86/BRZ

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RACE REPORT

2023.06.13 - GR86/BRZ Cup 2023 第2戦 オートポリス
井口卓人、地元オートポリスで悲願の優勝
6月11日、大分県のオートポリスで「TOYOTA GAZOO RACING GR86/BRZ Cup2023」の第2戦が開催されました。4年ぶりの九州開催には、SUBARU BRZがクラブマンシリーズ5台、プロフェッショナルシリーズ4台、エントリーしています。今回は、予選と決勝がワンデーで行われました。
公式予選:
クラブマンシリーズでは、開幕戦のSUGOラウンドで表彰台を獲得したルーキー、61号車の吉田隆之介が2番手タイムで最前列のグリッドを獲得します。また、KEN ALEXの339号車も9番手からスタートします。続いて行われた、プロフェッショナルシリーズの予選では、東京スバル、千葉スバル、が参加する、Team Takutyの88号車井口卓人(ブリヂストン)と、87号車久保凛太郎(ブリヂストン)が、2台連なってピットアウト。SUGOラウンドでは、予選後半にコースインした2台でしたが、今回は序盤からコースインし、タイムを刻みました。 井口は、全車の中で最初にレコードタイムを刻み、まずはトップに立ちます。その後、ライバルたちもベストラップを刻んでいきます。そして、計測2周目で2’07.516をマーク。3番手からのスタートが決まりました。トップとの差は、わずか0.131秒です。久保は14番手、ATRACT/Kの62号車加藤潤平(ダンロップ)は24番手、RECARO RACING TEAMの909号車小暮卓史(ダンロップ)は31番手からのスタートです。プロフェッショナルシリーズの予選終了間際、最終コーナー側から、くっきりとした雨雲が迫って来るのがわかりました。やがて、サーキットにも大粒の雨が落ち始めます。
決勝レース:
決勝レースはは4,674mを10周のレースで行われます。クラブマンシリーズの決勝は、レインコンディションでのレースになるかと思われましたが、レース直前に雨は止みます。しかし、路面はウエットコンディションです。一足先にサーキット入りして練習を重ねていた吉田は、木曜日のスポーツ走行で、唯一雨の中での走行を経験していたとのことで、レインコンディションには自信のあるようです。スタートで一気にトップに立つと、そのまま後続と大きく距離をあけて、先頭でレースを折り返します。しかし、終盤にかけて2番手のライバルが急接近。そして、勝負はついにファイナルラップとなるかと思われましたが、ガス欠のため、吉田は順位を落とします。惜しくもあと1歩のところで優勝は逃したものの、5番手でのチェッカーを受け、2戦連続でポイントを獲得しました。BRZは全車完走し、4番手に339号車Ken Alex、13番手に23号車YOSHIKI、18番手に270号車江原聖洋、24番手に315号車酒井強志となっています。
その後、プロフェッショナルシリーズが始まる頃まで、晴れと雨が交互に続く不安定な天候が続きました。スタート直前に雨はやみ、路面は、気温が上がって乾き始めている状況です。クリーンスタートで、先頭集団を走行した井口は、5周目に2番手にポジションを上げると、その後はトップを走る同じブリヂストンタイヤを装着するライバルを離さず、プレッシャーをかけます。「2位で上出来だとは思っていましたが、いつでも飛び込めるように準備して、ミスがあったら狙いたいと思ってプッシュしていました」。という井口は、終盤の9周目で一瞬の隙を突いてトップに浮上。そして、ファイナルラップを走り切り、新シリーズで初のBRZの優勝を、自身の地元オートポリスで飾りました。ゴール後は、メカニックやチームスタッフと熱い抱擁を交わし、感極まっている様子でした。
レース後、井口は「開幕戦の入賞ですら驚いていましたが、まさかオートポリスも勝てると思わなかったので、まだ実感がないのが正直な感想です。今回は決勝まで、いい展開で運ぶことができましたし、この流れを崩さないように、毎回チャレンジャーのような気持ちで、1戦1戦、チームで取り組んでいきたいです」。と語っています。

87号車の久保は2つポジションを上げて12番手。「雨も想定してグリッドに行きました。しかし、セッティングが戻し切れない中スタートとなりました。序盤は苦しみましたが、その後は周りよりペース良く走ることができたので、次戦頑張ります」とコメントしています。62号車の加藤は23番手、909号車の小暮はレースウィークを通じてペースが上がらず27番手となっています。
プロフェッショナルシリーズのTeam Takuty とRECARO RACING TEAM にはSUBARUディーラーのサービススタッフが、メカニックとして参加しています。Team Takutyには、東京スバルの木下大輝さん、飯島優也さん、福岡スバルの皆越瑛太さん、千葉スバルの武田和馬さん、山口栄さん、南九州スバルの水足圭吾さんが参加しています。また、RECARO RACING TEAMには、熊本スバルの西村優斗さん、大分スバルの鍛冶宏樹さん、沖縄スバルの照屋譲さんが参加しています。RECAROチームに参加した3名は、「緊迫している現場で、問題があった箇所をすぐ見つけることができるように、クルマを常に綺麗にしておくということが、基本的なことですが大切だと改めて感じました」。と、普段の整備の現場とは違う環境で学んだことが多かったと話しています。また、レース後の公道車検員として、大分スバルの中村和弘さん、熊本スバルの西宮敏弘さんが参加しました。

GR86/BRZ Cup2023、次戦は7月22日〜23日に栃木県のモビリティリゾートもてぎでの開催です。
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