてくれました。次の鈴鹿まで集中力を切らさず、準備してきた成果を発揮して優勝したいと思っています」。
「菅生に続いて富士でも表彰台を獲れたことは、チームとして成長している部分だと思います」と語る山内。「もっとマシン(のセッティング)を詰めていけていたら、最後までいいバトルができたのではないかなと。その部分では悔しいですね。ただ、ブレーキング性能やコーナリング性能がレベルアップしているからこそ、ここまでの戦いができたのかなと思います。次戦はシンプルに、“勝つ"という気持ちで走ります」と、課題も見据えながら力強いコメントを残しました。
チーム総監督を務める辰己英治は、「優勝したかったですが、苦手と思われている富士で最低限の結果を獲れた点は良かったです。ドライバーもチームも含めて、いいクルマを仕上げられたことは大きいのではないかと思いますね。ただ、勝てる力はあったはずなのに、タイヤ戦略なども含め、勝たせられなかったのは私の決断の甘さもあるかもしれません。次の鈴鹿では勝つことを考えたいですね。クルマはウェイトハンデを積んでも、その不利を吸収できるポテンシャルを持っていると思います。鈴鹿ではどういう戦略が採れるのか、この2週間検証して臨みます」と、さらに気を引き締めて次戦に向かう決意を語りました。

次戦は8月27日(土)・28日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催されるSUPER GT第6戦「 45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」です。SUBARU BRZ GT300は昨年の同大会で3位表彰台を獲得しており、念願の優勝に期待がかかります。飽くなき挑戦を続けるSUBARU BRZ GT300の力走にご期待ください。
2016.08.06 - SUPER GT第5戦 富士ラウンド・予選レポート
SUBARU BRZ GT300は予選4番手からスタート
SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、8月6日(土)に行われたSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の予選セッションを終えて、4番手タイムを記録。2列目グリッドから決勝レースに臨むこととなりました。
規定変更の不利を補うマシンづくり

SUBARU BRZ GT300は、6日(土)午前に行われた公式練習でGT300クラスの12番手タイムを記録しました。公式練習は気温30℃、路面温度36℃という状況で、8時50分からスタート。しかしその直後、井口が駆るSUBARU BRZ GT300はダンロップコーナー0でストップ。原因は電気系トラブルでしたが大きな問題にはならず、その後は順調に走行を重ねて1分39秒159というタイムを記録し、クラス12番手に名を連ねました。

チーム総監督の辰己英治は公式練習での走りについて、「前車に引っかかった部分もありタイムが出せませんでしたが、1分38秒台には入れていたという感触です。ぶっちぎりで勝ちに行けるかというと、さすがに厳しいかなというのが実感ですが、長めに周回しても39秒台をキープできていますので、感触は悪くないと思います」と、手応えを語ります。
また、規定変更の影響について辰己は次のように語っています。「影響は当然ありますが、それを補うようなセッティングとしています。スペーサーで足された5mm分まるまる車高を上げなくても、最小限でなんとかなりそうです。ただ、縁石をまたぐ走りはむずかしい。特にAコーナーの出口とプリウスは気をつけなければなりません。走行ラインを考えなければならないという意味では影響は受けていますね。そのマイナスをどう最小限に抑えるかというところです」。ドライバーふたりも規定変更の影響については感じているものの、チームがバランスのいいマシンを作ってくれたおかげできっちり走れていると口をそろえています。

ロングスティントの安定感を活かした作戦を
Q1セッションは14時25分からスタートしました。担当は山内です。スタート時点で気温は33℃、路面温度は48℃に上昇しており、真夏の暑さのなか各車が次々にコースイン。走行間隔を見極めてアタックを行った山内は1分38秒359をマークし、GT300クラスの暫定4番手に。このタイムが予選Q1タイムとなり、SUBARU BRZ GT300は7番手でQ1セッションを通過しました。山内は予選セッションを振り返り、「ニュータイヤを履いたQ1ではイメージとバランスが違っていましたが、タイムはQ1通過には十分でしたし、井口選手のセットアップに活きたのではないかと思います。井口選手はいいアタックを見せてくれましたし、自分も刺激を受けますね。もっともっと速く走れるように、チームのみんなと話をして、明日に備えたいと思っています」とコメント。ポジティブな手応えをもって明日に臨みます。
15時16分にスタートしたQ2セッションは井口がドライブ。路面温度は50℃にまで上昇していました。Q1セッションでの問題点は山内のコメントによって解消され、井口は1分37秒979を記録し、SUBARU BRZ GT300は4番グリッドから決勝で上位を目指すこととなりました。 「今日は最初にトラブルがありましたが、走り始めてからは順調でした。Q1後の山内選手のコメントも的確で、Q2までにかなり問題点は解消されていました。セクター1でのタイム差を考えればいい結果ですね。今日はけっこう出し切れたのではないかと思います。スタート直後は苦しいレースになるかもしれませんが、作戦面などチームとしっかり悩んで、結論を導き出せればいい結果につながるのではないかと期待しています」と井口はコメントしました。
辰己は、「やはりここ一発のタイムはもう少しほしいですね。ただ、もともとそれほど遅いとは思っていませんし、それなりにやることはやっています。気温・路温が高かったので、もっと固いタイヤを使わなければダメかなと思ったのですが、安定したラップを刻めましたし、タイヤについては心配していません。もちろん予選上位を獲ることに越したことはありませんが、決勝でトップを狙いに行ける位置だと思います。決勝レースに向けては色々と考えています」と、すでに決勝に向けての模索を始めています。

決勝レースは8月7日(日)の14時35分から66周で争われる予定です。上位グリッドからスタートするSUBARU BRZ GT300の奮闘にご期待ください。
2016.08.05 - SUPER GT第5戦 富士ラウンド・直前レポート
準備万端で臨む富士スピードウェイ
SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、8月6(土)〜7日(日)に開催されるSUPER GTシリーズ第5戦『FUJI GT 300km RACE』に向けて着々と準備を進めています。舞台となる富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)の週末に向けての天気予報は晴れのち曇りとなっており、気温・路面温度ともに高い状態でのレースになると予想されます。
JAF GT車両の参加条件変更の影響

第4戦スポーツランドSUGOで得られた好感触を後半戦も継続すべく、SUBARU/STIチームは万全の準備をして富士スピードウェイに乗り込みました。マシンは修復も終わり、100%の力が発揮できる状態となっています。

また既報のとおり、SUBARU BRZ GT300の属するGT300クラスのJAF GT車両については、スキッドブロックのスペーサーが10mmとなったことと、燃料補給装置の流量リストリクターが適用されることとなりました。コーナリングでタイム短縮を狙うSUBARU BRZ GT300にとって、重心はわずかでも低いに越したことはありません。この変更がマシンセッティングやレース戦略にどのような影響を及ぼすのか、6日(土)からの走行セッションを利用して検証し、見極めなければなりません。
チームの総監督を務める辰己英治はこの規定変更について、「我々にとって有利に働かないことは間違いありませんが、『不利なので戦えません』とは言っていられません。それを跳ね除けるような走りを出来るように、明日に向けてマシンを仕上げていかないと。今回よりスキッドブロックのスペーサーが規定により増えました。縁石にスキッドブロックが乗ってしまうと非常に危ないので、自ずと車高を上げないとなりません。ドライバーにも走り方を工夫してもらい、縁石は安全なところしか使わない。思い切り乗っていくという走りはできないですね。ですからチーム全体で意識を統一して、ミスのないように取り組みます。車高を上げられたから走れないとは思っていないので大丈夫です」と語っています。

前戦よりもいいパッケージで臨むSUBARU BRZ GT300
その一方、燃料リストリクターについては、「影響は大きいですね。シミュレーションでは4秒ほどピット時間が延びてしまいます。ですから、それを跳ね除ける走りをしないといけない。つまり1スティントで4秒詰めるということです。リストリクターのハンデはもちろんルールなので甘んじて受けるしかありませんし“決められた枠の中でどこまで速くするか"ということなので、決められたことは受け入れつつ、どうやってそれを跳ね除けるかという戦いになります。そのためには、あるパートだけを改良すればいいわけではなく、レース全体を通していかにロスを減らすか、ということに尽きます。そのための工夫をチームとしてやっていきます」とコメント。
また、「前戦のスポーツランドSUGOに持ち込んだ状態がけっこう良かったので、今回もそれに近づけています。またSUGOで得られたデータも大きく、ジオメトリーを含め、もっといいセッティングがあるなと。それが決まっていると、ドライバーも“これいいな"と言える状態になっていると思います。空力、ジオメトリーなどを含め、SUGOのマシンよりもいいパッケージができているのではないかと思っていますので、それほど心配はしていません」と、前向きに語っています。

週末の天気予報は土曜日、日曜日とも降水確率は30〜40%となっていますが、「タイヤについてもちゃんと用意ができているので大丈夫です」と辰己監督。公式練習は6日(土)の8:50からスタートします。1時間45分の走行を経て、14:25から公式予選というスケジュールです。規定の影響を跳ね除けるSUBARU BRZ GT300の快走にご注目ください。
2016.08.01 - SUPER GT第5戦 富士ラウンド・プレビュー
舞台は今シーズン2度目の富士スピードウェイへ
8月6日(土)〜7日(日)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにて、2016年SUPER GTシリーズ第5戦「FUJI GT 300km RACE」が開催されます。前戦で3位表彰台を獲得したSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、その勢いを駆ってシーズン2度目の富士スピードウェイに挑みます。
富士スピードウェイは全長4.653km、象徴とも言える約1.5kmのメインストレートのほか、100Rや300Rといった高速コーナーを持ち、コース終盤の第3セクターには登り勾配のテクニカルセクションが設定されています。第1コーナーや、300Rからの急減速を行うダンロップコーナーなどがオーバーテイクのポイントとして挙げられます。各車両ともダウンフォースを削りトップスピードを重視したセッティングで走行することが定石となっています。

第2戦の雪辱を果たすべく臨む第5戦
5月に開催された第2戦富士スピードウェイでは思うような結果を残すことができなかったSUBARU/STIチームでしたが、その後のテストや第4戦のスポーツランドSUGOを経て、SUBARU BRZ GT300は大きく進化を果たしており、チームも確かな手応えを感じています。総監督を務める辰己英治も、「我々が苦手と思われている富士でなんとか上位に入りたいですね」と意気込みを語っています。
上位入賞のカギとなるのは、ダウンフォースを減らした状態でもSUBARU BRZ GT300の最大の特徴であるコーナリング性能を発揮することです。そうすることで、テクニカルセクションでのタイムを縮め、最終コーナーの脱出速度を上げることが可能になります。辰己監督が常々語る、ストレートが速いライバルに“抜かれにくいマシン"を目指して、チーム一丸となって取り組んでいます。前戦ではクラッシュのために100%の力を発揮し切れなかったマシンもファクトリーで修復を受け、今回は万全の状態でレースに臨みます。

7月28日にGTアソシエイションより発表された第5戦の参加条件では、SUBARU BRZ GT300の属するGT300クラスのJAF GT車両について、最低地上高の5mmアップ(基準面とスキッドブロックの間にスペーサー10mmを装着。これまでは5mm)と燃料補給装置の流量リストリクター(内径27.5mm)が適用されることとなりました。重心の低さを長所としているSUBARU BRZ GT300にとって、この5mmがどう影響するのか、チームとしても手腕の見せどころといえるでしょう。第5戦富士ラウンドは8月7日(日)14時35分にスタート予定。GT300クラスには総勢29台がエントリーしており、競技距離300km(66周)で争われます。
また、今回の第5戦はスバル恵比寿ショールーム「SUBARU STAR SQUARE」でのパブリックビューイングは行わない予定です。ぜひ会場となる富士スピードウェイにお越しいただき、奮闘するSUBARU/STIチーム、そしてSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくお願いいたします。

チケット情報、イベント情報、サーキットへのアクセスなどはSUPER GT公式ウェブサイトや富士スピードウェイ公式ウェブサイトなどでお確かめください。

RACE RESULT

2016.08.06 - 予選
2016.08/06-07 第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 小林 崇志 1'37.600 1'37.545 BS
2 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1'37.742 1'37.889 DL
3 51 JMS LMcorsa 488 GT3 都筑 晶裕 新田 守男 1'38.511 1'37.908 YH
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'38.359 1'37.979 DL
5 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'38.662 1'38.145 YH
6 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 中山 雄一 1'38.310 1'38.172 BS
7 65 LEON CVSTOS AMG-GT 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'38.265 1'38.534 YH
8 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸 学 平峰 一貴 1'38.819 1'38.638 YH
9 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1'38.767 1'38.770 YH
10 63 DIRECTION 108 HURACAN エイドリアン・ザウグ 横溝 直輝 1'38.820 1'38.804 YH
天候: 晴 / コース: ドライ
Q1:Start Time 14:25'00 Finish Time 14:45'00
Q2:Start Time 15:16'00 Finish Time 15:28'00
2016.08.07 - 決勝
2016.08/06-07 第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 小林 崇志 1:52'46.623 62 1'39.551 BS
2 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 藤井 誠暢 0.106 62 1'39.670 DL
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 10.762 62 1'39.722 DL
4 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸 学 平峰 一貴 28.948 62 1'40.366 YH
5 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 28.954 62 1'40.488 YH
6 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 ヤン・マーデンボロー 33.213 62 1'39.802 YH
7 11 GAINER TANAX AMG GT3 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 43.768 62 1'40.016 DL
8 26 TAISAN SARD FJ AUDI R8 密山 祥吾 元嶋 佑弥 1Lap 61 1'40.643 YH
9 0 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 富田 竜一郎 1Lap 61 1'40.566 DL
10 18 UPGARAGE BANDOH 86 中山 友貴 山田 真之亮 1Lap 61 1'40.966 YH
天候: 晴 / コース: ドライ
タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
参加台数: 29台 出走台数: 28台
Start Time : 14:42'48
Finish Time : 16:34'41
セーフティーカー: 15:10 - 15:28

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