2023.04.16 - 全日本ラリー選手権 第3戦 ツール・ド・九州2023 in 唐津 Leg2
天候に翻弄されたラリー、鎌田が4位でフィニッシュ
4月16日(日)、2023年全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2023 in 唐津」の競技最終日が行われました。SUBARU RALLY CHALLENGEから参戦したSUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一はJN-1クラス4位、新井敏弘/保井隆宏は同クラス5位でフィニッシュしました。
■ウエットの午前、ドライの午後と難しいコンディションに
この日は、SS7〜SS12の6SSで構成されました。『BIZAN(6.16km)』、初日のSANPOUを逆方向に走行する今大会の最長ステージ『SANPOU REVERSE(11.96km)』、ボートレースからつに隣接する観戦ステージ『BOAT RACE(0.41km)』を2回ずつ走行する設定で、この日の総SS距離は37.06kmとなりました。この日は朝から好天に恵まれましたが、午前のループは路面に前日の雨が残り、午後は一転してドライ路面に変わるなど、対応の判断が難しいコンディションとなりました。
JN-1クラス4番手で前日を終えた鎌田は、この日最初のステージで走り方を模索するなかで約17秒のタイムロスを喫し、5番手に後退してしまいます。しかし、続くSS8では3番手タイム、SS9では2番手タイムをマーク。SS11にはライバルのリタイアがあり順位をひとつ戻したあと、ギャラリーステージとなる最終SSは観客が見守る中でベストタイムをマークし、クラス4位でラリーをフィニッシュしました。
新井は、今回から導入したシーケンシャル式ミッションを習熟しながら、SS9では鎌田に続く3番手タイムをマーク。最終ステージもセカンドベストタイムをたたき出してこのステージをSUBARU勢1‐2で飾り、前日から順位をひとつ上げてのクラス5位でラリーを終えました。
この日は、SS7〜SS12の6SSで構成されました。『BIZAN(6.16km)』、初日のSANPOUを逆方向に走行する今大会の最長ステージ『SANPOU REVERSE(11.96km)』、ボートレースからつに隣接する観戦ステージ『BOAT RACE(0.41km)』を2回ずつ走行する設定で、この日の総SS距離は37.06kmとなりました。この日は朝から好天に恵まれましたが、午前のループは路面に前日の雨が残り、午後は一転してドライ路面に変わるなど、対応の判断が難しいコンディションとなりました。
JN-1クラス4番手で前日を終えた鎌田は、この日最初のステージで走り方を模索するなかで約17秒のタイムロスを喫し、5番手に後退してしまいます。しかし、続くSS8では3番手タイム、SS9では2番手タイムをマーク。SS11にはライバルのリタイアがあり順位をひとつ戻したあと、ギャラリーステージとなる最終SSは観客が見守る中でベストタイムをマークし、クラス4位でラリーをフィニッシュしました。
新井は、今回から導入したシーケンシャル式ミッションを習熟しながら、SS9では鎌田に続く3番手タイムをマーク。最終ステージもセカンドベストタイムをたたき出してこのステージをSUBARU勢1‐2で飾り、前日から順位をひとつ上げてのクラス5位でラリーを終えました。
■鎌田卓麻「天候に振り回されるなか、安定してタイムを刻めた」
JN-1クラス4位でフィニッシュした鎌田は、「今回は天候にかなり振り回されたラリーでした。金曜日の大雨で路面がかなり汚れ、グリップがなく滑りやすいコンディションのなか、ドライバーとしてはかなり我慢も強いられました。それでも、クルマの進化も含めチームが頑張ってくれて、クルマのトラブルもなく、難しいコンディションでも安定してタイムを刻めたので、結果には満足しています。シリーズランキングもまだ首位に残れていますし、次の久万高原も長いSSがあります。かなりスリッパリーなラリーですが、クルマもドライバーも得意なので、新井選手ともどもチーム一丸となって取り組んでいきます」とラリーを振り返り、次戦への意気込みを語りました。
クラス5位でラリーを終えた新井は、「今回は天気が不安定でしたが、その中でWRXのAWDの良さをすごく感じます。あれだけ雨が降ったり泥が出ても危ない動き方をしない。その辺はスバルの、安全を極めれば運転が上手くなる、という考え方に繋がると思います。シーケンシャルはまだ使い慣れていなく、どこでギヤを上げるとか何速を使ったらいいかなど、ちょっとグチャグチャしてしまったので、それが慣れればもっと速くなると思います」と今後の向上に期待を感じさせました。
JN-1クラス4位でフィニッシュした鎌田は、「今回は天候にかなり振り回されたラリーでした。金曜日の大雨で路面がかなり汚れ、グリップがなく滑りやすいコンディションのなか、ドライバーとしてはかなり我慢も強いられました。それでも、クルマの進化も含めチームが頑張ってくれて、クルマのトラブルもなく、難しいコンディションでも安定してタイムを刻めたので、結果には満足しています。シリーズランキングもまだ首位に残れていますし、次の久万高原も長いSSがあります。かなりスリッパリーなラリーですが、クルマもドライバーも得意なので、新井選手ともどもチーム一丸となって取り組んでいきます」とラリーを振り返り、次戦への意気込みを語りました。
クラス5位でラリーを終えた新井は、「今回は天気が不安定でしたが、その中でWRXのAWDの良さをすごく感じます。あれだけ雨が降ったり泥が出ても危ない動き方をしない。その辺はスバルの、安全を極めれば運転が上手くなる、という考え方に繋がると思います。シーケンシャルはまだ使い慣れていなく、どこでギヤを上げるとか何速を使ったらいいかなど、ちょっとグチャグチャしてしまったので、それが慣れればもっと速くなると思います」と今後の向上に期待を感じさせました。
■ディーラーメカニックコメント「大好きなスバルで働くために来た日本で憧れのラリーに参加」
・担当車両:4号車(新井敏弘車)
・バイサゴフ ルスラン
・東京スバル株式会社 国分寺店 メカニック歴5年
子どもの頃から両親と一緒にラリーを観てスバルを好きになったという、カザフスタン出身のルスラン。スバルで働くために、日本で学ぶことを決めたといいます。
「カザフスタンでもラリーをやっていて、WRCはテレビで観ていました。モータースポーツは子どもの頃から好きですが、サーキットよりラリーの方が好き。狭い道や峠を走っているのがカッコいいな、と思っていました。ずっとスバルが好きだったので、それなら日本で学びたいと思い、来日しました。日本で自動車整備の専門学校に通い、東京スバルに入社しました」
同じ店舗にはディーラーメカニックを経験した先輩がいるとのことで、ルスランも何度目かの応募で念願のラリー参加の機会を得たそうです。子どもの頃から憧れていたラリーの現場では、右フロントを担当。ラリー中の作業では、日常業務との違いに戸惑いもあったようです。
「初めての経験で、日常の業務とまったく違う環境に慣れなくてはいけなくて。自分としては、良く頑張った方だと思います(笑)。限られた時間で確実に作業を終わらせなくてはならないので、ちょっと緊張しましたね。プロのラリーメカニックの方々は、作業が早いですね。的確で、指示も出してくれるのでスゴイと思いました」
今回は、最終日以外は雨に見舞われる厳しいコンディションとなりましたが、その悪条件もルスランには魅力になったようです。
「ラリー初日の天気は雨でしたが、それが逆にラリーっぽい感じがして、うれしかったですね。今回の参加は、カザフスタンにいる家族にも伝えました。特に父親はラリーが大好きなので、うれしかったようです」
憧れのラリー現場では、店舗での作業にもつながる学びがあったというルスラン。
「今回の経験では、自分でやった作業は最後まで確実に終わらせてから違うことに移った方がいい、ということを学びました。特にラリーはひとりひとりの作業を全部終わらせておかないと選手がフィニッシュまでたどり着くことができないので、そんなプレッシャーがあります。ですから、店舗の仲間には、確実な作業をやりましょう、と伝えたいです」と、貴重な経験を本来の業務にも活かしたいという意欲を語ってくれました。
次戦は5月5〜7日に開催される今季第4戦「久万高原ラリー」です。愛媛県久万高原町を拠点として開催される、舗装路(ターマック)ラリー連戦の3戦目。標高1000m前後という高地のステージを舞台に戦うSUBARU勢の奮闘にご期待ください。
・担当車両:4号車(新井敏弘車)
・バイサゴフ ルスラン
・東京スバル株式会社 国分寺店 メカニック歴5年
子どもの頃から両親と一緒にラリーを観てスバルを好きになったという、カザフスタン出身のルスラン。スバルで働くために、日本で学ぶことを決めたといいます。
「カザフスタンでもラリーをやっていて、WRCはテレビで観ていました。モータースポーツは子どもの頃から好きですが、サーキットよりラリーの方が好き。狭い道や峠を走っているのがカッコいいな、と思っていました。ずっとスバルが好きだったので、それなら日本で学びたいと思い、来日しました。日本で自動車整備の専門学校に通い、東京スバルに入社しました」
同じ店舗にはディーラーメカニックを経験した先輩がいるとのことで、ルスランも何度目かの応募で念願のラリー参加の機会を得たそうです。子どもの頃から憧れていたラリーの現場では、右フロントを担当。ラリー中の作業では、日常業務との違いに戸惑いもあったようです。
「初めての経験で、日常の業務とまったく違う環境に慣れなくてはいけなくて。自分としては、良く頑張った方だと思います(笑)。限られた時間で確実に作業を終わらせなくてはならないので、ちょっと緊張しましたね。プロのラリーメカニックの方々は、作業が早いですね。的確で、指示も出してくれるのでスゴイと思いました」
今回は、最終日以外は雨に見舞われる厳しいコンディションとなりましたが、その悪条件もルスランには魅力になったようです。
「ラリー初日の天気は雨でしたが、それが逆にラリーっぽい感じがして、うれしかったですね。今回の参加は、カザフスタンにいる家族にも伝えました。特に父親はラリーが大好きなので、うれしかったようです」
憧れのラリー現場では、店舗での作業にもつながる学びがあったというルスラン。
「今回の経験では、自分でやった作業は最後まで確実に終わらせてから違うことに移った方がいい、ということを学びました。特にラリーはひとりひとりの作業を全部終わらせておかないと選手がフィニッシュまでたどり着くことができないので、そんなプレッシャーがあります。ですから、店舗の仲間には、確実な作業をやりましょう、と伝えたいです」と、貴重な経験を本来の業務にも活かしたいという意欲を語ってくれました。
次戦は5月5〜7日に開催される今季第4戦「久万高原ラリー」です。愛媛県久万高原町を拠点として開催される、舗装路(ターマック)ラリー連戦の3戦目。標高1000m前後という高地のステージを舞台に戦うSUBARU勢の奮闘にご期待ください。