今回はこの夏に、移動のための足となる愛車を変更した井口卓人と山内英輝に、新車の魅力と選んだ理由、そしてこれまでの愛車について話を聞いた。STIドライバーとしてSTIから貸与されるSUBARU車の良さ、そして今後の彼ら流のカスタマイズとは?
まずは井口。「レヴォーグの2.0STI Sport EyeSightです。手元に来て1か月半ぐらいなのでまだ全然乗っていませんが、荷物は積めるし人も乗れて乗り心地も良いし、STI Sportであれば走りも楽しめるのでこれにしました。これの前もレヴォーグだったこともありますが、乗りやすいし言うことなしという感じですね。前のレヴォーグはアイサイトがA型だったのですが、今度のはB型に進化して性能も向上していますから安心感もあります。サーキットで疲れていても帰り道が苦にならなくなりました。僕流のカスタマイズはまず、お世話になっているBBSの19インチホイールに交換しましたが、今後は車高を少し下げたいなと思っています。先日ヤマちゃん(山内)が車高を下げてかっこよくなったし負けたくないですからね」と屈託なく笑う。
次に山内。「僕は1.6のレヴォーグからWRX S4 2.0GT-S EyeSightに変えました。今年でニュルブルクリンク24時間参戦が4回目だったんですが、参戦車両であるセダンに愛着がわいたという感じですかね。やはりアイサイトB型の機能がすごく安心感があって助かっています。S4はマニュアルミッション車であるWRX STIのCVTスポーツリニアトロニック版という感じですが、前に乗っていたレヴォーグよりもステアリングの応答性が良く、またコーナリングの乗り心地も良いです。ワゴンのレヴォーグに比べて20〜30kg軽いのでそういった部分も影響しているのだと思います」と、使い勝手よりも走る楽しさを重視しているようだ。
井口は独自にカスタマイズしたBRZも所有している。「これは東京スバルから購入したマニュアルミッション車で、今はたまたま実家に置いていて、イベントやオートポリスなどのサーキットを走る時に乗ったり、今は家族がいるので乗る機会は減ったんですが運転を楽しみたい時に使っています。カラーは白でグレードはGTだったかな。エアロを含んだ外装、足まわり、タイヤ&ホイール、コンピュータ、吸排気系、カーボンの内装、シートなどで、エンジン本体以外はほとんどやってます」と目を細めた。
山内は井口が話したように、既にWRX S4のカスタマイズを始めている。「BBSのホイールにしてビルシュタインのダンパーで車高を2.5cm低くしました。あまり露骨に下げ過ぎるのも好きではないので。今後はエンドレスのアイサイト用ブレーキが出たのでそれに替えたいなと思っています。ブレーキパッドもエンドレスです。ニュルでもS耐でもエンドレスにはお世話になっていますから。そこまでやったらひとまず満足ですかね? その先は今は分からないです」と現状+αで目標値に達しそうだ。
ふたりとも現在はCVTスポーツリニアトロニック車で快適な移動を楽しんでいる。井口は「若い時はマニュアルに乗るようにと言われてそうしていましたが、今はCVTスポーツリアルトロニックでゆったり安全運転です」。いっぽう山内は「僕も今ではCVTスポーツリアルトロニックとAWD、そしてアイサイトで安全で快適な運転を楽しんでいます。普段サーキットに入る時は(井口)卓ちゃんのレヴォーグに乗せて来てもらっていますけれどね」と茶目っ気たっぷりに笑った。次回は彼らにマニュアル車運転のコツや楽しみ方を伝授してもらう予定だ。