SUBARU
STI

86/BRZ

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RACE REPORT

2015.03.30 - 2015 GR 86/BRZレース 第1戦レースレポート
実力均衡の大接戦となった開幕戦。
多くのエントラントを獲得しているGAZOO Racing 86/BRZ Raceは、今年で3シーズン目を迎えました。大きなトピックスは、今シーズンからプロドライバーが速さを競うプロフェショナルシリーズと、アマチュアドライバーがレースを楽しむクラブマンシリーズの、2クラス制へと進化したことです。見て楽しむレースと、参加して楽しむレースという、性格分けがなされたといってもいいでしょう。

SUBARU BRZは、クラブマンシリーズでは37台のエントリーの中、山口吉明、大谷秀雄、吉田綜一郎、小日山典明、五賀貴男、鈴木祐子、中村ひかるの7台が参戦しました。ベテラン山口は予選5位を獲得し、決勝レースで期待されましたが、1周目にスピンし、残念なことにリタイヤとなりました。

予選で26位と振るわなかったカーグラフィック編集部の大谷副編集長は、予選タイムを上回るペースで着実に順位を上げ、SUBARU BRZ勢トップとなる16位で「ベストパフォーマンス賞」を獲得ました。「7年ぶりにレースに出て、体力的にも大変だったんですが、本当に楽しかったですね。初心者のみならず、上級者でも自分のスキルに合わせて楽しめるレースだと思います」と語っています。

プロフェッショナルシリーズは、32台中7台がSUBARU BRZとなりました。佐々木孝太がプロデュースする育成プログラムであるKOTA RACINGも3シーズン目を迎え、今年は昨年に引き続き服部晃輔と、佐々木本人が参戦します。服部は昨年最終戦の鈴鹿サーキットでファステストラップを記録、今シーズンのさらなる成長が期待されます。
またチーム体制を一新したCG ROBOTチームは、マシンをSUBARU BRZへとチェンジ。ドライバーはSUPER GTでSUBARU BRZを走らせている井口卓人と、このレースは2シーズン目となる若手有望株の久保凛太郎のコンビネーション。今シーズン台風の目となる可能性が高い、最も注目されるチームです。また、この2人の若手ドライバーが繰り広げるチーム内バトルも気になるところです。また初年度から参戦している山下亮生と栃木スバルのサポートを受ける手塚祐弥も、エントリーしています。

予選では、上位車は一秒内に22台がひしめく中、久保が12位、佐々木が15位、井口は21位と、好位置につけました。しかし佐々木はオペレーションミスから、服部や山下とともにピットスタートとなってしまい、また久保もスタートで順位を落してしまいました。しかし久保は少しずつポジションを取り戻し、11位でフィニッシュ。「今回のレースは準備不足で、木曜日にシェイクダウンして、ぶっつけ本番という感じでしたが、それにしては前のほうで走ることができたかな、と思っています。次のレースまでには、しっかりと準備をして、もっと上位で走れるようにしたいと思います」と久保は自信をのぞかせていました。

予選28位からスタートした手塚祐弥は、少しずつポジションを上げ、最終的に15位でチェッカーを受けました。ピットスタートから全力でプッシュした佐々木は20位、山下は25位、服部は28位でゴールしました。予選21位からスタートした井口は、レース6周目に激しいクラッシュに巻き込まれ、リタイヤとなりました。

次戦、シリーズ第2戦は岡山国際サーキットで、4月25日(土)〜26日(日)に開催されます。
2015.03.23 - GAZOO Racing 86/BRZレース・開幕戦プレビュー
SUBARU BRZの逆襲が始まる
シーズン目に突入するGAZOO Racing 86/BRZレースは、大きく変革します。トップドライバーが戦うプロフェッショナルシリーズと、アマチュアドライバーが競うクラブマンシリーズの、2クラス制へと発展したのです。一定の実績を残しているドライバーはクラブマンシリーズには参加できませんが、プロドライバーと同じレースを走りたいアマチュアドライバーはプロフェッショナルシリーズに参加可能となります。

この2クラス制への移行によって、86/BRZレースはさまざまな部分で変化することでしょう。プロドライバーにとっては、ペースが大幅に遅いクルマが混じった予選から解放されます。それによってクリアラップが取れずに後方へと沈む可能性が小さくなり、順当な予選順位を得やすくなります。予選順位がレース結果に大きく影響するだけに、一発の速さがさらに重視されることになるでしょう。一方、クラブマンシリーズでは、タイヤ銘柄が指定されることで、激しいタイヤ競争から解放されます。これは参戦コストを低減してくれるはずです。またプロドライバーの激しいレース運びの中に混じることなく、本来のナンバー付きワンメイクレースらしいレース展開となることでしょう。2つのクラスがそれぞれの進化を見せることで、「プロドライバーと同じ土俵で勝負ができる」「普段の愛車でレースに参加できる」など86/BRZレースはさらに魅力的なレースとなるに違いありません。
3月28日~29日に開催される、シーズン開幕戦ツインリンクもてぎには、プロフェッショナルシリーズが33台、クラブマンシリーズに37台がエントリーしました。プロフェッショナルシリーズには7台のSUBARU BRZのエントリーのうち、スポット参戦で速さを見せてきた佐々木孝太や栃木スバルがサポートする手塚祐弥、ワンメイクレースベテランの川崎俊英も姿を見せます。ここまで2シーズン未勝利となっているSUBARU BRZ勢には、大きな動きがありました。鋭い速さを見せてきた久保凛太郎がSUBARU BRZでの参戦となり、さらにチームメイトにはSUPER GTでSUBARU BRZを走らせている井口卓人が加わります。チーム体制も一新され、BRZ勢の最有力チームとして注目されます。KOTA RACINGは、チーム代表である佐々木孝太と山下亮生に加え、昨シーズン、スポット参戦し、最終戦ではファステストラップを記録した服部晃輔というベテランと若手の強力なラインナップです。3シーズン目となるKOTA RACINGが、いよいよ結果を出すことになるでしょう。クラブマンシリーズでは7台のSUBARU BRZがエントリーする中、CAR GRAPHICの編集部員の大谷秀雄がエントリーするなど、多彩なドライバーも参加します。どのようなレース展開となるのか、注目してみましょう。
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