
初夏を思わせるような晴天の岡山国際サーキットで、GAZOO Racing 86/BRZレース第2戦が開催されました。過去2年は雨によるコンディションの変化に影響されましたが、今年は週末を通じて晴れのままスケジュールが進みました。
クラブマンシリーズには29台のエントリーがあり、そのうちSUBARU BRZは4台がリストにありました。しかしトラブルなどによって2台が出走を取りやめたため、篠田義仁と吉田綜一郎の2台の参戦となりました。予選では篠田が14位、吉田が18位。そこからの追い上げが注目されました。今回が初の86/BRZレースとなる篠田は、上位陣の脱落もあり、順調に順位を上げていきます。6周目に8位まで上がり、見事にポイントをゲットしました。吉田も12位でゴールしました。
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プロフェッショナルシリーズのエントリーは34台で、SUBARU BRZはそのうち5台です。 2台のエントリーとなるCG ROBOT RACING TEAMからは久保凛太郎と、三浦愛がエントリー。レギュラードライバーの井口卓人がヨーロッパでレース参戦しているための代役ですが、現役のF3ドライバーであり、今年は優勝経験もあります。事実上、今、日本最速の女性ドライバーが、果たしてSUBARU BRZをどう走らせるか。KOTA RACINGからは、佐々木孝太、山下亮生、服部晃輔の3台がエントリー。シーズン参戦2戦目となる孝太の戦いぶりにも注目したいところです。そのふたつのチームに、スバル販売会社から計6名のサービススタッフがメンテナンスをサポートしました。大阪スバル和歌山店の三宅さん、岡山スバル本店の森本さん、山口スバル山口店の浅原さん、四国スバル新居浜店の平野さん、東四国スバルからは丸亀原田店の長橋さんと徳島論田店の前川さんが参加。モータースポーツに興味があった、ニュルのメカニックを目指したい、自分のレース活動の参考にするためにプロのメカニックの仕事を見たい、というようなさまざまな理由ではありましたが、それぞれが通常業務とは異なるモータースポーツの空気を経験することができたようでした。SUBARUでは、今後も86/BRZレースにそれぞれの地域で応募を募る予定となっています。

予選は久保が12位を獲得したものの、山下24位、服部27位、三浦28位、孝太29位と下位に沈んでしまいました。追い上げが期待された決勝レースでは、久保がオープニングラップで順位をふたつ落し14位。激しいポジション争いをしたものの、最終的に14位でチェッカーフラッグを受けました。「なかなか抜き所がなくて、上手くポジションアップはできませんでした。でもマシンのセッティングも進み、レースペースは悪くないので、次の富士では期待してください」と明るい表情だった。オーバーテイクが難しいものの、孝太はベテランらしく23位まで順位を上げてゴール。山下は26位、三浦は28位、服部は31位となりました。三浦は「MT車でレースを走るのが初めてなので、まだまだ馴れなくて・・・」と、本領を発揮できなかった様子。三浦は、レギュラードライバーが欠場する2レースで参戦する予定のため、いずれ彼女の本来の速さを見せられることになるでしょう。