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SUPER GT エディターズトピックコラム2015.11.06

データエンジニアという仕事

2015年シーズンのSUPER GTも11月14日(土)・15日(日)のツインリンクもてぎ(栃木県)での最終戦を残すのみとなりました。第7戦オートポリスではマシントラブルで悔しいリタイアを喫してしまったものの、チームはこの雪辱を果たすため、最終戦に向けて全力で準備を進めています。
ツインリンクもてぎでは9月25日(木)と26日(金)にSUPER GT公式テストが開催されており、チームは2日間をかけて多くのタイヤをテストし良い感触を得ています。テストや過去のレースで得られたデータをもとに、SUBARU BRZ GT300のセッティングを決めていく役割を務めるのは、R&D SPORTのデータエンジニア、井上徳です。SUPER GTの車両にはエンジンの水温や油圧、サスペンションのストロークセンサーなど数多くのセンサーが取り付けられており、走行中に蓄積されたそれらのデータを解析・検証して最適なマシンセッティングを導き出すという重要な仕事です。
井上はR&D SPORTに在籍して15年近くになるベテランです。自身でももともとエンジニアや設計に携わる仕事を志望していたそうで、メカニックを務めている際、トラブル解決のためにデータの確認をし始め、次第にエンジニアに軸足を移していき現在に至るとのこと。
「現場に入る前には事前テストのデータを使い、再検証を行います。データと本戦の開催時期が異なれば気候条件も異なりますから、それを考慮に入れながらシミュレーションします。タイヤは事前にダンロップさんと相談をして決めますが、持ち込みタイヤのセット数なども決まっているので、なかなか難しいところですね。気温も重要で、タイヤの温度レンジが予想と外れると、本来のスピードが出せなくなってしまいますから」
レースウイークの前後では検証作業尽くし

「公開練習では、持ち込んだセッティングで走行したデータの確認作業を進め、気候や路面状況へのアジャストを行なっていきます。項目はサスペンションセッティング、ダウンフォース、前後バランス、車高、ダンパーのアジャストなど多岐にわたりますが、決められた時間のなかで最適な仕様を導き出さなくてはなりません。さらに、これまでの傾向を見ながら決勝でのセットアップも決めていきます。決勝レースでは燃費の計算をはじめ、給油量の算定、他車とのギャップの計算、タイヤのライフなども考えなければなりません。燃費はレースの状況や走行状態などによっても左右されるため、その都度注意しています。レースが終わってファクトリーに戻れば、再びデータの検証作業です。あらためてセッションごとのデータを見直し、さらに機械的なトラブルの確認も含めて行ないます」と、レースウイークに入ってからの作業を説明する井上。タイヤとマシン、そしてサーキットへの合わせ込みを行なううえで、これまで得られたデータは非常に重要な役割を果たします。

井上はSUBARU BRZ GT300をどう捉えているのでしょう。その特徴と、最終戦の意気込みについて語ってもらいました。 「やはり低重心で、コーナリングスピードが速いというのが最大の特徴ですね。以前走らせていたSUBARU LEGACY B4 GT300と較べるとホイールベースも短く、小さいコーナーなどは得意と言えるでしょう。今年は苦戦が続いていますが、タイヤ、車種、レギュレーションが大きく変わる時はデータの検証が重要になってきますので、やりがいがあります。最終戦のツインリンクもてぎではなんとか勝てるようにチーム一丸となって頑張りますので応援よろしくお願いいたします」

いよいよ2015年シーズンも最終戦。有終の美を飾るべく、表彰台の頂点を目指すSUBARUの活躍にご期待下さい。

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