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SUPER GT

辰巳コラム

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2015.08.10 - SUPER GT 第4戦 富士ラウンド

SUBARU BRZ GT300はもっと速くなると思っています。

今回のレースを総括するにあたり、やはりスポーツランドSUGOと鈴鹿サーキットでのテストができなかったことは大きな影響がありました。SUGOのテストで試した新しいラバーのタイヤは投入せず、第2戦の富士と同じタイヤを使用するという状況のなかでは、これが精いっぱいの結果だったと思います。もちろん第2戦と比べたらシャシーは進化していますが、当然ライバルチームも進化していますからね。ただ、次戦の鈴鹿に向けては新しいタイヤが準備できる予定ですし、それが現在のシャシーに組み合わされれば、SUBARU BRZ GT300はもっと速くなると思っています。いいタイヤはいいシャシーと相まって力を発揮することができるものですから。
課題はやはり予選のポジション

これは毎度の課題であるのですが、予選でもっと上に行きたいですね。今回はスタートしてすぐ、後方から来たFIA GT3車両に当てられてしまい、ポジションを落としてしまいました。これが予選トップ5くらいにいれば、ここまで混戦に巻き込まれることはなかったでしょう。今回のようにスタートで順位を落としてしまうと、元の位置に戻ってくるまでにドライバーもタイヤも消耗してしまうんです。決勝のベストラップは3番手ですし、ポール・トゥ・ウィンを果たした55号車(ARTA CR-Z GT)と0.3秒差に迫っています。となると、やはり予選の順位が決勝レースにおいて、いかに重要なファクターであるかが分かります。

今回のレースでは、25周を走って早めのピットインを行いましたが、当初の作戦ではもう少し、30周前後まで伸ばしたかった。タイムの遅いクルマに前を塞がれてしまっていたんですね。向こうはこちらより数秒遅かったのですが、我々のタイヤにライバルを攻め切るほどの余力が残っていなかった。スタート直後であればなんの問題もなかったのでしょうが、予選を走り、決勝で20周以上攻めてきたタイヤでさらに追い越しをかけることは難しかった。ならばタイミングをずらす意味でもピットインした方がいい、ということです。

あのピットインのタイミングであれば、後半でもう少し上にいける予定だったのですが、タイヤ交換作業時に工具のトラブルが発生してしまいました。それで後方の集団のなかに戻ってしまったんです。工具が壊れてしまったことについては仕方のないことですが、メンテナンスをしっかりやっていこうとチームで話し合いました。
チームの志気も高く、次戦の鈴鹿1000kmに挑む

ただ、マシンの面に限って言えば、それほど悪くないレースだったのではと思っています。土曜日にはブレーキの問題が出ましたし、問題点もまだまだありますが、最終的には強いアンダーステアやオーバーステアもなく、バランス良く仕上げられました。また、シャシー剛性にかかわる部分の進化については、小さなものですが効果はありましたし、ライバルにストレートで負けている部分をコーナリングで取り返すことができたと思います。それは第2セクターでトップタイムを出せていることでも証明されたのではないでしょうか。加えて、チーム全体の雰囲気もポジティブでした。連日におよぶマシンの修復作業で全員が疲れていたと思いますが、炎上してしまったクルマを直し切ったという達成感、マシンの仕上がりもよく、予選タイムもトップに近いものだったということもあり、チームとしてはモチベーション高くレースに臨むことができたと思います。

ここまで、シャシーとしては相当な進化がみえていますし、次戦の鈴鹿1000kmではそこに新しいタイヤが入りますから、クルマとしてはもっと速さを出せると思います。我々の得意なサーキットでの成果を期待してください。

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