スーパー耐久

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2023.09.04

Team SDA Engineering BRZ CNF Concept、総合30位でフィニッシュ

9月2日(土)〜3日(日)、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎ(1周4.801km)にて、「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第5戦もてぎスーパー耐久5 Hours Race」が行われ、61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(廣田光一/山内英輝/井口卓人/伊藤和広)は、合計43台中33番手から決勝レースをスタートしました。61号車は、ライバルの28号車 GR86 CFN Conceptを序盤のうちに交わしたものの、その後クラッチのトラブルが発生して後退。以降激しく追い上げましたが、逆転は叶わず、5時間後に総合30位、ST-Qクラス5位でチェッカーフラッグを受けました。
今回、Team SDA EngineeringはBRZのリアサスペンションに改良を加えて持ち込みました。レースウィークのテストから走行を始めましたが、チーム監督の本井雅人は、「リアサス改良についてはドライバーからも好評で、お世辞が言えない山内選手から”とっても良い”とのコメントがあったので、ホッとしています。リアの安定性が上がり、コントロールがしやすくなっています」と語っていました。
土曜日に行われた公式予選では28号車に先行を許し、61号車は一列後方の33番グリッドを手にします。それでもBドライバーの山内の予選タイムは、昨年の同レース予選タイムから約0.9秒短縮しています。本井監督は、「私たちも速くなっていますが、28号車はさらに速さに磨きをかけていますね。レースでは良い勝負ができると思います」、と語っていました。井口も、「クルマのバランスは格段に良くなっている」とコメントしています。
9月3日(日)は、天気予報では厳しい残暑が少し和らぎ、サーキットは一日厚い雲に覆われるとのことでしたが、明けてみると朝10時から行われたウォームアップ走行時にはすでに気温30度を超える暑さでした。その後スタート進行が始まり、ギラギラと照りつける太陽の下、11時10分にはフォーメーションラップがスタート。続いて次の周にグリーンライトが灯り、決勝レースは始まりました。オープニング数ラップのうちに61号車は28号車を捉えることに成功します。
しかし、スタート時のフライングオーバーテイクに対してドライブスルーペナルティが課せられることに。さらに、その後クラッチトラブルが発生し、ピットで修復したためビハインドは拡大。同じST-Qクラスの55号車マツダ3にもリードを許しています。それでも諦めずに、廣田、井口へとバトンを繋いで失地回復に務め、徐々に先行する2台を追い詰めていきます。ペースは堅調です。しかし、ラスト15分で規定のドライバー交代3回目をこなすことになり、最終ランナーの伊藤は55号車の背後に迫りますが、時間切れでレースはフィニッシュ。総周回数129周を走破し、クラス5位、総合30位というリザルトでレースを終えることになりました。
本井監督は、「まず、順位は期待通りではありませんでしたが、クルマの速さ、安定性、ドライバーの能力という点では、だいぶ良いところまで来たし競えるようになってきた、と実感しています。一方で信頼性の課題、性能の課題も新たに見つかっています。次にうまく繋げていきたいと思います。クラッチのトラブル(圧力差によるフルード内の気泡発生)は、プロドライバーの素早い操作に起因していることがわかっており、しっかり対策しなければ、と考えています。
一方、EyeSightはポストで振られるフラッグを認識して、ワーニングを発するようにしているのですが、持ち込み状態ではまだ他の黄色いマシンや赤いレースカーに反応していました。しかし、若手が頑張って決勝レース前にはそれらは解決しています。それでもまだ、マーシャルのオレンジ色のユニホームを捉えてしまったりするのですが、少しずつ実用的になってきていると言えます。次戦の岡山ラウンドは、28号車はお休み(スキップ)と聞いていますが、最終戦富士が決戦の場となるので、気を抜かずに次のステップを確実にこなしていきたいです」と語っています。
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