2023.05.07 - 全日本ラリー選手権第4戦 久万高原ラリー Leg2
最終日を終えて鎌田が今季3度目の表彰台、新井は5位で完走
5月7日(日)、2023年全日本ラリー選手権第4戦「久万高原ラリー」の競技最終日が行われました。SUBARU RALLY CHALLENGEから参戦するSUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一がJN-1クラス3位、新井敏弘/保井隆宏はクラス5位でラリーを終えました。
■引き続き悪天候の中でポディウム圏内を堅守
ラリー最終日となるこの日は、SS5〜SS8の4SSで争われました。SSは、初日のSS2/4『柳井川』を逆方向に走行するSS5/7『西谷(5.22km)』と、SS1/3『美川リバース』を逆方向に走行し、今大会の最長ステージとなるSS6/8『松木(12.91km)』を2回ずつ走行する設定で、この日の総SS距離は36.26kmとなりました。この日も開催地域周辺は朝から弱い雨と強い雨が断続的に降り続けるうえに霧が深くなる区間もあり、非常にトリッキーなコンディションとなりました。
初日をクラス3番手で終えた鎌田は、午前のループを3番手タイムで揃えると、その後も順位をキープ。3位でフィニッシュし、今季3度目となるポディウムに上がりました。
一方、新井はこの日もタイヤとコンディションのマッチングに苦戦。それでも最終SSでは鎌田と同タイムの4番手タイムをマークし、ライバルの後退があったことで順位をひとつ上げ、クラス5位でラリーを走り切りました。
ラリー最終日となるこの日は、SS5〜SS8の4SSで争われました。SSは、初日のSS2/4『柳井川』を逆方向に走行するSS5/7『西谷(5.22km)』と、SS1/3『美川リバース』を逆方向に走行し、今大会の最長ステージとなるSS6/8『松木(12.91km)』を2回ずつ走行する設定で、この日の総SS距離は36.26kmとなりました。この日も開催地域周辺は朝から弱い雨と強い雨が断続的に降り続けるうえに霧が深くなる区間もあり、非常にトリッキーなコンディションとなりました。
初日をクラス3番手で終えた鎌田は、午前のループを3番手タイムで揃えると、その後も順位をキープ。3位でフィニッシュし、今季3度目となるポディウムに上がりました。
一方、新井はこの日もタイヤとコンディションのマッチングに苦戦。それでも最終SSでは鎌田と同タイムの4番手タイムをマークし、ライバルの後退があったことで順位をひとつ上げ、クラス5位でラリーを走り切りました。
■鎌田卓麻「パッケージの良いクルマに助けられました」
JN-1クラス3位でフィニッシュした鎌田は「昨日よりも霧が出て、すごく難しかったですね。それでも、クルマのパッケージがとても良かったので助けられたと思います。これまでよりも安定して速さが出せていました。テストでサスペンション周りを(JN-1クラス規定の)トレッド幅が狭いタイヤに合わせ込んできたので、その効果が出ました。次の丹後は過去に優勝したこともある得意なラリーですので、引き続き応援よろしくお願いします」と難しいコンディションでの走りに手応えを見せました。
クラス5位で終えた新井は「とにかく雨に翻弄されましたね。午前中は思ったほど路面に水が流れていなく、もっと固いコンパウンドの方が合っていたかなと思います。なかなか思うように噛み合わず、ストレスのたまるラリーになりました」と辛抱のラリーを耐え抜いた様子を振り返りました。
■嶋村誠 SUBARU RALLY CHALLENGEチーム監督
「いいデータも取れて収穫は大きかったです」
SUBARU RALLY CHALLNGEの2台が揃って難しいコンディションのラリーを走り切ったことを受けて、チーム監督を務める嶋村は「予想していたほどラリー2車両に離されることなく、VAB型のWRX STIで頑張ることができました。新型車の開発は佳境を迎えており、開発に向けて有用なデータも取れたので、収穫は大きかったと思います」と一定の満足を見せました。
JN-1クラス3位でフィニッシュした鎌田は「昨日よりも霧が出て、すごく難しかったですね。それでも、クルマのパッケージがとても良かったので助けられたと思います。これまでよりも安定して速さが出せていました。テストでサスペンション周りを(JN-1クラス規定の)トレッド幅が狭いタイヤに合わせ込んできたので、その効果が出ました。次の丹後は過去に優勝したこともある得意なラリーですので、引き続き応援よろしくお願いします」と難しいコンディションでの走りに手応えを見せました。
クラス5位で終えた新井は「とにかく雨に翻弄されましたね。午前中は思ったほど路面に水が流れていなく、もっと固いコンパウンドの方が合っていたかなと思います。なかなか思うように噛み合わず、ストレスのたまるラリーになりました」と辛抱のラリーを耐え抜いた様子を振り返りました。
■嶋村誠 SUBARU RALLY CHALLENGEチーム監督
「いいデータも取れて収穫は大きかったです」
SUBARU RALLY CHALLNGEの2台が揃って難しいコンディションのラリーを走り切ったことを受けて、チーム監督を務める嶋村は「予想していたほどラリー2車両に離されることなく、VAB型のWRX STIで頑張ることができました。新型車の開発は佳境を迎えており、開発に向けて有用なデータも取れたので、収穫は大きかったと思います」と一定の満足を見せました。
■ディーラーメカニックコメント「限られた時間の中で効率的な作業を経験できました」
・担当車両:1号車(鎌田卓麻車)
・大川 拓也
・四国スバル株式会社 高知桟橋通店 メカニック
愛車はSUBARU BRZ、友人同士でサーキットを走ることもあるという大川。モータースポーツへの興味はあったものの、ラリーへの参加は今回が初めてとのことです。
「実際に整備するとなると迅速で正確な作業が必要になるということで、参加するには自分自身の技術が足りないのではと感じていましたが、今回推薦をいただき、メカニックとして5年目という節目に、いい機会だと思って参加しました」
始まってみると、サービスの時間帯も大雨に見舞われた今回のラリー。店舗での作業では経験することのない状況にも直面しました。
「ラリーのサービスでの作業は、事前に作業の流れについて説明を受けた時と比べると、段違いの緊張感でした。アライメント調整用の糸が絡まってしまうというトラブルもありましたが、あわてずに深呼吸して落ち着くことも重要だなと感じました。普段の作業はリフトでクルマを持ち上げるのですが、ラリーの現場ではリフトがなく、クルマの下に潜って作業をするという経験も初めてでしたし、作業エリアは傾斜がついていたので、雨が徐々に流れてきてレインウエアの間から水が入ってきたりと、今までにないことがすごく多かったです」
作業時間が厳しく制限されるラリーでは、効率的な作業の重要性もあらためて感じたようです。
「30分と45分の作業がありましたが、45分って結構長いのではと思っていたのに、実際に作業を行ってみると、とても短く感じました。店舗に帰ってからもこうした緊張感を忘れず、実際の整備に活かせたらと思います」
今回、大川は左リヤを担当しましたが、他の販売店から参加したメカニックとの共同作業も新しい経験になったようです。
「複数人で1台を分担する作業自体が、販売店ではあまりないことですが、こうした現場を、一度は経験してみた方がいいと思います。ほかの店舗のメカニックさんと横のつながりができることも、ラリーをはじめとするモータースポーツの現場ならではだと思います。今回一緒に作業をした皆さんとは、今後も何かつながりを続けて、情報を共有していけたらいいねと話しています」と、大きな収穫があったことを語ってくれました。
次戦は6月9日〜11日に開催される今季第5戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」です。京都府京丹後市を拠点として開催される、舗装路(ターマック)ラリー連戦の4戦目。風光明媚な丹後半島を南北に縦断する丹後縦貫林道が舞台となるステージで戦うSUBARU勢の奮闘にご期待ください。
・担当車両:1号車(鎌田卓麻車)
・大川 拓也
・四国スバル株式会社 高知桟橋通店 メカニック
愛車はSUBARU BRZ、友人同士でサーキットを走ることもあるという大川。モータースポーツへの興味はあったものの、ラリーへの参加は今回が初めてとのことです。
「実際に整備するとなると迅速で正確な作業が必要になるということで、参加するには自分自身の技術が足りないのではと感じていましたが、今回推薦をいただき、メカニックとして5年目という節目に、いい機会だと思って参加しました」
始まってみると、サービスの時間帯も大雨に見舞われた今回のラリー。店舗での作業では経験することのない状況にも直面しました。
「ラリーのサービスでの作業は、事前に作業の流れについて説明を受けた時と比べると、段違いの緊張感でした。アライメント調整用の糸が絡まってしまうというトラブルもありましたが、あわてずに深呼吸して落ち着くことも重要だなと感じました。普段の作業はリフトでクルマを持ち上げるのですが、ラリーの現場ではリフトがなく、クルマの下に潜って作業をするという経験も初めてでしたし、作業エリアは傾斜がついていたので、雨が徐々に流れてきてレインウエアの間から水が入ってきたりと、今までにないことがすごく多かったです」
作業時間が厳しく制限されるラリーでは、効率的な作業の重要性もあらためて感じたようです。
「30分と45分の作業がありましたが、45分って結構長いのではと思っていたのに、実際に作業を行ってみると、とても短く感じました。店舗に帰ってからもこうした緊張感を忘れず、実際の整備に活かせたらと思います」
今回、大川は左リヤを担当しましたが、他の販売店から参加したメカニックとの共同作業も新しい経験になったようです。
「複数人で1台を分担する作業自体が、販売店ではあまりないことですが、こうした現場を、一度は経験してみた方がいいと思います。ほかの店舗のメカニックさんと横のつながりができることも、ラリーをはじめとするモータースポーツの現場ならではだと思います。今回一緒に作業をした皆さんとは、今後も何かつながりを続けて、情報を共有していけたらいいねと話しています」と、大きな収穫があったことを語ってくれました。
次戦は6月9日〜11日に開催される今季第5戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」です。京都府京丹後市を拠点として開催される、舗装路(ターマック)ラリー連戦の4戦目。風光明媚な丹後半島を南北に縦断する丹後縦貫林道が舞台となるステージで戦うSUBARU勢の奮闘にご期待ください。