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RACE REPORT

2024.09.30 - 第5戦 SUZUKA S耐
「SUBARU HiPerf-X」、鈴鹿もノートラブル完走
9月28日(土)・29日(日)の二日間、鈴鹿サーキット(1周5.807km)にて、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第5戦「SUZUKA S耐」5時間レースが開催され、Team SDA EngineeringからST-Qクラスにエントリーした61号車「SUBARU High Performance X Future Concept」(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)は、出走55台中総合27位でチェッカーフラッグを受けました。前戦もてぎラウンドに続き連続ノートラブル完走です。
今回61号車は、リアの動きを安定化する目的で、リアサブフレームに硬度を上げたラバーブッシュを装着し、この鈴鹿ラウンドに臨みました。また、宇都宮のSUBARU航空宇宙カンパニーにて再生航空機用炭素繊維で成形されたリアウィングを新たに装着しています。土曜日の28日は、曇り空ながら蒸し暑い天候の中、公式予選が行われ、Aドライバー伊藤和広とBドライバー山内英輝の合算タイムにより、ST-Qクラス6位となり、第2グループの4列目スターティンググリッドを手に入れます。予選結果について、伊藤奨監督は、「A/Bドライバーの時には少ない燃料でタイムアタックに臨んだのですがバランスはあまり良くなく、C/Dドライバー予選で燃料を満タンに積んで走らせて、決勝レースの仕様が問題ないことを確認しています。ライバルの28号車GRヤリス、12号車ロードスター、55号車マツダ3も近いグリッドに並んでおり、抜きつ抜かれつのレースが展開できると思います」、と語っていました。
決勝レース日の朝は、重たい雲がサーキット上空を覆い、スタート前のピットウォークの時間には強めの雨が降り出しました。その後、雨はあがりましたが、11時過ぎからスタート進行が始まった頃はまだ全コース上の路面はウェット状態です。各チームはウェットタイヤでスタートするか、スリックタイヤを選ぶべきか直前まで様子を伺っていましたが、61号車はスリックタイヤでスタートすることを決意しました。11時45分にフォーメーションラップがスタートすると、大きな水飛沫が上がり、そのまま決勝レーススタートとなりましたが、早速コースアウトする車両が出て早くもFCY(フルコースイエロー)が発動されます。その後急速に路面は乾いて行ったため、次第にレースは安定してきました。61号車のスタートドライバーは、伊藤です。1時間20分を走行し、クラス4位でセカンドスティント担当の井口にバトンタッチします。「グリッドでスリックタイヤに替えてもらいましたが、最初の数周は濡れているところが多かったのですが、慎重に走りました。うまく切り抜けられましたし、その後も順調に走り続けられたのでホッとしています」、と語っています。
代わった井口も危なげない走りで2時間50分後にピットイン。第3走者の山内にステアリングを託します。その後山内はクラス3位に順位を上げ、残り1時間の時点でアンカーの花沢に交代しました。山内は、「クルマは特に今回良くなっています。レーシングスピードで走っている時にリアがよく耐えてくれるようになったのがよかったですね。あとはフロントをどうしていくのかが課題ですが、次の岡山で入ってくる仕様がそれに対応しているのですごく楽しみです」、とコメントしました。終盤となっても心配された雨は降らず、コースにはタイヤデブリが増えて行きましたが、花沢も安定したタイムで走行し、無事5時間目のチェッカーフラッグを受けています。
伊藤監督は、「事前の練習走行では、足回りのセッティングについて目論見部分と外す部分が出てとても悩みました。しかし、あるべき姿の議論もできたので、決して無駄な作業ではなかったと思います。リアセクションのブッシュ変更は、ドライバーから劇的に良くなったという評価がもらえました」、と語っています。チーム代表の本井雅人は、「積み重ねてきたものがうまく回り始めた、という印象です。ただ、まだ予選までに色々トラブルがあり、運よく決勝では出ないということがあるので、そこを改善していきたいです。それでも2戦連続で決勝レースをノートラブルで走りきれたのは良い流れなので、さらに上を目指していきます。次の岡山は、エンジン、シャシー共に少し大きめの変更を加える予定です。どうぞご期待ください」、と結びました。
次回スーパー耐久第6戦岡山ラウンドは、10月26日(土)、27日(日)に300kmレースとして開催されます。
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