SUPER GT

辰巳コラム

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2016.07.25 - 2016.07/23-24 第4戦 スポーツランドSUGO

様々な状況を乗り越えての3位は良かった

今回のレースを振り返った時、チームとして優勝は当然狙っていたのですが、様々な状況を乗り越えて3位に残れたことは良かったかなと思います。土曜日の公式練習でああいうことがあって、それを3時間でなんとか修復して走れた結果ですからね。ただ、やはり勝てるコースだったので、それを落としてしまったのは痛い。それに、テストのデータから想定されるスピードが出せていなかった。その原因追求が、次戦の富士に向けては必要ですね。優勝した31号車と2位の25号車にはついて行ききれませんでしたが、他の上位マシンとはいい勝負ができたのではと思います。
ギリギリの勝負のなかで抜け出す速さを

これまでも色々なところでお話しているとおり、公式練習でのクラッシュは、シャシーへのダメージはほぼありませんでした。しかし、空力的な影響はありました。右側面の外板を破損してしまったのですが、我々の準備不足もあって、まったく同じものを用意することができなかったのです。そういった面では、クルマとのマッチングが100%ではない状態だった。ですから、テストで走っていた仕様と比べて空力は悪化していたのです。

レース中はタイヤが厳しいと言っていましたが、レース後にあらためてチェックすると、実際はまだまだ使える状態でした。結局のところダウンフォースがしっかりと出ていなかったのでリヤが不安定になり、ドライバーも心配しながら走っていたということなのです。レースの後半には太陽が出てきて路面温度も上がりましたが、そんな状況でそこまでタイヤがもったということは、セットアップ自体はかなり良かったと言えるでしょう。そこはテストをやってきて、大きく進化した部分ですね。一方で、マシンの左側タイヤだけ交換したチームや、無交換の作戦を採ったチームはかなり大変だったと思います。どのチームもギリギリの勝負をしていますから。今回のレースでも、色々と学ぶところはありました。なかなか一足飛びには行きませんが、100%を目指して一歩ずつ進んでいくしかないですね。
苦手と思われている富士で上位を狙う

次戦の富士でももちろん上位を狙っていきます。カギになるのは第2、第3セクターでのスピードです。これを、より一層高めていきたいですね。特に終盤の第13コーナーから最終コーナーにかけてを速く走りたい。ストレートの速さに勝るクルマに対して、最終コーナーでインを差せるくらいで立ち上がることが目標です。そのくらいのスピードで行くことができれば簡単には抜かれなくなりますし、ストレートの中盤で抜かれても、1コーナーのブレーキングで取り返すことができます。これが最終コーナーで2車身も離されてしまうと、追いつくことはできません。ですから、第2、第3セクターの速さに重点を置きます。

やはりSUBARU BRZ GT300は、FIA GT3車両に比べてストレートスピードが厳しい部分がありますから、富士スピードウェイは苦手だと思われています。そこをなんとかしたいですね。今回のレースでもそうでしたが、ジオメトリーや細かい改良を重ねて、タイヤが傷まなかった点は良かった。次は第2戦のようなことはありません。22kgのハンディウェイトを搭載しての戦いとなりますが、それもすでに先日の富士のテストで試していますので、セッティングについても大きな問題にはならないでしょう。今回ダメージを受けた外板パーツもすでに修理に入っていますので、富士では万全な状態で戦うことができますので、応援のほどよろしくお願いします。

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