日本ではまだまだ知られていない競技「ラリークロス」。このラリークロスには大きく、ヨーロッパで開催されているワールドラリークロスと、北米で開催されているグローバルラリークロス(GRC)があります。SUBARUラリーチームUSAがWRX STIで参戦しているのはGRC。
GRCのコースはレギュレーションにより必ず、ジャンプ、ジョーカーラップのルートがレイアウトされます。このうちジョーカーラップは、通常コースより短縮したルートを走れるワープゾーン。レース中に1度だけ通過する事ができ、2回通過するとペナルティが課されてしまいます。また1ラップ目はジョーカーは通過禁止。ジョーカーをどの周回で通るかは、チームの戦略にかかっています。レースには、スポッターというラリークロスカーの見守り役のスタッフの配置が許されていて、通常はコース全体が見える「やぐら」から無線でドライバーと交信。ラリークロスカーの周囲の状態や、ジョーカーをいつ通るべきかを伝える重要な役割です。
そして、レースで獲得できるポイントは決勝順位のほか、準決勝までの各ヒートレースでも設定されています。ヒートレースA/Bと準決勝のレースでは、各レースで1位~4位までは5~2ポイントが順位に応じて加算され、5位以下はすべて1ポイントが与えられます。そして決勝レースは1位が50ポイント、2位45ポイント、3位40ポイントと、5ポイント差で各順位にポイントが与えられ、10位にも5ポイントが与えられます。そのポイントで年間のドライバー、エントラント、メーカーのシリーズチャンピオンが決まります。
いかがでしょうか。少々複雑なように見えるレースですが、ラリークロスカーがターマックとグラベル、そしてジャンピングスポットなど、刻々と変わる路面状況の中を走る抜けるさまを、ひとつの会場内で見渡せるGRC。まさにオールラウンドプレイヤーであるSUBARU WRX STIグローバルラリークロスカーに最適のレースと言えましょう。