スーパー耐久

BACKSTAGE COLUMN

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2023.07.10

SUBARU BRZ CNF conceptがトップチェッカー

7月7日(金)〜9日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOレーシングコース(1周3,586m)で「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第3戦SUGOスーパー耐久3時間レース」が行われ、Gr.2決勝レースに出場した61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(廣田光一/山内英輝/井口卓人/伊藤和広)は、23台中5番手からスタート。序盤のうちに、スルスルと上位車をかき分けてグループトップに躍り出し、終始力強い走りでトップチェッカーを受けました。
Gr.2レースは、ST-4クラス8台、ST-Qクラスのうち性能的にST-4クラスに近い2台(28号車GR86と61号車)の2台、最小排気量車種が集まるST-5クラス13台の計23台で競われました。コース幅の狭いスポーツランドSUGOを速度差の著しい全49台が走行するのは無理があるため、3時間の決勝レースを日曜日の午前にGr.2レース、午後にGr.1レース(ST-XやST-Zなどで構成)を行うフォーマットとなっています。
今回のTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、初日午前中のフリープラクティスでクラッシュ。フロント部分を破損し、走行不能となりました。チームは、急遽担当者がSUBARU研究実験センターに戻り、修復に必要なボディパーツをピックアップ。スポーツランドSUGOに戻り、ピットガレージ内で溶接を含む修復工事を行い、同日深夜までかけて作業を終えています。本井雅人チーム代表は、「当初は土曜日の予選も走れるかどうか、という見方もありましたが、パーツをかき集めたスタッフとメンテナンス担当スタッフの連携プレイで、クルマは完全修復となりました。頭がさがる思いです」と感想を述べていました。
土曜日午前のフリー走行はわずか45分間しかなく、また、あいにくセッション途中で雨が降り出したため、3時間レースを戦うためのセッティングが詰めきれないまま午後の予選に臨むこととなりました。予選はほぼドライコンディションで行われ、Aドライバーの廣田とBドライバー山内のベストタイム合算によってGr.2の5番グリッドを得ることとなりました。
決勝レース日は、梅雨の合間ながら朝から晴れ上がり、早朝からサーキットはむせかえるような暑さに包まれました。前日の天気予報では、夜間の間に強い雨が降り、朝方まで降雨は続くだろうとのことでしたが、これに反して強い日差しがレーシングコースを照り付け、ほぼドライコンディションでGr.2決勝レースを迎えることとなりました。8時45分、23台はフォーメーションラップをスタートし、1周ののちローリングスタートを切ります。直後から上位のST-4クラス車を次々かわした61号車BRZの井口は、数周のうちにポールポジションスタートした直接ライバルの28号車GR86に追いつき、そしてレースリーダーへとジャンプアップすることに成功しました。その後、廣田、山内へとバトンを繋ぎ、Gr.2首位のままチェッカーフラッグを受けています。
本井チーム代表は、「初日アクシデントがあって、多くの方の助けがあり、誰一人欠けても予選に進めなかったのでは、と思います。本当に感謝しています。ですが、セットアップが決めきれないまま、レース当日の今朝を迎えることとなりました。その段階でチームですごく議論しました。ドライバーも若いエンジニアたちも腹を割って本音で議論した結果、セットアップを最終的に決めたのですが、それがぴったり当たりました。特に若いエンジニアが情熱的に意見を述べ、それでみんなに火がついたんです。素晴らしい流れだったと思いますね。次のオートポリスはスキップするので、その次はもてぎです。これまであまり得意なコースではなかったのですが、今日みても加速で負けてないどころか、むしろ離せています。エンジン担当、ミッション担当が頑張ってくれたおかげで、ようやく強みが花開いたと思います。もてぎに向けては、コーナーで速く、直線でも強い、そんなクルマを作ろうと思います。引き続き応援をお願いします」と語っています。
第4戦オートポリスは欠場し、次戦は第5戦もてぎに参戦します。
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