2026.06.21 - 全日本ラリー選手権第4戦 久万高原ラリー Leg2
再びトラブル発生も上位進出を狙えるペースを披露
全日本ラリー選手権第4戦「久万高原ラリー」は6月21日(日)、競技最終日となるレグ2の走行が行われました。初日トラブルに見舞われレグ離脱を余儀なくされた新井敏弘/安藤裕一組は、この日再出走を果たしたものの、再びトラブルが発生し、リタイアとなりました。
この日は、レグ1で走行したふたつのSSを逆方向に使うSS5/7『大川嶺リバース(13.80km)』、SS6/8『大谷リバース(14.00km)』という4SS・計55.60kmという設定。朝から空には厚い雲が広がり、この日最初のSS5は深い霧にも見舞われたうえ、路面には前日の雨が残るなど難しいコンディションとなりました。
SUBARU Boxer Rally spec.Zのトラブルを修復し、最終日に再スタートを果たした新井。SS5はJN-1クラス5番手のタイムで走り切りましたが、SS終盤からクルマにトラブルが発生。SS6のスタートまでたどり着きましたが、この時点でラリーリタイアを決めました。
■SUBARUの嶋村誠「クルマを持ち帰ってしっかり原因究明をします」
チームをサポートするSUBARUの嶋村誠は、「レグ1でエンジンが止まった原因究明をした結果、ハーネスにトラブルがあったことが分かり、全部修復して、レグ2の朝、再スタートしました。今朝のSS5は区間タイムで見ると、良いタイムの区間もあったので、クルマとしてはまずまずの走りができました。しかしSS6の前で止まってエンジンが再始動せず、残念ながらラリーリタイアとなってしまいました。SS5の後半、ボンネットから煙が出ていたとクルーから報告がありました。初日と同じ原因なのかは分かりませんが、クルマを持ち帰って、原因究明をしたいと思っています」と状況を説明しています。
「次戦から北海道でのグラベルラリーとなります。SUBARU Boxer Rally spec.Zにとっては初めてのグラベルラリーですが、すでにグラベルテストも行っており、良い走りができるという手応えをつかんでいます。新井選手もSUBARUも、グラベルは得意とするところなので、今回の課題を潰しながら、きちんと上位で走り切れるように頑張りたいと思います」
■メカニックコメント「普段と違う状況を走るクルマに対する作業の違いを感じました」
下井一輝
スバル中四国 福山店
メカニック歴8年目
小さい頃からモータースポーツを見るのが好きで、SUBARUのクルマを触ってみたいと思ったことから、SUBARUディーラーに就職したという下井。昨年は、岡山国際サーキットで開催されたGR86/BRZ Cupの最終戦にメカニックとして加わり、その雰囲気を肌で感じたことが楽しかったと振り返ります。
「今年は新井選手のチームで、ラリーのメカニックとして出させてもらえたらと思って、応募しました。
走る環境はラリーの方が過酷な場面が多いので、車体各部の点検などはそうしたことを意識するのが重要になってくるなというのを、実際に見て感じますね」
今回の久万高原ラリーは天候が悪く、ウェット路面を走ってきたラリーカーの作業をする場面も。
「普段整備しているクルマとは使用環境がまったく違うので、通常なら緩まない部分が少し緩んでいるということがありました。ひとつひとつ考えながら作業をしないといけないのですが、自分としてはそれが楽しくて充実した時間だと感じています」
ほかのメカニックと連携して作業にあたることも、普段ではあまりない経験。そうした点については「声をかけ合って時間を気にしながら仕事をするという部分は、普段の業務でも後輩に教えるタイミングやペアで作業する時に役立つはずです」と、語ります。
「後輩たちには、普段と違う緊張感や空気を味わえるので、ぜひ経験してほしいと伝えたいですね。私の先輩にも、この久万高原ラリーに参加した方や、サファリラリーに参加された方がいます。みなさんの話を聞いて自分もやってみたいと思ったので、そうした楽しさも伝えていきたいと思います」
全日本ラリー選手権の次戦となる第5戦は、 7月10日〜12日に北海道虻田郡ニセコ町を拠点として開催される『ラリーカムイ』。テクニカルなグラベル林道をメインとしたラリーです。今年は観戦エリアの増設や蘭越町の市街地エリアを使用したスーパーSSなども予定されています。初めてのグラベルラリーに挑むSUBARU Boxer Rally spec.Zの奮闘に温かいエールをお寄せください。








