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RACE REPORT

2022.03.27 - SUPER GT公式テスト(富士スピードウェイ)
SUBARU BRZ GT300、開幕に向けて積極的に走り込み
3月26日(土)・27日(日)の二日間、富士スピードウェイにてSUPER GT公式テストセッションが開催され、SUBARU BRZ R&D SPORTからエントリーしたSUBARU BRZ GT300は、4月の開幕戦および第2戦の富士450kmレースに向け、積極的に走り込みを進めました。
この週末の静岡県東部地区は、不安定な天候に見舞われ、初日午前中は終盤までなんとかドライコンディションを保ったものの、最後は小雨となり、合わせて予定されていたFCY(フルコースイエロー)練習はキャンセルとなりました。さらに、午後は雨の勢いが増すと見られていたため、2時間で計画されていた走行時間は1時間に短縮となりました。SUBARU BRZ GT300は、山内英輝中心に午前のセッションを走行。山内は、「今日の走行は、とても好調でした。(BoPにより)出力が下がっているので、最高速の伸びは良くないですが、それでもフロントのダウンフォースは満足いくレベルです」と語っています。
しかし、午後の走行を前に、エンジニアが調整を行った際、偶発的な電気系トラブルが発生。電源コントロールユニットを交換するなど、あれこれ調整しましたが1時間の走行時間以内に解決せず、ウェットコンディションでの走行セッションを走ることができませんでした。小澤正弘総監督は、「エンジニアの作業ミスによるトラブルが発生しましたが、前回の岡山テストで起きたアクシデントとは全く関連性はなく、時間の問題で解決するので、心配はしていません」と語っていました。
テスト二日目は、曇り予報だったものの、朝から重い雲が富士スピードウェイ上空に居座り、午前9時30分に開始したセッションがスタートして間も無く、ウェットコンディションとなりました。気温は、前日から5℃以上上昇して18℃。蒸し暑いと感じるほどです。その後2時間15分のセッションを通じて雨は止まず、SUBARU BRZ GT300 は井口卓人が何度かピットインしながら、ウェットのセットアップを探る作業を実施しました。前日同様に午前のセッション終了後はFCYの練習を実行する予定でしたが、二日目もキャンセルとなりました。ランチタイムを挟んで、周囲の雲は薄まっていき、午後のセッションが始まろうとする13時過ぎには路面はほぼドライコンディションとなりました。61号車SUBARU BRZ GT300は、午前に引き続き井口がスタートし、路面がドライとなったのちに山内に交代しました。午後の走行は前日の短縮分を足して丸々3時間となり、SUBARU BRZ GT300もドライコンディションの間に積極的にテストメニューを進めました。最後は再び井口に交代。ロングランを走ってテストを締めくくりました。
ドライバーの山内は、「クルマのセットアップはさまざまな組み合わせをトライし、良いデータ採りができたのではないかと思います。ダンロップさんが用意してくれた新しい構造のタイヤも試してみましたが、良いフィーリングでした。しかし、ウェットコンディションでは他のブランドに対して遅れ気味なので、対策が必要だと思います」と感想を語っています。また井口は、「初日のテストで山内選手から、クルマは去年と同等のパフォーマンスが出せている、と聞いて安心しました。しかし、今年のBoPにしっかり合わせ込んだ仕様で走ると、ストレートスピードが不足する感は否めなかったですね。とはいえ、タイヤのチョイスに関しても良さそうなのが見つかったので、苦しいながらも良いテストになりました。最終セッションでは、新しい構造のタイヤでロングを走ってみました。もう岡山での開幕戦までテストの機会はありませんが、ここまで積み上げてきたものを組み合わせていけば、良いレースができると思います」と語っています。ふたりの表情は明るく、開幕戦および新たに450kmレースとなる第2戦富士ラウンドに対してポジティブな結果だったことが伺えます。
小澤正弘総監督は、「今回のテストは、富士戦に向けてダンロップさんが用意してくれたタイヤを試すことと、シーズンオフに実施したセットアップのまとめ確認が主目的でした。総合的に見ればラップタイムとか順位(最終セッションは7番手)は、BoP制限でストレートスピードが伸びない中では良い方向かと思います。しかし、まだ100点とは言えない状態でのこの結果なので、ここからさらに磨き上げていけば、なんとかしっかり戦えると思います。そんな感触が得られました」と語りました。
2022.03.14 - SUPER GT公式テスト(岡山国際サーキット)
アクシデントに見舞われるもののセットアップに目処をつける
3月12日・13日の二日間、温暖な条件のもと2022 SUPER GTシリーズの公式テストが岡山国際サーキットで開催されました。
SUBARU/STIチームは、3月第一週に4日間の開発テストをこの岡山国際サーキットで実施。主に開幕戦に向けたシャシーセッティングに時間を費やしました。順調にテストメニューを消化しましたが、最終日の最終セッションでアクシデントが発生。SUBARU BRZ GT300のフロントノーズとボディサイド左側にダメージを負いましたが、今回の公式テスト前に一部のカラーシートおよびデカール貼り付けを除き修復は完了しています。ドライバーの井口卓人は、「先週の集中テストは、最後にアクシデントがありましたが、それまでマシンは非常に調子良く有意義なテストになったと思います」と語っていました。
テスト初日の3月12日は朝から晴れ上がり、走行開始の10時には気温は20度、その後路面温度は30度にも上昇。まさに今季開幕戦が行われる予定の4月中旬並みの環境となりました。2時間のテストセッション1回目は、数周走ってはピットインし、調整を施していました。今季から新たに投入している新しいECU(エンジン制御ユニット)のセッティングはまだ完全ではないようです。また、気温、路温ともに前週とはうって変わり、マシンはチョイスしたタイヤにはややマッチせず、前週のテストにようにスムーズには走れていない様子。
マシンを降りて首を傾げる山内英輝に尋ねると、「意外なことに、今はちょっと噛み合っていない感じです。あまり乗りやすい状態ではないです」とのことでした。小澤正弘総監督は、「先週から路温や路面へのラバーの乗りなど条件がだいぶ異なっていますが、ここまでドライバーの印象が変わるとは思いませんでした。二日目はもう少し乗りやすくなると思います」と語っていました。
公式テスト二日目は、気温は18度ながら前日ほど日差しは強くなく、従って路温も急上昇するほどではありませんでした。朝9時から始まったテストセッションでは、前日同様に数周走ってはピットインして調整を進めていきます。しかし、セッション開始から1時間ほどが経過した時点で、山内がドライブするSUBARU BRZ GT300はウィリアムズコーナーでコースアウト。フロント右側にダメージを負って、セッションは中断となりました。ドライバーの山内には怪我はなかったものの、マシンのダメージはサーキットで修復しきれないと判断され、この日の走行はここで終了となりました。
小澤総監督は、「コースアウト前にステアリングが効かなくなっていたようで、なんらか機械的な問題があったと考えられます。先週の集中開発テストでは、シャシーや空力のセットアップはかなり良い仕上がりになっていました。しかし、今週は様子が異なり、セッティング途上のECUだけでなく、サスペンションも条件にマッチしていないと言います。気を取り直して、テスト二日目に臨み、開幕戦で使おうと考えているタイヤ、それに合わせるセットアップも掴むことができました。しかし、あとはロングランを走るだけというところでアクシデントが起きてしまいました。とはいえ、この時期は条件が変わりやすいのは想定内だし、それでもタイヤ、サスペンション、空力に関するデータ採りはできているので、次の富士テストでしっかり走り込み、開幕戦までには万全の準備を整えておきたいと思います」と語っています。
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