SUBARU BRZ GT300、3位表彰台獲得

5月4日（水）、行動制限のないゴールデンウイークを迎え、晴天に恵まれた2022年SUPER GT シリーズ第2戦「FAV HOTEL FUJI GT450kmRACE」は7万3000人のモータースポーツファンを集めて決勝レースが行なわれました。

午後2時30分にセーフティカー先導からのローリングスタートで450km100周のレースがはじまりました。スタートドライバーは山内がステアリングを握り、1コーナーをトップで駆け抜けますが2番手の10号車GT-R GT3も好調で、山内に仕掛けてきます。1周目トップで戻ってきたのは、その10号車。BRZ GT300は2番手に下がっています。

その後山内は2位をキープしたまま1回目のピットインに入りますが、給油時間が長くポジションを4番手に落としてコースに復帰します。途中52号車が2回目のピットにはいったこともあり山内は3位に浮上。そのまま周回を重ねていましたが、他のマシンのクラッシュがあり赤旗中断となりました。

結果的に2回の赤旗中断となる荒れたレースになり、BRZ GT300はセーフティカー先導のまま3位でチェッカーを受けます。レースは62周（GT300は58周）しか消化しておらず暫定3位でレースは終了しました。

山内英輝
「抱えている課題は見直しもしなければならないし、いい部分もたくさんあるので次につなげていければと思います。レースではいいプッシュができていたと思うし、最低限の表彰台は獲得できたので、それはよかったと思います」

小澤総監督
「決勝の仕様は大きく変えなくてもイケると判断して、満タン用の車高に変更した程度でした。戦略としてはスタート直後は攻めた走りをするので、最初のスティントは、タイヤに厳しくなります。そのためどうしても短めになりますが、それが意外とカラミも少なくロングにイケたので、そのまま燃料給油とニュータイヤで山内連続スティントとしました。長距離レースだと戦略の幅も広がり、マシンもしっかり走らせられる仕上がりにできてたので、次につながると思います。その次の鈴鹿は得意のコーナリングコースですし、サクセスウエイトは増えますけど、しっかりまとめてポイントを重ねたいと思います」

次戦のSUPER GT第3戦は5月28日（土）、29日（日）に三重県の鈴鹿サーキットで開催されます。ハンドリングマシンSUBARU BRZ GT300が得意にするコースのひとつですので、どうぞ応援をよろしくお願いします。

予選アーカイブはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=wwcs3x6yol4）
決勝アーカイブはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=9Ho_YVeIPL0）

2022年SUPER GT シリーズ第2戦「FAV HOTEL FUJI GT450kmRACE」の公式練習、予選が5月3日（火）に行なわれました。

午前中の公式練習ではマシンのセットアップと予選、決勝で使うタイヤの選定をします。最初に山内英輝がドライブしマシンの確認をします。3周〜4周程度の計測を繰り返し、ピットで調整、タイヤ交換などをしてマッチングを探ります。山内は3番手のタイムを計測し、トップとは0.19秒差。GT300クラス全体では、17番手までが1秒以内という僅差にひしめき合っています。

公式練習後半は井口卓人が、燃料を多く搭載しロングランテストと決勝を見据えたセットに変更して走行しました。

午後3時から開始されたノックアウト予選は、A組で井口卓人がQ1突破の8位以内を目指しますが、各チームがアタックに入り目まぐるしく順位は変わります。井口は5周目に自己ベストをマークしA組5位でQ1を突破しました。

続くQ2はポールポジションを目指し、山内がアタックします。井口からのアドバイスで、若干セットアップを変更して挑みました。山内は期待どおりにトップに浮上します。タイムは1分34秒983で昨年の自身のポールタイムを塗り替えています。さらに次の周回もタイムを縮め1分34秒888でフィニッシュ。2位に0秒365の差をつけて予選1位を確実にしました。

井口卓人
「今回ダンロップが新しいタイヤを開発してきてくれて、それがバッチリ決まった印象です。マシンのセットアップも決まり、さらに山内選手が凄いタイムを出してくれてよかったです」

山内英輝
「マシンが凄く乗りやすかったです。ダンロップのタイヤが良かったのと、それに合わせ込むことができたのでうまく走れました。決勝ではBRZ GT300が得意とする逃げ切り作戦で走りたいと思います」

小澤総監督
「ダンロップのニュータイヤがいいようですね。BoPでトップスピードは苦しいのですが、去年よりパワーダウンしている分、コーナーでは少しだけ速くアクセルを開けられるので、タイム的なロスはあまりしていないようです。決勝では450kmと長距離な分、戦略の幅も広くなるので状況をよく見極めてベストなタイミングでピットワークできるようにしたいと思います」

BRZ GT300は昨年の最終戦から3戦連続ポールポジションを獲得したことになります。特に山内選手は通算10回目のポールポジションと絶好調。この好調を維持しながら強いレース展開で決勝を走れることを期待しましょう。

明日の決勝は、午後2時30分にスタートします。450km、100周の長丁場は2回のピットイン＆給油が義務であり、BRZ GT300は幅広い戦略で優勝を目指しますので応援を宜しくおねがいします。

予選アーカイブはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=wwcs3x6yol4）
決勝LIVEはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=9Ho_YVeIPL0）

2022SUPER GT シリーズ第2戦「FAV HOTEL FUJI GT450kmRACE」は、昨年500kmの距離で競われましたが、今年は450kmのレースになります。SUBARU BRZ GT300は井口卓人、山内英輝のチャンピオンコンビでこのレースに臨みます。

昨年の500kmレースではポールポジションからスタートし、決勝は2位となり、小排気量ゆえに最高速で苦しむ富士スピードウェイで好成績を残せたのは、マシンの進歩とドライバーの成長が噛み合い、大きな成果を残せました。

そして成長したチームは、2022年の開幕戦で山内のスーパーアタックによりポールポジションを獲得。しかしながら決勝ではピットストップが影響し9位フィニッシュとなりました。今回のレースではそのリベンジになりますが、450kmという距離に対して予選、決勝に向けての対策や作戦などを小澤総監督、ドライバーの二人に聞いてみました。

小澤総監督
「岡山ではマシンの調子は良く全体にセットアップもまとまり、競争力も上がっていたと思います。今回の富士スピードウェイはアクセル全開の時間が長いコースなので、今年のBoP（性能調整）からすると厳しいと思いますけど粘り強く走って大きいポイントを取る狙いになると思います。ただ、長距離な分、戦略の幅は広く取れるので、チャンスはあると思うので周りの様子を見ながらのレースになると思います」

井口卓人
「今回のレースは2回のピットインがルールなので、最初のスティントでどれだけリードできるかが大事になると思います。それには、そもそもいい位置でスタートする必要があります。なので、土曜日の予選ではいい位置でスタートできるポジションを獲得できるように頑張りたいと思います。それでも集団に飲み込まれると思うので、気持ちを強く持って、ひとつでも前に行く姿勢で走ります。本当は先頭で逃げ切るのが理想ですけど」

山内英輝
「集団に巻き込まれてしまうと、そこから抜け出すには力不足なので、まず集団に飲み込まれない位置でレースをしたいです。その後は逃げて戦えればと思います。ピットストップでは2回目の時にハードタイヤを選択して残りを無交換でいければ理想ですけど、そこはレース中、マシンの様子見ながらの判断になると思います。」

3日（月）は午前9時から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後3時からQ1ノックアウト予選が始まり、決勝レースは4日（火）午後2時30分スタート100周で競われます。SUBARU BRZ GT300の応援をよろしくお願いします。

予選LIVEはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=wwcs3x6yol4）
決勝LIVEはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=9Ho_YVeIPL0）

SUPER GT第2戦の「FAV HOTEL FUJI GT450kmRACE」が５月3日（火）、４日（水）に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。

昨年は500kmの距離で競われましたが、今年は450kmで競います。昨年、SUBARU BRZ GT300はポールポジションからの決勝2位フィニッシュと好成績を納めましたが、今季は厳しい状況になっている様子です。大きなポイントとして、昨年シリーズチャンピオンを獲得したことで、マシンのBoP（性能調整）が変更され、ターボの過給圧が下げられパワーダウンしています。

シーズン前の富士でのテストでも、その影響は顕著に出ており、トップスピードではGT3勢と大きな差が生じてしまいました。富士はアクセル全開時間が長いパワーサーキットですから、そのスピード差をコーナリングで回収するのはかなり厳しいと思えます。

小澤総監督
「燃費は改善しつつも、それでもまだ悪いほうで、GT3勢と似たようなデータです。しかし給油器のリストリクターがGT3用より小さいので、余計に給油時間がかかります。GTA GT300勢は排気量が大きく熱効率の点で負けてしまうのでGT300のほうが燃費がいいです。その分をトラック上で稼ぐことになるので、厳しい状況です。それとブリヂストン勢の中にはタイヤ無交換をやるチームも出てきそうで、そうなるとタイヤ交換の時間分だけ、それもトラック上で稼ぐ必要が出てきます。ですから、簡単なレースではなく正直優勝は見えずらいですね。それでも大きなポイントを獲る目標で挑みたいと思います」

かなり厳しい状況になりますが、それでも小澤総監督は「難しいレースにはなりますが、展開次第ではチャンスはあると思います。アクシデントによるFCYの入るタイミングなどでうまくピットインすることができれば、それらのハンデを取り戻すこともできると思うので、展開次第な点もあると思っています。また1回目のピットインは15周〜40周あたりまでの幅で戦略が取れるので、そうした戦略の幅をうまく使ったことも踏まえた作戦で臨みます」

5月3日（火）は午前9時から10時45分まで公式練習があり、Q1ノックアウト予選は午後3時から始まります。さまざまな厳しい条件はありますが、ハンデを跳ね返すためにもBRZ GT300に大きな声援をお願いします。

予選LIVEはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=wwcs3x6yol4）
決勝LIVEはこちら（https://www.youtube.com/watch?v=9Ho_YVeIPL0）

Pos.	No.	Machine	Driver	Q1 Q2 Diff	Tire
1	61	SUBARU BRZ R&D SPORT	井口卓人山内英輝	1'36.242 1'34.888	DL
2	10	TANAX GAINER GT-R	富田竜一郎大草りき塩津佑介	1'35.782 1'35.253	DL
3	96	K-tunes RC F GT3	新田守男高木真一	1'35.816 1'35.273	DL
4	34	BUSOU raffinee GT-R	柳田真孝井出有治	1'36.210 1'35.367	DL
5	65	LEON PYRAMID AMG	蒲生尚弥篠原拓朗	1'36.237 1'35.430	BS
6	11	GAINER TANAX GT-R	安田裕信石川京侍	1'36.047 1'35.486	DL
7	52	埼玉トヨペットGB GR Supra GT	川合孝汰菅波冬悟	1'35.763 1'35.542	BS
8	88	Weibo Primez ランボルギーニ GT3	小暮卓史元嶋佑弥	1'36.215 1'35.561	YH
9	4	グッドスマイル初音ミク AMG	谷口信輝片岡龍也	1'36.295 1'35.621	YH
10	55	ARTA NSX GT3	武藤英紀木村偉織	1'36.271 1'35.941	BS
・タイヤ＝BS：ブリヂストン／DL：ダンロップ／MI：ミシュラン／YH：ヨコハマ・SW＝サクセスウェイト(kg) Q1　 A組　開始 : 15:00'00 終了 : 15:10'00 B組　開始 : 15:18'00 終了 : 15:28'00 Q2　開始 : 15:53'00 終了 : 16:03'00 Q1 No.244 佐藤公哉　当該ラップタイム（1'36.916）削除（SpR.18-1「走路外走行」） No.5 冨林勇佑　当該ラップタイム（1'35.905）削除（SpR.18-1「走路外走行」）

Pos.	No.	Machine	Driver	Time / Diff Laps Best Lap	Tire
1	10	TANAX GAINER GT-R	富田竜一郎大草りき塩津佑介	3:45'54.742 58 1'37.403	DL
2	34	BUSOU raffinee GT-R	柳田真孝井出有治	1.555 58 1'37.451	DL
3	61	SUBARU BRZ R&D SPORT	井口卓人山内英輝	5.517 58 1'37.278	DL
4	11	GAINER TANAX GT-R	安田裕信石川京侍	9.886 58 1'37.506	DL
5	88	Weibo Primez ランボルギーニ GT3	小暮卓史元嶋佑弥	15.170 58 1'37.400	YH
6	96	K-tunes RC F GT3	新田守男高木真一	26.623 58 1'37.517	DL
7	56	リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R	藤波清斗ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ	31.811 58 1'37.877	YH
8	2	muta Racing GR86 GT	加藤寛規堤　優威	35.730 58 1'37.844	BS
9	52	埼玉トヨペットGB GR Supra GT	川合孝汰菅波冬悟	36.182 58 1'37.726	BS
10	360	RUNUP RIVAUX GT-R	青木孝行田中　篤柴田優作	36.471 58 1'38.133	YH
・タイヤ＝BS：ブリヂストン／DL：ダンロップ／MI：ミシュラン／YH：ヨコハマ・SW＝サクセスウェイト(kg) 開始 : 14:36'25 終了 : 18:22'05.807 FCY : 15:42(43Laps) - / SC : 15:43(43Laps) - / 赤旗 : 16:01(48Laps) - / SCリスタート 16:25-16:33(49Laps-52Laps) SC : 16:42(58Laps) - / 赤旗 : 16:43(58Laps) - / SCリスタート 18:10(59Laps) - ファステストラップ : 1'37.278　No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT／山内英輝黒白旗提示: No.9 ケイ・コッツォリーノ No.56 藤波清斗　ドライブスルーペナルティ（SpR.付則-4.3「FCY中のスピン」） No.65 篠原拓朗　ドライブスルーペナルティ（SpR.13-1.a「他車への接触行為」）：未消化により40秒加算 No.48 田中優暉　ドライブスルーペナルティ（SpR.32-16.「スタート手順違反」） No.55 木村偉織　ドライブスルーペナルティ（SpR.13-1.a.b「他車への接触行為」）：未消化により40秒加算観客動員 : (5/3) 29,000　(5/4) 44,000

SUPER GT

SUBARU BRZ GT300、3位表彰台獲得

SUBARU BRZ GT300、2戦連続ポーポジションを獲得

戦略の幅を広くとり、集団に飲み込まれない展開に持ち込む

大きなポイントの獲得を目指すSUBARU BRZ GT300