2026.07.27 - スーパー耐久 第5戦 オートポリス
「SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II」、クラッシュを克服し完走
7月25日(土)〜26日(日)に大分県日田市のオートポリスで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE第5戦「スーパー耐久レース in オートポリス」にて、Team SDA Engineeringは61号車「SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II」(以下HiPerfX2)をエントリー。予選前のフリープラクティスでクラッシュしながら決勝レース前までに修復を終え、A伊藤和広/B山内英輝/C井口卓人/D花沢雅史のレギュラードライバー4名がバトンを繋いで完走を果たしました。
梅雨明けとともに日本全土を酷暑が襲う中、25日(土)の公式スケジュールがスタートしました。阿蘇外輪山の北側標高800mの位置にあるオートポリスですが、朝から気温は35℃を超えています。午前に設定されたフリープラクティスを前に本井雅人チーム代表は、「前戦富士24時間の後に入れたアップデートの確認を富士で行ってきましたが、オートポリスのコースや路面にはマッチしていなかったようです。木曜、金曜と走り込みを重ねてセットアップを調整し、決勝レースはこれで行こうという状態には持ってこられました」、と語っていました。しかし、フリープラクティスが始まり、山内がコースインして数周走ると第3コーナー手前で異変が発生。HiPerfX2はコントロールを失ってコースアウトし、クラッシュバリアにヒットしてしまいます。山内には怪我はなかったものの、マシンのダメージはフロント左側に集中しており、修復には時間がかかる見込みです。そのため、午後に予定されていた予選セッションは全て不出走となり、リペア作業に集中することとなりました。クラッシュの原因は、タイロッドエンドの折損でした。そのため舵が効かなくなり、コースアウトとなった模様です。ラジエターパネル周りの歪み矯正やラジエター交換、左ヘッドライトアッセンブリーの交換、ボディパネルの補修などが中心であり、エンジン本体や駆動系にはダメージはなく、幸いにも走行に影響するフレームの損傷は見られませんでした。なお、今回から開催地域のSUBARU販売店のメカニックの方をチームに招き入れており、今回は九州スバルから2名が参加しています。このクラッシュ修復に関しては、量産部品の手配などで迅速対応した彼らの力がチームを助けることとなりました。この日は夕方までに修復を完了し、車検を受けて走行可能な状態に戻っています。
決勝レース日の26日朝は、前日同様の青空で明けました。8時15分からのピットウォークには、早朝にも関わらず多くのファンが集まっていました。10時過ぎからのスタート進行時には、気温はすでに30℃を超えていました。それでもグリッドには人が溢れるようになり、汗を拭きながらお気に入りのチームやドライバーの周りを取り囲んでいました。決勝レースのスタートドライバーは、第2戦鈴鹿以来となる花沢です。「今朝のウォームアップで走った山内さんに修復後のクルマには何の問題もない、と聞いているので安心してスタートできそうです。開幕のもてぎ、続く鈴鹿では僕のミスでチームに迷惑をかけたので、今回はそんなことがないように集中します」、と語っていました。予選不出走だったため、61号車はグループ1の最後列12列目のアウト側からのスタートとなります。花沢は、約1時間を走行し総合25位でピットイン。山内に交代しました。その際にサスペンションにガタが発生したためピットボックスに入って点検し、作業を終えて山内は13時30分にはコースに戻って行きました。その後、山内から伊藤、14時50分頃には伊藤からアンカーの井口へと交代。その後は大きなアクシデントなく、16時過ぎのチェッカーフラッグまで走り切り、完走しました。結果は総合27位でした。
チーム監督兼チーフエンジニアの伊藤奨は、「昨日のクラッシュの影響をみながらのセーフティな走りとなってしまいました。また、一度フロント周りにガタが発生してその対応のためタイムロスしています。それ以外にも新たに搭載したユニットの不具合がでるなど色々と課題が残るレースとなりました。一方、課題が出るということは、その先に成長する余地があるということでもあります。さらに強いSUBARUをお見せできるよう、次に向けて頑張ってまいります。今回は下位での完走となってしまいましたが、ファンの皆さんはチェッカーを受ける姿を見るために足を運んでくださっていると思うので、やはり今後も完走にはこだわっていきたいです」、と語っています。チーム代表の本井雅人は、「持ち込みのセットチェンジ、車両トラブルからのクラッシュを含めて、その復旧に対して今まで以上にたくさんの方のご協力をいただいて、走り切れたのはすごく大きな成果だと思います。この暑い中で、エンジンも相当厳しかったのですが、耐えてくれました。タイロッドエンド折損については、状況ビデオも確認しました。縁石を含めた入力が大きく、運動性能向上に伴って車両や部品への入力条件がより厳しくなっている可能性があると考えています。なぜ入力が大きくなったのか、再発防止に向けた議論も進んでおり、そこも今回の収穫だと思います。また、今回はディーラーメカさんに入っていただきましたが、週末だけのお手伝いではなく、チームの一員として週初から参加していただきました。特に修復作業において多大な貢献をしていただいて感謝しています。彼らの力があったからこそ、完走につなげることができたと思います。ありがとうございます」、とコメントしました。
今回は、トラブル対応やクラッシュ修復作業には多くの関係者が協力してあたっています。本井チーム代表、伊藤チーム監督兼チーフエンジニアが、「現地だけでなく、社内外のたくさんの関係者が力を合わせてくれました。本当に感謝しています」、と口を揃えていたのが印象的でした。
61号車「SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II」は、次戦岡山ラウンドをスキップし、最終戦富士ラウンドに出場予定となっています。
61号車「SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II」は、次戦岡山ラウンドをスキップし、最終戦富士ラウンドに出場予定となっています。




