SUPER GT
SUPER GT エディターズトピックコラム2015.11.20
2015年シーズンを振り返って
11月15日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催されたSUPER GT第8戦をもって、2015年シーズンのSUPER GTシリーズは全日程を終了しました。SUBARU BRZ GT300は、第5戦鈴鹿1000kmでの3位表彰台を最上位として、8戦中7戦で完走を果たし、シーズンを終えています。 「SUBARU BRZ GT300が本来もっているポテンシャルを100％引き出せたかというと、それには足りない部分があったシーズンだと思います。我々R&D SPORTの仕事は、与えられた条件のなかで最大限の結果を出すことですが、ポテンシャルを引き出し切れなかったという部分が反省点ですね。今シーズンからタイヤが変わって、その特性をつかむのに時間がかかってしまいました。SUPER GTでは、次戦で使うタイヤをあらかじめ決めなければなりません。その選択は非常に難しく、苦労した部分でもあります。サーキットの特性に合って、さらに天候や気温にあったものを選ばなければなりません。ダンロップさんはいいタイヤを用意してくれたので、そのポテンシャルを引き出せるようなセットアップを施すことができればよかったのですが……」
「あとは少し運のないレースが多かった印象ですね。たとえば第6戦のスポーツランドSUGOや、最終戦のツインリンクもてぎ。セーフティカーについてはかなりシミュレーションを重ねてはいるのですが、やはりそれだけではこなし切れない部分があります。あの2戦はもったいなかったなと。第7戦オートポリス以外ではマシントラブルもありませんでしたし、メンテナンスについてはおおむね良かったと思います。予測してベストな選択をしたはずが、裏目に出てしまうこともあったので歯痒い思いをすることもありましたね」。
ファンの皆さんに満足していただけるレースを今シーズン、SUBARU/STIチームは前年から継続参戦の井口卓人、加入初年度の山内英輝という顔ぶれのドライバー陣営で臨みました。年齢も近く、サーキットでも一緒にいることの多いこのふたり。シーズンを終えてみて、彼らの印象について本島は次のように語っています。
「今シーズンのふたりを見ていて、すごく素質のあるドライバーだと思います。マシンの使い方も似ていますし、どのサーキットでも近いタイムでまとめてきますから、前後どちらのスティントを担当させても問題ありません。ただ、ちょっと優等生すぎる部分もありますね（笑）。もっと尖っていい。例えば井口なら『九州男児だな』と思わせる部分が見え隠れする時もありますし、山内も内に秘めたものはあると思いますが、自分で抑えてしまっているんでしょうね。お互い切磋琢磨することでもっと伸ばせる部分はあると思いますし、優等生ドライバーのままではもったいないです。『オレにはこういうところがある』とアピールすることは、彼らの将来のためにもなるはずですし、彼らの成長にもつながるはずです」。
また、2015年シーズンを通じて応援を続けてくださったSUBARUファンの方々については、「ファンの皆さんには、いつも期待して応援しに来ていただいていましたが、それに対して、結果でお応えすることができませんでした。やはり勝たなければならないし、たとえ勝つことができなかったとしても、最後まで手に汗を握るようなレースをしないといけない。応援していただいた方々に申し訳ありませんし、レースを観て満足していただかないとなりません。勝てるレースをしなければならないと、あらためて思いました。我々R&DスポーツがSUBARUのクルマを走らせるようになって分かったのですが、皆さん非常にSUBARUを好きで応援してくださっている。富士スピードウェイでのレースの翌日、ガレージに寄ってくださった熱心なファンの方もいらっしゃいましたし、マシンの細かい進化についても良く見てくださっている。そういったファンの皆さんにもっと満足していただけるようなレースをしないといけないなと。それに尽きますね」と、その思いを語りました。 【TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2015概要】
| 開催日 | 11月22日(日) 7:00～16:30(予定) | |||
| 会場 | 富士スピードウェイ | |||
| TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2015 webサイト www.tgrf.jp | ||||
| ※ | 入場料金などイベントの詳細は、公式webサイトをご参照ください。 | |||
| ※ | スケジュールは予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。 | |||
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