7月22日〜23日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで、GR86/BRZ CUP Rd3が開催され、プロフェッショナルシリーズにおいて、Team Takutyの87号車、久保凛太郎(ブリヂストン)が優勝、同チームの88号車、井口卓人(ブリヂストン)が3位入賞を果たしました。

公式予選：
クラブマンシリーズの予選では、開幕戦で表彰台を獲得したルーキー、61号車の吉田隆之介が2番手をマークします。140号車の浦野歩は、SUBARU社員。今回は仲間を集めて、プライベートでのスポット参戦ながら予選16番手を確保します。 プロフェッショナルシリーズでは、87号車の久保が3番手をマーク。ここまで苦戦していた久保ですが、ついに頭角を表します。88号車井口は開幕戦2位、前戦のオートポリスで優勝という好成績を残しており、現在シリーズポイントランキングトップです。井口は、予選を6番手で終えました。また、RECARO RACING TEAM からエントリーしている909号車、小暮卓史(ダンロップ)は29番手、ATRACT/K の62号車、加藤潤平(ダンロップ)の予選結果は4輪脱輪によりノータイムとなっています。

決勝レース：
クラブマンクラスの決勝レースでは、2番手の61号車の吉田が好スタートを決めて、2周目には2`18.584のファステストラップを記録。しかし、レース序盤に駆動系トラブルが発生。トップのライバルとは少し距離が離れてしまったものの、その後も先頭集団をしばらく走り続けていました。その後、トラブルの症状が悪化したため大きく順位を落とし、吉田は決勝レースの結果を15位完走で終えました。悔しそうな様子を見せながらも、予選の速さは、次戦に向けて確かな手応えとなったようです。SUBARU BRZの最上位は、15号車五賀貴男の5位。ポイント獲得圏内となる順位に、チームにも笑顔が溢れます。

午後からは、プロフェッショナルシリーズがスタート。気温が上がり、本格的な夏を感じる暑さとなります。決勝レースには、久保をサポートする千葉スバルから約80名大応援団が駆けつけ、スタンドの一角を埋めました。87号車の久保は、スタート直後にポジションをひとつ落として4位を走行。そのすぐ後ろの5番手には、井口の88号車が続きます。2周目に、久保の前を走るマシンが白煙を上げてストップ。ポジションを上げた久保は、前方との距離を縮め、井口も続きます。その後、4周目の第1コーナーで久保が前のライバルを、内側からオーバーテイク。ついに2番手となります。この時点でトップと久保の距離は大きく、レースはこのまま終わるかと思われました。しかし、中盤の6周目にトップを独走していたマシンがトラブルで離脱。思わぬ形で、久保がトップに浮上します。その後も、ライバルが少しずつ久保に迫りますが、ミスなくファイナルラップまで走り切り、トップチェッカーを受けます。チームメイトの88号車、井口は3位でゴール。Team Takutyは、チーム発足初年度で、初のダブル表彰台を獲得しました。久保は、「レースウィークを通して、良いペースを保てていました。気温が高く、マシンの水温が一気に上がってパワーダウンし、4番手から前を追いかけられない状況でしたが、展開に恵まれて、結果が出たことにホッとしています」。と興奮冷め止まぬ様子でコメントしました。3位入賞を果たした井口は、「ブレーキに厳しいレースとなることは予想されていました。なるべく早めに、ダンロップ勢より前に出たかったのが、なかなか叶わず、逆に抜かれるという厳しい展開でした。ふたりで表彰台に立つことは、目標でもあったので、達成できて嬉しいです。また、ここまで苦しんでいたチームメイトの久保選手が、勝つ姿を皆さんに見せることができてよかったです」。と語っています。レース終了直後には、真っ先に優勝した久保の元に向かい、健闘を讃えました。表彰式では、共に息子と一緒に表彰台に上がり、喜びを親子で分かち合いました。

最後尾の32番手からのスタートした62号車の加藤は、ポジションを大幅に上げて16位でフィニッシュ。今までとレースに臨む際の心構えを変えたとのことで、今後に向けて収穫の多いレースウィークとなったようです。また、909号車の小暮は19位で完走しています。

今回も、多くのSUBARUディーラーのサービススタッフが、メカニックとして参加しています。Team Takutyには、千葉スバルの川岸悠人さん、新倉将希さん、スバル信州の成澤拓郎さん、東京スバルの鈴木一紀さん、松浦晋太郎さん、神奈川スバルの泉恒武さんが参加。RECARO RACING TEAMには、富士スバルから川岸優太さん、石井翼さん、橋本隼さんが参加。また、栃木スバルの金田知哉さん、静岡スバルの上原章太郎さん、神奈川スバルの宮崎優治さんが参加し、メカニックを担当しています。また、レース後の公道車検の検査員として、栃木スバルの安生惇一さん、清水祥太さんが参加しました。

GR86/BRZ CUP2023次戦は、8月19日・20日に北の大地、十勝スピードウェイで開催されます。