SUBARU BRZ GT300、12位でフィニッシュ


しかし、今季のBRZ GT300のBoP(性能調整)では過給圧が下げられているため、コーナーの立ち上がり加速で引き離されてしまいます。それでも連続するコーナーでは持ち味の速さを見せ、再び接近することはできますが、追い抜くまでには至らずポジションキープの展開になりました。

また他のマシンによるクラッシュも相次ぎ、FCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティカー)も数回入る荒れたレース展開になりました。山内は安定した走行を続けますが井口と同様、先行車に追いつくものの追い抜くまでには持ち込めない展開で苦労します。
結局、ポジションを3つ上げた12位でチェッカーを受け、狙っていたポイント獲得とはなりませんでした。

「今季のマシンは空力が良くなって、その性能で戦っている印象なので集団に入るとそのメリットが消されてしまい、苦しい展開でした。またBoPでパワーを落とされているのも効いていて、S字とかでノーズを入れることができればクロスラインで抜けたりできるのですが、そこまでに持っていけないのも厳しかったです。僕は新開発のタイヤで走ったのですが、リヤの接地感が薄くてマシンとのマッチングはいまひとつの印象でした。それでも、耐摩耗性は従来より良くなっていると思います」
井口卓人
「予選の時はすごく良かったのですが、決勝では熱ダレなのか、グリップダウンが早くて厳しかったです。また集団にいるとダウンフォースもなくなって、ブレーキ勝負に持ち込めなかったのが辛かったですね」

「BRZ GT300の良さであるコーナリングスピードはあるのですが、集団に入るとダウンフォースが無くなってしまいます。そのロスを補うだけの速さはないので、追いつけるけど抜けないという展開でした。ですから我々の競い方というのは、予選で前にいて集団に飲み込まれないレースができれば、速さを魅せることができるということだと思います。次戦の富士までには2ヶ月ほどあるのでもうワンランクレベルを引き上げられるように調整したいと思います」
予選アーカイブはこちら(https://www.youtube.com/watch?v=gs8C0bXcDgI)
決勝アーカイブはこちら(https://www.youtube.com/watch?v=wfQlWsAIjTM)