SUPER GT

辰巳コラム

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2016.10.11 - 2016.10/8-9 第7戦 チャーン・インターナショナル・サーキット

SUBARU BRZ GT300はもっと速くなると思っています

今回のレースでは約半分を走ったところでリタイアという残念な結果に終わってしまいましたが、そんな中でも収穫はありました。路面温度の関係もあって予選は今ひとつの結果でしたけれど、決勝では94kgというウェイトハンデを背負った状態でも、上位とそれほど遜色ないタイムで走れたなということですね。クルマとしては悪い印象はありませんでした。
トップチームと遜色ないタイムで走行

スタート直後に前車に引っかかってしまい、そこからの脱出ができずに一気に抜かれてしまったことが誤算と言えば誤算でしたね。やはり車重が効いて、置いていかれてしまいました。その後も途中で一度頭を塞がれてしまいました。ライバルはストレートが速いので、なかなか抜けそうで抜けなかった。井口には、相手がミスをするかもしれないし、とにかくプレッシャーをかけて、チャンスがあれば抜くよう指示を出しました。少し手こずりましたが、最終的にはコース上で追い抜いてきてくれましたね。その後はトップと変わらないくらい、1分34〜35秒台のペースで走ることができていたと思います。タイム自体は井口も山内も同じくらいで、クルマの手応えも悪くない。ウェイトハンデを搭載した中で精いっぱいの状況で走ることができていたということです。もし走り続けて燃料が減った状態になれば、もっとタイムは伸びたでしょう。
クラッシュしたマシンは、もしダメージがひどければ空輸で日本に戻すことも考えたのですが、チームの見立てではなんとか直りそうだということで、通常の船便で戻すことにしました。マシンがファクトリーに戻ってくるのは最終ラウンドの寸前なので、あまり時間はありませんが、昨日今日とクルマを見ることができ、何が壊れているのかは把握できています。もちろん分解したら若干の問題は出てくるかもしれませんが、それでも大きな問題はないと踏んでいます。見た目は派手に壊れている部分もありますが、マシンについている加速度計でも大きなGは出ていません。昨年のテストで燃えてしまったことがありましたが、あれは相当重症でした。熱が入るとどこまで壊れてしまったか分かりませんから。それに比べれば今回のケースは、あらかじめ準備ができる分、だいぶ違いますね。
順調に機能しているリヤ2本交換作戦

残すところはあと2戦、ツインリンクもてぎでのレースですが、マシンはこれまでにない状態まで仕上がっているので、いいところは狙えるはずです。鈴鹿でも一度リップスポイラーを投入しましたが、今度はリヤ側も含めて、全体のパッケージをワンランク上げていきたいと思っています。クルマの手応えは向上しています。ドライバーからも、どこかを直してくれというリクエストはもうありません。方向性は定まっているので、これをさらに突き詰めていきます。
リヤタイヤのみ2本を交換する作戦は、今回のレースも問題なく機能していました。フリー走行などでは前日使ったタイヤと新品のリヤを組み合わせて確認もとれていましたし、SUBARU BRZ GT300はタイヤにやさしいクルマに仕上がっています。これをツインリンクもてぎでもやっていかないと勝負にならないでしょう。ただし気温や路面温度が低くなりますから、4本無交換で最後まで走り切る作戦を採るチームも増えてくるのではないかと予想しています。最終ラウンドの2連戦でも、SUBARU BRZ GT300への応援よろしくお願いします。

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