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辰巳コラム

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2015.11.16 - SUPER GT第8戦 ツインリンクもてぎ

1年間の応援ありがとうございました。

先日の第8戦ツインリンクもてぎで、SUPER GTの2015年シーズンが終わりました。我々のチームを1年間応援してくださりありがとうございました。ファンの方々には、期待を寄せていただきながら勝利をお届けすることができず、申し訳なく思っています。シーズンの序盤からクルマもタイヤも進化を果たし、徐々に良くなってきているなかで臨んだ今回のレースは、ウェットタイヤもドライタイヤも新開発のものを投入しました。コンディションの変化もありますが、車体側としては、この1年間を通じて苦労してきたアンダーステア傾向を解消し切ることができませんでした。
苦しい展開となってしまった決勝レース

今回のレースでは公式練習、予選、決勝前のフリー走行と、決勝以外のすべてが雨のセッションだったこともあり、我々は新しいタイヤを持ち込んだため、決勝のスリックタイヤにぴったりと合わせたセットアップを施すことができませんでした。そのあたりの対応が十分ではなかったなと思います。タイヤそのものについては、ウェットタイヤの手応えはまずまずありました。決勝レースでは山内が履いてスタートしましたが、ドライになってきたスティント後半でも安定したタイムを刻めていました。ドライバーは大変だったと思いますが、よくやってくれたと思います。ピットインし、井口へとチェンジするタイミングでセーフティカーが出ました。実はピットインの前の周で山内は1分59秒台を出せていましたから、もう少し山内のスティントを引っ張っていたら別の展開があったかもしれません。ですが、いずれにせよ最後は苦しい展開になってしまったと思います。
なぜならスリックタイヤはピークのグリップはありましたが、持ちについては厳しかった。ですから井口が出ていって最初の頃はいいタイムも出せましたが、辛くなってきた後半では、いくら頑張ってもFIA GT3に抵抗する術がなくなってしまいました。アンダーステアが顔を出してきてしまい、そうなるとドライバーとしては行きたくても行けない状態になってしまう。オーバーステアであれば、まだドライバーのウデでコントロールできる部分もありますが、アンダーステアではいかんともしがたい。そういうクルマをドライバーに与えてしまったのが、我々の大きな反省点だと思っています。
改良のアイデアはすでに浮かんでいます

2016年シーズンの我々の活動についてはまだ未定です。しかし、ダンロップタイヤと1年間一緒に戦ってきてだいたいの特性を把握することができましたし、SUBARU BRZ GT300を改良する構想や策については、すでに私の頭のなかにいくつもアイデアが浮かんでいます。SUPER GT参戦車両のなかでは最小排気量で、ストレートではFIA GT3などに苦戦を強いられたEJ20ターボエンジンも、改良のヒントになるであろうものをつかんでいます。まだこれらの詳細を言うわけにはいきませんけれど(笑)、SUBARU BRZ GT300はさらなるパフォーマンスアップを果たすことができると思っています。
SUBARUの量産車の方向性は、クルマに乗ってくれた方々や応援してくださるファンの方々の意見でできています。SUPER GTで戦うSUBARU BRZ GT300にも、SUBARUとSTIがこれまで量産車で培ってきたエンジニアリングを、まだまだ活かせる余地がある。そんなことも見えてきたシーズンでした。

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