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SUPER GT エディターズトピックコラム2015.06.29

SUBARU BRZ GT300を支えるダンロップタイヤの進化

SUPER GT第3戦は2015年シーズン唯一の海外イベントです。気温・路面温度とも非常に高温となるタイのチャーン・インターナショナル・サーキットでSUBARU BRZ GT300は予選11番手から6位入賞を果たしました。第2戦の富士スピードウェイ、そして第3戦のタイと、シーズンが進むにつれて徐々に調子を上げてきたSUBARU/STIチーム。「SUBARU BRZ GT300とダンロップタイヤのマッチング、そしてセッティングの方向性が見えてきた」と、STIチーム総監督の辰己英治もその手応えを語っていました。
手応えを感じた第3戦のタイ

今シーズンからSUBARU/STIチームは、タイヤをダンロップにスイッチして戦っています。チームのタイヤエンジニアを務める、住友ゴム工業モータースポーツ部の石橋隆志は、第3戦での手応えについて次のように説明します。 「第3戦のタイは、路面が変化するサーキットだということは分かっていましたので、様々な状況に対応できるタイヤを持っていきました。温度領域の高めのもの、路面温度で言うと60度くらいまでの使用を想定したものを投入しています。前戦の富士では想定以上に固かったかなという印象もありましたので。今回、決勝レースの走り方やタイムの推移を分析して、タイヤとしての狙いどころもだいぶ分かってきたという手応えを感じました」
また、「タイの結果から、夏に向けて気温が上がってくることは、SUBARU BRZ GT300にとって有利に働くと予想しています。タイヤの方向性が今回のレースでだいたい定まりましたので、SUGOで行われるテストにはポテンシャルを向上させたものを準備し、その後の第4戦富士スピードウェイ、第5戦鈴鹿サーキットにつなげていきたいと思っています。テストに持ち込む種類については現在検討を進めている最中ですが、SUGOも、その後の富士や鈴鹿も、いずれもタイヤには厳しい部分のあるサーキットです。たとえばSUGOは最終コーナー、富士や鈴鹿は高速セクションのほか、難しいコーナーがたくさんあります。特に第5戦の鈴鹿は1000㎞レースですから、タイヤを壊してしまっては何にもならないので、そういう部分にも気をつけながら選択と開発を進めていきます」と、今後に向けての見通しを語りました。
2015年型BRZ GT300の特性を活かす

今シーズンの開幕前、チームはマレーシアのセパンサーキットで行われたテストに2014年型のSUBARU BRZ GT300を持ち込みました。その後、シャシーに改良を施した2015年型に切り替えています。

タイヤメーカーから見た2015年型SUBARU BRZ GT300の特徴について石橋は、「2014年型車両と比較して、2015年型車両の方がタイヤに対してずいぶんと優しくなっています。2014年型は、コーナリングスピードは速いけれど、その分タイヤを“引きずる”というイメージでしたが、2015年型はスピードを維持しながらタイヤを“使っている”印象ですね。あくまでタイヤの減り方のイメージなのですが、両者の違いは、2014年型が消しゴムを引きずっているのに対し、2015年型は転がしている、というところです。
その理由は2015年型になってシャシー性能が向上し、メカニカルグリップが上がったためと見ています。したがってタイヤも、より柔らかいものを使えるようになる。つまり、耐摩耗性に振りわけるべき部分を、グリップに振りわけることができるのです。これは、特にSUPER GTのような耐久レースになると、その差は大きく、有利な点と言えるでしょう。 また、SUBARU BRZ GT300はJAF GT規定の車両ですから、FIA GT3車両よりも車体が200kgほど軽く、コーナリング時のタイヤへの入力はFIA GT3勢よりも軽いですね。こういったタイヤへの優しさと、コーナリングマシンというSUABRU BRZ GT300の特性を活かすタイヤの開発を進めていきます。今後の戦いぶりにもご期待ください」と、締めくくりました。 夏のテストを経て、チーム一丸となって臨む中盤戦もSUBARU BRZ GT300の活躍にご注目ください。

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