
まだ梅雨だというのに、まるで真夏のような日差しが照らす、宮城県のスポーツランドSUGO。今シーズンの折り返し点となるGAZOO Racing 86/BRZ Raceの第4戦が、7月11~12日開催されました。モータースポーツファンのマインドだけでなく、サーキットも、そして路面もヒートアップする、まるで夏のモータースポーツシーズンの幕開けを予感させるものでした。
エントリーはクラブマンシリーズが29台、プロフェッショナルシリーズが37台ありました。そのうちSUBARU BRZ勢はそれぞれ5台、6台のエントリーがありました。
11日に行われた予選では、急に上昇した温度に影響されたチームもあり、これまでのようなシビアな争いに、多少の波乱もありました。しかしそういった状況であっても、競争力を高めつつあるSUBARU BRZ勢は、見事に上位のグリッド進出を果たしました。
クラブマンシリーズでは、ベテラン#550山口吉明が6位をゲット、表彰台を狙える位置からスタートとなります。#336吉田綜一郎が16位、#14鈴木祐子が19位、#373小日山典明が25位、#12五賀貴男が27位となりました。
プロフェッショナルシリーズでは、#89井口卓人が6位、チームメイトの#87久保凛太郎が9位を獲得。名門プローバによって仕上げられているマシンは、わずか参戦4戦目でひとつの成果を得たといっていいでしょう。そして、2台を同じレベルに仕上げられるというのは、チーム力の証明でもあります。#75手塚祐弥が23位、#61佐々木孝太が24位、#339山下亮生が32位、#611服部晃輔が34位、#66国分友治が35位となりました。

今回のレースでも、スバルディーラー各社から、サービススタッフがピット作業などのアシストをしてくれました。CG ROBOT teamには、宮城スバル多賀城店の瀬戸陽介さん、宮城スバル栗生店の佐藤大幸さん、岩手スバル水沢店の小野寺信也さん。KOTA-Racongには福島スバルいわき店の比佐真人さん、福島スバル会津店の瓜生幸太さん、山形スバル鶴岡店の佐藤輝さん。#75のサポートしている栃木スバルは、栃木店の山井康裕さん、宝木店の増渕良栄さん、宇都宮インターパーク店の高橋大さんが参加。総勢9名のディーラースタッフのサポートによって、SUBARU BRZはレースを戦いました。

クラブマンシリーズの決勝は、#550山口がクリーンなスタートを決め、前後のマシンと激しい攻防を繰り返しながら周回を続け、結果としては予選順位から1つポジションを上げ、5位入賞を果たしました。「レース後半に、ちょっとタイヤのバランスが悪くなってしまって、最後のほうは攻めきれませんでした」と、山口はレース後、5位入賞の嬉しさがありながらも、少し残念そうだった。#336吉田は15位、#14鈴木は18位、#373小日山は21位、#12五賀は26位でフィニッシュしました。オーバーテイクの難しいコースであるSUGOにもかかわらず、全てのSUBARU BRZユーザーは予選順位を上回るポジションでゴールしています。
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プロフェッショナルシリーズの決勝もまた、オーバーテイクが難しいことで、オーバーテイクシーンは少なかったものの、その分だけ緊張感漂うレースが展開されました。予選6位からスタートした#89井口は、そのままの順位で1コーナーへ。しかし前車との距離は少しずつ開いていき、6位の順位のまま、チェッカーフラッグを受けました。「最初のほうでレースペースを上げることができず、前のマシンとの距離が拡がってしまいました。でもその後のレーススペースは悪くなかったので、これからのレースではもっと上のポジションを狙えると思います」という井口のレース後のコメントにも、何か確かな手応えを掴んだかのように見えました。
一方予選9位だった#87久保は、2周目にコースアウトを喫して、一時大きくポジションダウン。最終的に17位でレースを終えました。#61佐々木は前戦のペナルティによってスタート順位が10グリッド降格となり、34番手からスタートとなり、オーバーテイクの難しいコースにもかかわらず21位まで盛り返してゴールしました。#339山下は24位、#66国分は32位、#75手塚は34位となりました。
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次戦、第5戦は舞台を九州・オートポリスに移し、8月1~2日に開催されます。