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RACE REPORT

2016.05.01 - 2016年全日本ラリー選手権第2戦 久万高原ラリー デイ2
勝田が開幕戦に引き続き連勝、2番手追走の新井はリタイア
5月1日(日)、全日本ラリー選手権第2戦『久万高原ラリー supported by Sammy』は、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が開幕戦に続いて勝利を収めました。総合2番手を走行中だった新井敏弘/田中直哉はマシントラブルによりリタイアを余儀なくされました。
SS8〜13の計6SSが行われたこの日、焦点となったのは首位を行く勝田と2番手でそれを追う新井の戦いです。SS8では新井がベストタイムで先制。1.0秒背後に迫り勝田にプレッシャーを与えますが、勝田は続くSS9、10、そしてサービスを経たSS11と3連続ベストタイムで新井との差を8.9秒に広げます。なんとか巻き返しを狙いたい新井でしたが、SS12のフィニッシュ手前2kmのところでクラッチトラブルに見舞われリタイア。首位の勝田はSS12、13もベストタイムでまとめ、2位に1分16秒1という大きな差をつけて勝利を獲得しました。
勝田は「新井選手にトラブルがありましたが、2日目も激しいバトルが続きました。午後のセクションは少し攻めすぎてしまいましたが、全体的には自分のペースで走り切ることができました。長丁場のラリーでしたが、マシンに大きなトラブルが出なかったことが勝因だと思います。この勝利に関しては、マシンをしっかりと整備してくれたチームの皆さんに感謝しています」とコメント。第3戦に向けての手応えも上々です。また、好走を見せながらも悔しいリタイアとなった新井は「後半はタイヤの摩耗が厳しかったので丁寧なドライビングを心がけました。タイムも上がってきていたところだったので残念です」と、ラリーを振り返りました。

また、JN4クラスにSUBARU BRZで参戦した横嶋良/木村裕介は安定したタイムでクラス2位を獲得しています。
ディーラーメカニックコメント「サービス前の入念な準備は非常に参考になりました」

担当車両:富士スバルアライモータースポーツWRX
森 星也(もり せいや) 29歳
広島スバル株式会社 廿日市店 サービス課
サービス歴9年目

以前からモータースポーツに興味があり、自分がメカニックとしてどのくらい通用するか知りたくて応募したという森。「昨年、高校が一緒だった自分の同期が参加していたことも動機のひとつです。彼から色々と話を聞いて“経験したい!”という思いが強くなりました。もちろん彼には負けたくないという気持ちもありました(笑)」と、参加のきっかけを明かしてくれました。

「チームはピリッとしたなかにも、話しやすい雰囲気があることが印象的でした。初めてでも質問を聞きやすく、チームワークがしっかりしていて、困ったら助け合うという考え方がチームに浸透していると感じました。実際の作業のスピードには驚きました。もちろん普段の作業でも、“お客様をお待たせしないように”とは考えていますが、1分1秒を争うことはありませんから。ラリーでは絶対に遅れるわけにはいきませんし、緊張感のレベルが違いました」

サービスで一番印象に残ったことを尋ねると、「一番印象的だったのは、サービス前の準備です。クルマが入ったらすぐに取りかかれるような状態で待つということが印象的でした。ディーラーでは、その作業に合わせて工具を取りにいく感じですが、いつでも作業ができるような体制を整えている。“こんなことがあるかもしれない”という予想までも立てていました。時間の短縮にもなりますし、すごく参考になりました。サービスの体制がしっかりと機能していることでドライバーも安心して走ることができるんだと実感しました」との答え。こういった発見もモータースポーツの現場ならではの経験と言えるでしょう。

「新井選手は残念な結果となってしまいましたが、あらためてラリーの難しさを感じました。普段と異なる環境下での作業だったので、学ぶことは多かったです。“作業には不安を持って臨んではいけない、自分の与えられたパートに責任を持って作業しなければならない”と痛感しました。あと、少し自信がついた気もします。もう少し技術をつけてから、また参加したいと思います」
次戦は5月20日(金)〜22日(日)に開催される第3戦「若狭ラリー2016 Supported by Sammy」(福井県大飯郡おおい町)です。2015年から新たに全日本選手権として開催されるようになったターマック(舗装路)ラリーで、風光明媚な若狭湾に面した複合レジャー施設、うみんぴあ大飯を拠点に開催されます。昨年は勝田が勝利を収めており、開幕からの3連勝となるか、あるいは新井、鎌田らが立ちふさがるか、SUBARU勢の好走にご注目ください。
2016.04.30 - 2016年全日本ラリー選手権第2戦 久万高原ラリー デイ1
SUBARU WRX STIの勝田と新井が接戦を展開
2016年全日本ラリー選手権第2戦『久万高原ラリー Supported by Sammy』は、4月30日(土)のデイ1を終えて、総合首位にSUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一、2番手に新井敏弘/田中直哉がつける展開となっています。鎌田卓麻/市野諮はSS2を走行後に電気系統のトラブルで競技続行を断念しました。
後半にかけてSUBARU勢が盛り返す

デイ1はSS1〜7まで、総SS距離89.41kmで争われます。午前9時、選手たちは好天に恵まれたコンディションのもと、美川スポーツランド(旧美川スキー場跡地)から次々とスタートを切っていきました。路面コンディションは、すべてのステージがドライ。過去には、路面に苔が生え滑りやすいステージもありましたが、今年は大会前に入念な路面清掃が行われ、良好な路面コンディションのなかで戦われることとなりました。この日の山場となるのは、ラリー最長の23.39kmを走るSS3/6『美川』といえるでしょう。

ラリーが始まると、SUBARU勢はSS1と2でライバルに先行を許し、後を追いかける展開に。SS2を終えた段階でトップから3.3秒差の総合2番手に新井、3.8秒差の3番手に勝田という順位でラリー最長となるSS3を迎えました。ここでは勝田がベストタイムをマークし、一気に総合首位に躍り出ることに成功。勝田はサービスを挟んだ午後のSS4もベストタイムでまとめ、後続を突き放しにかかります。

そこに食い下がったのは、今回のラリーで新たなタイヤを投入した新井です。新井は午前中のセクションではタイヤの感触を確かめながらの走行を余儀なくされたものの、タイヤの特性に合わせてセッティングを変更した午後になると速さを取り戻し、SS5〜7と3連続ベストタイムをたたき出します。SS4を終えた段階で11.4秒あった勝田との差は徐々に縮まり、SS3のリピートステージとなるSS6では総合2番手に浮上。この日最後のSS7を終えて2.3秒差と、追いつくには至らなかったものの、勝田にプレッシャーを与えていきます。
逃げる勝田、追う新井の息詰まるバトル

開幕戦で勝利を収め、この第2戦で連勝を挙げ勢いに乗りたい勝田は、「ロングステージの美川で新井さんが速く、追いつかれてしまいました。午後のステージは少し守りに入ってしまったので、明日に向けて作戦を練らなくてはならないですね。開幕2連勝を狙い、明日も頑張ります」と、2日目のステージに向けて意気込みを語りました。その勝田を僅差の2番手で追う新井も、最終日に向けて次のように語っています。
「1回目のサービスでセッティングを変えたらクルマが楽に動くようになり、すごく良くなりました。明日は勝田選手を捉えられるように全力でプッシュします」
また、SUBARU WRX STIで参戦する竹内源樹/保井隆宏は総合6番手につけています。

競技最終日となる5月1日(日)は、SS8〜13の計6SS。SS走行距離は68.74kmあり、まだどんなドラマが待ち受けているか分かりません。このまま勝田が逃げ切るのか、それとも新井がチャンピオンの意地を見せるのか。デイ2の戦いぶりにご注目ください。
2016.04.25 - 2016年全日本ラリー選手権第2戦 久万高原ラリー プレビュー
第2戦の舞台となるのは高地のターマック
開幕戦から3週間後の4月30日(土)〜5月1日(日)、愛媛県上浮穴郡久万高原町を舞台に第2戦の久万高原ラリー Supported by Sammyが開催されます。美川スポーツランド(美川スキー場跡地)を拠点に、ターマック(舗装路)のワインディングロードがスペシャルステージ(SS)として設定されます。この美川スポーツランドは標高約1000mを超え、大半のSSも高地に設定されています。なかでも壮大な景観の四国カルスト台地を走る名物SSとして人気を集める『大川嶺』は、SSの一部で標高1500mに届かんとするほど。平地に比べて空気の密度が薄くなる高地では、エンジンパワーへの影響も考慮してセッティングを進める必要があります。
SSの総走行距離は158.15km。全日本ラリー選手権はSSの路面と総走行距離によってポイントに係数が定められており、ターマックの150km以上は1.5となります。そのため、シーズンの今後に向けても重要な1戦と言えるでしょう。SSは4.95km〜23.39kmと、全日本ラリー選手権のなかでは比較的長い距離がとられており、タイヤとブレーキのマネージメントが大きなポイントとなることが予想されます。2015年大会は新井敏弘/田中直哉が勝利を獲得しており、前戦での不振を取り戻す走りに期待がかかります。開幕戦で優勝した勝田範彦/石田裕一、2位の鎌田卓麻/市野諮の好走も見どころと言えるでしょう。また、筒井克彦や竹内源樹などのWRX STIユーザーも上位を狙う存在と言えます。
広大な四国カルストを望む観戦SSが人気

ラリーの拠点となる美川スポーツランドにはサービスパークやイベント広場が設定されており、さらにスキー場跡地の敷地内にある特設ステージ(大川嶺SS)を観戦することも可能となっています。この特設ステージは30日(土)と1日(日)の両日2回ずつ走行する予定で、イベント広場から徒歩で迫力ある走りを観ることが可能となっています。
また、同SSの山頂付近には四国カルストの大平原を駆け巡る様子を観ることができるエリアも設定されていますが、こちらは駐車場の関係から、各日抽選で最大約50台までとなっています。受付は美川スキー場駐車場にて、両日の朝から行われます。また、サービスパーク横のスタートゲート付近では、グッズの抽選会やジャンケン大会を実施する予定とのことで、ラリーカーを待つ間にも色々な楽しみ方が可能となっています。

観戦チケット情報や駐車場情報など、最新情報については主催者の公式ウェブサイトでご確認下さい。

久万高原ラリー Supported by Sammy
http://www2.odn.ne.jp/mac/

RACE RESULT

2016.05.01 -
久万高原ラリー supported by sammy
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 1:13:17.6 55:04.4 2:08:22.0
2 2 3 奴田原 文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 1:13:38.3 55:59.8 2:09:38.1
3 3 4 福永 修 竹原 静香 オサムF・プラム・DLランサー JN-6 1:14:25.4 56:46.8 2:11:12.2
4 4 8 徳尾 慶太郎 大庭 正璽 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 1:15:13.7 57:33.9 2:12:47.6
5 5 9 村瀬 太 宮部 弘陽 IAテクニカBRIGエナペガルフランサー JN-6 1:16:37.4 58:44.6 2:15:22.0
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