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第8戦 ツインリンクもてぎ
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RACE REPORT

2017.11.12 - SUPER GT第8戦 ツインリンクもてぎ・決勝
SUBARU BRZ GT300、最終戦でリタイアを喫す
2017年シーズン最終戦となるSUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」の決勝レースが、11月12日(日)に開催されました。13番グリッドからスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、途中順位を3番手まで上げるものの、トラブルに起因するコースアウトにより、レース続行を諦めることとなりました。
トラブルは改善されず、不本意な結果に

最終戦の舞台となるツインリンクもてぎ(栃木県)は快晴に恵まれ、前日以上の観客が来場。SUBARUファンシートも多くのファンで埋め尽くされました。SUBARU BRZ GT300は11時55分からのウォームアップ走行で着々と周回を重ねたものの、前日と同様のブレーキトラブルに悩まされました。チームは最後まで諦めずSUBARU BRZ GT300のトラブル解消に努めましたが、思うようにラップタイムを刻むことができないまま、決勝レースに臨むこととなりました。
スターティングドライバーは山内が担当。トラブルは続いていましたが、山内は集団のなかでポジションを守りつつ、周囲と同じペースで走行を重ねていきます。ライバルが次々とピットインするなか、SUBARU BRZ GT300はコースに留まり、徐々にポジションアップ。20周をすぎて井口にバトンを渡す頃には3番手にまで順位を上げていました。チームはリヤタイヤ2本のみを交換し、素早いピット作業で井口をライバルの前に出すことに成功。ところが井口のスティントではトラブルの症状がさらに悪化してしまいます。井口は苦しみながらも粘り強く周回を重ねましたが、26周目の3コーナーでコースアウト。SUBARU BRZ GT300はオフィシャルの助けを借りてグラベルから脱出、その後自走でピットまではたどり着いたものの、その時点でリタイアを喫することとなりました。
苦しかった1年。今日から何をするかが勝負

山内は、次のように今回のレースを振り返っています。 「決勝レースでもブレーキの症状は改善されませんでした。それでも周囲と同じペースで走ることができたので、トラブルさえなければもっといいペースで走れたのではないかと思うと悔しいですね。今シーズンを振り返るとなにかと試練の絶えない1年でしたが、その環境の中でできることは精いっぱいやれたかなと思います。ただ、応援してくださったファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。声援に応えられないというのがいちばん辛いので。SUBARUのファンは温かい人が多いですし、皆さんが応援してくださったからこそ、今日もトラブルを抱えながらでも頑張ることができました」
後半のスティントを担当した井口は、「リヤタイヤ2本を交換して後半スティントに臨みましたが、厳しかったですね。走りながらブレーキバランスなどを調整しましたが、症状は改善されずにコースアウトしてしまいました。今シーズンはトラブルも多くて、その中ではベストを尽くしましたが、結果につなげることができませんでした。1勝も挙げることができませんでしたが、ファンの方から温かいコメントをたくさんいただいたり、青い旗を振っていただいたり、皆さんの応援が本当に僕らの力になっています」と、今シーズンの戦いについてコメントしました。
「前日のトラブルを受けて、ブレーキキャリパーを交換しましたが、症状はほとんど変わりませんでした。これまではちゃんと走っていたクルマですし、データ上ではエラーも出ていませんでした。今回のレースについては、やれることはすべてやった結果だと思います」と、チーム総監督を務める辰己英治。 「今シーズンはトランスアクスルを導入しましたが、それに起因するトラブルが多くありました。予選はドライバーのウデでシングルグリッドを獲得することができるのですが、それが決勝の結果につながらない、ということを繰り返してしまいました。クルマのスピードはあるものの、問題点を潰し切れなかったというのが今年の結果です。シーズンは終わりですが、問題を再発させないため、今日から何をするかが勝負なのだと考えています。シーズンで最低でも1勝はしたいと思ってきたのですが、力及ばず最上位が2位で終わってしまいました。ファンの皆様には、何年も応援してもらってきて、とても申し訳なく思います。ただ、我々はこれで諦めるわけにはいかない。来年また速さを取り戻せるように、このシーズンオフをどう動くか、真剣にやっていかないと。引き続き声援をいただければと思います」と述べています。

この第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」をもって、2017年のSUPER GTシリーズはすべての日程を終了。SUBARU BRZ GT300はドライバーランキング9位、チームランキング9位という結果でシーズンを終えることとなりました。1年間のご声援、誠にありがとうございました。
2017.11.11 - SUPER GT第8戦 ツインリンクもてぎ・予選
SUBARU BRZ GT300は予選13番手から上位を目指す
11月11日(土)に行なわれたSUPER GT第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」の予選セッションで、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は13番手タイムをマークしました。、12日(日)の決勝レースに臨みます。
公式練習での走行は思わぬトラブルに阻まれる

この日の公式練習は、曇り空ながら安定した天候のもと8時45分からスタートしました。シーズン最終戦ということで多くの観客が詰めかけるなか、総勢45台のマシンがコースイン。スタート時点で気温10度、路面温度12度というコンディションで、SUBARU BRZ GT300はピットインを繰り返しながらも周回を重ねていきます。次第に空は晴れ上がり、コースにも陽が当たるようになると各車ともペースアップ。SUBARU BRZ GT300は29周を走行し、1分49秒021というタイムを記録、22番手でセッションを終了しました。

このセッションでの目的は、改良を施したセットアップとギヤ比、そしてロングスティントでのタイヤ確認にあります。チーム総監督を務める辰己英治も語っていたように、コーナリングの脱出時にエンジンのパワーバンドを使いやすくすることは、ストップ&ゴー型サーキットであるツインリンクもてぎにおいて有効なものと言えるでしょう。しかしSUBARU BRZ GT300にはブレーキのトラブルが発生。タイヤの確認こそできたものの、予選セッションに向けて不安材料を残すこととなりました。
トラブルの原因を究明し、明日の決勝へ

14時からの予選Q1セッションは気温17度、路面温度22度という状態でスタート。公式練習で見られたトラブルは完全に解決しておらず、井口と山内のふたりは難しい状態でのアタックを余儀なくされることとなりました。Q1セッションのドライバーを務めるのは山内です。山内は慎重にタイヤを温めながら数回のアタックを繰り返し、1分47秒888という12番手タイムでQ1セッションを通過することに成功しました。続いてステアリングを握った井口も果敢に攻めの走りを見せましたが、1分48秒555の13番手タイム。SUBARU BRZ GT300は、13番グリッドから最終戦に挑むこととなりました。
Q1セッションを担当した山内は、「(マシントラブルについて)公式練習から予選までの間に、チームが修復に取り組んでくれたのですが、予選でも同じ症状が出てしまいました。セッションを通過できるかどうかという状況でしたが、なんとか期待に応えられた点は良かったと思います。しかし、勝ちを狙ってレースをやっている以上、もっと貪欲に速さを求めていきたいですね。決勝ではいかに順位を上げていけるか、気持ちを切り替えていきたいと思います」と、セッションを振り返りました。

井口は、「山内選手が頑張ってQ1を突破してくれたので、Q2に向けてさらにセットアップや制御の変更も試しましたが、いい方向には行きませんでした。ブレーキングで稼ぐマシンなので、なかなか難しいですね。ただ、チームはグリッドにつくまでの時間で原因を突き止めるべく頑張ってくれるはず。原因が分かれば僕たちも思い切り行けると思います。最終戦で気持ちよく終われるように、気を抜かずひとつでも順位を上げられるようにしたいですね」と、シーズン最後のレースに向けて前向きなコメントを残しています。
チーム総監督の辰己は、原因を追求しきれていないことに難しい表情。 「シャシーのセッティング自体は悪くはないと思いますが、予選までブレーキの問題を引きずってしまっています。原因はまだ完全に特定できていません。パーツを大きく変更したわけではないので、ほかになにか問題があるのかもしれません。これからさらに詳しく調べ、ブレーキユニットの交換も視野にいれています。決勝レースでどう追い上げるか、ということしかないですね」
決勝レースは11月12日(日)の13時30分から53周で争われます。シリーズ最終戦でSUBARU BRZ GT300が見せる走りにご期待ください。
2017.11.10 - SUPER GT第8戦 ツインリンクもてぎ・直前情報
2017年シーズン有終の美を目指して
2017年SUPER GTシリーズもついに最終戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」を迎えます。日程は11月11日(土)〜12日(日)。栃木県のツインリンクもてぎでは現在車検が行われており、翌日からのレースに向けて、粛々と準備が進められています。SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)に外観上の大きな変更はありませんが、前戦のデータを活かして細部に改良が施されています。
前戦タイのセッティングをベースに改良

いわゆる“ストップ&ゴー”サーキットであるツインリンクもてぎは、2速までシフトダウンするコーナーがいくつかあり、それだけ全開で加速する機会も増えます。排気量の関係上、立ち上がりトルクの細いSUBARU BRZ GT300にとっては、厳しい戦いを強いられる可能性の高いコースと言えます。チームはそれに対処すべく、前戦タイのセッティングをベースに、SUBARU BRZ GT300に細かな改良を加え、ツインリンクもてぎへと持ち込みました。
ブレーキングで飛び込めるクルマに

チーム総監督を務める辰己英治は、次のように見通しを語ります。 「前回のトラブルの原因となったものはすでに明らかになっています。対処はすでに施していますので、同じトラブルが起きることはないでしょう。SUBARU BRZ GT300には、ツインリンクもてぎ向けの対策を施してきました。あまり得意とは言えないコースレイアウトですが、戦える準備は整いました」
「エンジンパワーを劇的に伸ばすのは現実的に難しい。ではどうするか。その点についていくつか対策を施してきました。まずはギヤ比をローギヤードにして、パワーバンドを有効に使えるようにすること。例えばコーナリング中ライバルにフタをされて、車速が5km/h落ちてしまっても、有効な回転数を使って立ち上がることができるようにしました。それと同時にエンジン特性で空転を抑えつつ、ドライバーがアクセルを全開にできる時間を増やしてやることです」
もうひとつのポイントについては、「それはブレーキングです。ブレーキングの時間をいかに短くするかですね。そこはSUBARU BRZ GT300の得意なところです。マシンは軽いし、重心も低い。ブレーキング性能の向上が攻められるポイントだと考えています。それにともないサスペンションのセッティングにも変更を加え、ハードブレーキングでも安定して、リヤがスライドしないようなセッティングとしました。これでかなり攻めることができるはずです」と、セッティングの方向性に自信を覗かせます。
公式練習は12日(土)の8:45からスタートします。途中DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)車両のデモンストレーション走行を挟みながら1時間35分の走行を経て、14:00から公式予選Q1セッションが行われるスケジュールです。2017年シーズン有終の美を飾るべくSUBARU BRZ GT300の見せる力走にご注目ください。
2017.11.07 - SUPER GT第8戦 ツインリンクもてぎ・プレビュー
シリーズ最終戦、集大成として臨むSUBARU
11月11日(土)、12日(日)、2017年のSUPER GTシリーズ最終戦となる『MOTEGI GT GRAND FINAL』が開催されます。舞台となるのは、栃木県のツインリンクもてぎ。短い直線と小さなコーナーで構成され、加減速を繰り返す“ストップ&ゴー”と言われるサーキットです。特にコース前半に設けられた1〜5コーナーは低速で、中高速コーナーを得意とするSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)にとっては決して有利な条件とは言えませんが、これまでのデータの蓄積を元に、2017年シーズン2度目の表彰台、そして優勝を狙い臨みます。
コーナリング性能を極め、さらなる高みへ 第7戦タイではマシントラブルからリタイアを喫したSUBARU BRZ GT300。チームは日本に戻ってきた車両を詳細に分析し、その原因を見極め、対策を施して最終戦のツインリンクもてぎに挑みます。この最終戦では、レギュレーションによりシーズンを通じて参戦している車両はウェイトハンデがゼロになるため、多くのマシンがイコールコンディションでレースに臨むこととなります。前戦と同じく、車重が軽くなることは、それだけタイヤとブレーキへの負担が減ることにつながります。ブレーキング勝負はもとより、タイヤの性能を100%引き出すことができる点は、コーナリング性能を武器とするSUBARU BRZ GT300にとって追い風となります。
大排気量エンジンを搭載し、立ち上がり加速を活かしたライバル勢の走りに対抗するには、コーナリングスピードをよりいっそう高めなければなりません。チームはこの点について、前戦のタイで大きな手応えを得ています。特に前回のコラムで辰己英治総監督が書いていたような“抜かれないクルマ”に仕上げることができれば、シーズン2度目の表彰台も見えてくるはずです。

SUPER GT GT300クラスには総勢30台がエントリー。各車ともシーズン最終戦を良い形で終わるべく、激戦が予想されます。そのなかでもひときわ光る走りを見せるSUBARU BRZ GT300へのご声援をよろしくお願いします。
■スバル恵比寿ショールーム「SUBARU STAR SQUARE」にて
11月12日(日)にパブリックビューイングを開催!


11月12日(日)13:00より、SUPER GT第8戦のパブリックビューイングを「SUBARU STAR SQUARE」にて開催します。MCに一戸恵梨子さん、ゲスト解説にドライバーの松田晃司選手を迎える予定です。さらに今回は、群馬県の宣伝部長である“ぐんまちゃん”がスペシャルゲストとして会場に駆けつけ、来場者の皆さまと一緒にチームを応援します。
会場内では、「NBR2017 ドライバーサイン入り STIチームピットシャツ」、「STIチームピットシャツ」、「ニットマフラー」、「2018 モータースポーツウォールカレンダー」など素敵なプレゼントが当たるじゃんけん大会も同時開催予定。また、当日は来場された皆さまへオリジナル応援フラッグを特典としてご用意しております(※数に限りがございます。予定数に達し次第、配布を終了致しますのであらかじめご了承ください)。
■定員(座席数):125席 ※立見可 ※優先入場席25席をご用意しています。 ※定員に達した場合、入場をお断りさせて頂くことがございますので、あらかじめご了承ください。 ■時間:13:00〜  レース終了後、じゃんけん大会を実施致します。 ■受付開始:12:30〜(ショールームは10:00〜通常営業致します) ■特典:オリジナル応援フラッグ ※数に限りがあります。予定数に達し次第、配布を終了致します。 ■スバルチームが途中リタイアした場合でも、当イベントは実施致します。

RACE RESULT

2017.11.11 - 予選
第8戦 ツインリンクもてぎ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝 片岡龍也 1'46''825 1'46''076 YH
2 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一 S.ウォーキンショー 1'47''659 1'46''300 BS
3 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹 蒲生尚弥 1'47''571 1'46''341 BS
4 25 VivaC 86 MC 松井孝允 山下健太 1'47''411 1'46''451 YH
5 11 GAINER TANAX AMG GT3 平中克幸 B.ビルドハイム 1'47''996 1'47''166 DL
6 33 D'station Porsche 藤井誠暢 S.ミューラー 1'47''873 1'47''416 YH
7 18 UPGARAGE BANDOH 86 中山友貴 川端伸太朗 1'47''552 1'47''465 YH
8 51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山雄一 坪井翔 1'47''838 1'47''524 BS
9 9 GULF NAC PORSCHE 911 J.レスター 峰尾恭輔 1'47''650 1'47''677 YH
13 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'47''888 1'48''555 DL
2017.11.12 - 決勝
第8戦 ツインリンクもてぎ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1:31'56.005 49 1'49.174 BS
2 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 S.ウォーキンショー 2.255 49 1'48.659 BS
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 13.992 49 1'48.460 YH
4 9 GULF NAC PORSCHE 911 ジョノ・レスター 峰尾 恭輔 19.524 49 1'49.638 YH
5 25 VivaC 86 MC 松井 孝允 山下 健太 26.024 49 1'49.080 YH
6 51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山 雄一 坪井 翔 27.234 49 1'49.701 BS
7 11 GAINER TANAX AMG GT3 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 27.941 49 1'49.027 DL
8 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 柳田 真孝 38.351 49 1'49.906 DL
9 33 D'station Porsche 藤井 誠暢 スヴェン・ミューラー 49.364 49 1'49.056 YH
DNF 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 24 Laps 49 1'50.289 DL
Start Time : 13:37'30
Finish Time : 15:09'14

参加台数 : 30台 出走台数 : 30台

ファステストラップ : 1'48.460 No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG/片岡 龍也

No.26 ジェイク・パーソンズ ドライブスルー(SGT-SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」) No.10 富田 竜一郎 ドライブスルー(SGT-SpR.13-1.b「危険なドライブ行為」)

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