2025.06.28 - SUPER GT 第3戦 セパン国際サーキット・決勝
SUBARU BRZ GT300 路面コンディションとマッチできず8位フィニッシュ
2013年のSUPER GT以来、12年振りの開催で、GT300クラスのマシンは19台のエントリーがありました。予選5位からのスタートとなるSUBARU BRZ GT300は、路面コンディションとタイヤ、そしてマシンのセットアップに苦しみ、ポジションを上げることができず9位でフィニッシュしました。
公式練習の時から路面のグリップが低く、持ち込んだタイヤとのマッチングに苦しむ場面がありました。コースレイアウトは中高速コーナーで高速コーナーが多いことから、BRZ GT300が得意とするレイアウトです。また逆カントのついたコーナーやラバーグリップの目まぐるしい変化にプラスして高温、多湿といった日本のサーキットにはない条件の中でベストマッチを探すレースとなりました。
予選終了の段階ではラバーグリップの変化も手の内化ができ、決勝に向けて準備を整えていたのですが、明け方に激しい雨が降ったことで、路面は再び綺麗な状態に戻るという変化が起きていました。
決勝前のウォームアップ走行では、ソフトタイプのユーズドタイヤで走行すると、ほとんどグリップしないこともわかり、最初のスティントを短くして、後半は硬めのタイヤでロングスティントという戦略に変わりました。
スタートは井口卓人が走り、予選で使ったソフトタイプでスタートです。しかしグリップの弱いBRZ GT300は、オープニングラップで2号号車に先行され、その後777号車に交わされてポジションをダウンします。さらに56号車には最終コーナーで追突され、8周した時点でポジションは9位となりました。
追従するにも先行車よりラップタイムは上がらず、ポジションキープが精一杯の状況です。チームはBRZ GT300のミニマム周回数になると早めのピットインを選択し、ハードタイヤに交換して山内英輝と交代しました。
山内はピット作業で順位を落とすものの、各車のピットインが終わればポジションは変わらず9位を走行します。序盤は先行する65号車、777号車より速いタイムでギャップを埋めていきますが、追いつくまでには至らず、ポジション9位のままチェッカーとなりました。その後上位のマシンがペナルティを受け、繰り上げ8位となりました。
小澤正弘総監督
「我々ダンロップ勢は、路面にしっかりラバーが乗った状態のほうが良かったようで、序盤の井口のタイミングではタイヤがどんどん削れてしまって厳しかったです。今回、全てが噛み合っていたのはトップ争いをしていた18号車と52号車で、スピードが全然ちがいました。前回の富士ではBRZ GT300がそれだったのですが、やはり全てが噛み合うのは難しいという実感と、次戦はまた富士スピードウェイですし、夏場に強いダンロップタイヤにも期待して頑張っていきたいと思います」

























