NURBURGRING 24H RACE

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2026.08.06

NBRディーラーメカニックからのメッセージ

SUBARU NBR CHALLENGE 2026のSP4Tクラス優勝に沸いた2026年ニュルブルクリンク24時間レースから約90日が経過しました。予選では最速ラップタイムの更新を果たし、決勝レースではほとんどイレギュラー作業のないスムーズなチーム運営に大きく貢献したSUBARUディーラーメカニック達は、既に日常業務に戻っており、お客様のおクルマと向き合う日々を送っています。そんな彼らから、今年の24時間レースで印象に残った出来事や、ニュル参戦を通じて得られたことなどを書き綴ってもらいました。
スバル東北 櫻井和宣
NBRレースウィークは、作業の早さも大事ですがそれよりも絶対にミスは許されないので確実性が求められていると感じ、「当たり前を究極に」を意識しました。レースでは特にボルト一本の締め付けミスや見逃しがあっただけで事故に繋がる可能性があり、ドライバーが安心してハンドルを握ることが出来るように限られた時間の中で最大限の整備をするように努力しました。「1台のクルマを24時間走らせる」、これがどれだけ大変な事なのか分かってはいたつもりでしたが24時間経ってその本当の意味を理解できたと思います。そのためにはSTIのチームやドライバーの時間と労力、プレッシャーなど本当に多くのものを乗り越えた先に24時間の完走・またクラス優勝があり、なにかひとつ欠けただけでも成しえないものだったと感じました。
スバル北信越 峯村涼平
出張中は、周囲を見渡しながら自分ができること全てやるという意識で過ごしていました。その中でSTIの高津総監督が毎朝の朝礼で、「我々がドイツに来ている目的は、このレースカーを24時間走らせることです。そのために、自分たちのできることをやろう」、と言っていたことが特に印象的でした。この二つを意識の軸において過ごしました。予選やレースの結果は様々な要因によってもたらされたと思いますが、チーム一人ひとりが「完走」や「勝利」に向かって行動したことは、間違いのない事実だと思います。今回のレース参加で、目的や目指す姿が明確であればあるほど自分のすべきことが見えてくることを強く感じました。また、全員が同じ心で動くチームは非常に強いものがあると感じました。
埼玉スバル 熊谷龍司
予選の最速タイム更新の知らせを聞いた時には、正直ドライバーの方に感謝しかなかったです。決勝レースに向けた良いテストにもなりましたし、レースでクラス優勝できたのも予選の経験やデータから得たフィードバックが勝因だと感じています。NBRレース全体を通して感じたのは、世界のスバルファンは優しくて、スバル愛が強く、情熱のある人たちという印象です。スバルファンの方々には、頑張る勇気をたくさんいただきました。国内のスバルファンだけでなく、世界ではこれだけの方々が応援してくれている、スバルの魅力をもっと届けたいと思うようになりました。クラス優勝出来たのはSTIチームメンバーとドライバー、ディーラーメカがチーム一丸となって取り組んだ結果であり、世界中のスバルファンの声援があって成し遂げられたものと感じています。
富士スバル 野村裕一
決勝レースが5月開催のため気温が低く、雨やあられが降る時もあり、レースは24時間ですが準備などを含めると36時間以上は行動して行かなければならないので、体調を崩さない様に注意していました。また、ピット作業でミスをしない事を意識し、常にチームスタッフとコミュニケーションを取って、チームの連携がうまく行くようにも意識していました。予選では、チーム目標の一つである最速ラップタイム更新を達成したことがとても嬉しかったです。決勝レースでは、レース折り返し時点のピットで左後のドライブシャフトのブーツが破れていた時は、チーム全体で協力して部品を短時間で交換し、車両をコースへ送り出せたのがとても印象に残っています。今回のレースでは、チームワークがいかに重要なのかを学ぶ事が出来ました。
千葉スバル 増田駿
ドイツに到着してから、見るもの体験するもの全てが新鮮でワクワクしていました。夢にまでみたニュルブルクリンクに自分がいること、約半年ぶりの再会となったWRX S4 88号車は日本で見た時より一段と迫力が増し、オーラを感じるほどでした。日頃お客様がスバル車に乗って、「安心して気持ちよく目的地に行けるように」という意識をもって仕事をしていますが、今回はドライバーが「全力でニュルを攻める」ことができるようにしっかりとサポートし、チームの勝利に貢献するという強い気持ちを常に持って過ごしました。与えられたルーティンピット作業を「正確・迅速・安全」にこなすこと、何か異常が起きていないか発見すること、限られた慌ただしい環境の中で、いかに落ち着いて作業できるかということを強く意識しました。
東京スバル 萩原洋輔
昨年のディーラー派遣メカニックの活躍は一見華がありますが、やはりレースというものはチーム目標があり、イレギュラーがないことルーティンを確実にこなすのが第一で、それが目標達成につながるというものです。ただその通常作業の中で不測の事態や異常を発見し、その後適切に行動することも大事であり、最低限のロスで済ませることは重要だと考えておりました。予選、決勝レースへと進める中で、量産車とは異なる部分があり、そこの理解と修正の仕方がわからなければSTIメンバーに聞き、また自身の結論を出してそれの答え合わせも含め再度訊ねることで自身の知識へと繋げておりました。その知識から想定されることや行動に繋げられる部分を最大限活用できたと思っており、後悔なく過ごせました。
神奈川スバル 寺嶋隼人
レース全体での学びとしては、市販車の整備経験がレースの舞台においても通用することを自身の経験を元に実証出来たことです。私はレース中、左リヤのピット作業を担当していたのですが、ドライブシャフトのグリス漏れ発見から該部品の交換に至るまでの作業は、振り返ってみるとこれまで培ってきた技術や経験を全て活用するような状況であり、この経験でメカニックに求められる判断力、応用力、対応力とは何かを再確認する機会となりました。私は車両の下に潜り込んで交換作業にあたっていたのですが、その場にいた全員が自然と自分がすべきことを見つけ、コミュニケーションをとりながら冷静に対応していました。トラブル時においてこそ発揮されるチーム力の高さが印象的でした。
スバル中四国 石井幸治
レースを終えて改めて感じたことは、STIの方々が過酷な環境の中でも24 時間走り切れる車両を作り上げているということです。その背景には、数多くのテストや入念な整備・メンテナンスがあり、その積み重ねによって信頼性の高い車両が完成しているのだと実感します。シェイクダウンから予選までの間も、継続的にメンテナンスを行い、万全の状態でレースに臨む準備をしていることが伝わってきました。また、万全の準備によって、トラブル発生時の対応や細かな作業までスムーズに行うことができ、チーム全員が一丸となって目標に取り組んでいることを感じました。予選では後部の損傷やミッショントラブルが発生しましたが、ガレージで修復車両を見たときは、短時間で確実に復旧させるSTIメンバーの高い技術力とチームワークに改めて感銘を受けました。
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