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RACE REPORT

2016.10.16 - 2016年全日本ラリー選手権第8戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 デイ2
SUBARU WRX STIが1-2フィニッシュ、鎌田卓麻は今シーズン初優勝
岐阜県高山市を中心に開催された全日本ラリー選手権第8戦『M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy』は、10月16日(日)にすべての競技を終了し、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が今シーズン初勝利を獲得しました。2位には勝田範彦/石田裕一が入り、前日トラブルに苦しんだ新井敏弘/田中直哉は4位でラリーを終えました。
ラリーは快晴に恵まれたものの、すでに秋の気配のする肌寒い気温のもとスタート。リードを拡大したい鎌田は、この日序盤のSS7、SS8で連続ベストタイムをマークし、2番手勝田との差を12.7秒まで広げることに成功します。続くSS9、SS10では反撃に転じた勝田が鎌田のタイムを上まわり、その差は6.8秒まで縮まります。残すSSはあとふたつ。鎌田はSS11で渾身のベストタイムをたたき出して、その差を8.3秒に再び拡大。最終SSは勝田がトップでフィニッシュするも、その差をひっくり返すには至らず、鎌田が今シーズン初優勝を獲得しました。勝田は3.1秒差で2位となっています。前日の夜にターボチャージャーを交換した新井は思うような走りができず前日からひとつ順位を上げた4位となりました。

優勝した鎌田は、「2日目はまわりの皆さんがかなり攻めていたので、追い詰められてビックリしました。優勝することができ、ホッとしています。SUBARU BRZでJN5クラスを走っている頃は何度か優勝できたのですが、総合優勝は2005年以来久々です。今回はスタートからフィニッシュまでクルマの調子が良かったので、最終戦も勝てるように頑張ります」と、ラリーを振り返りました。2位の勝田は、「かなり攻めましたが、鎌田選手も速かったですね。今回は完敗です。でも、奴田原選手よりも上位でフィニッシュできたのは本当に良かったです。最終戦は、今回のようにスロースターターにならないよう、SS1から全開で行きます」と、自身のホームイベントと言える最終戦新城ラリーへの意気込みを語りました。

また、今回のラリーにSUBARU BRZで参戦した小濱勇希/馬場雄一はJN2クラス優勝、加納武彦/横手聡志はJN2クラス3位に入っています。
ディーラーメカニックコメント「チームワークの重要性をあらためて感じました」

担当車両:SYMS TEIN DL WRX STI
大井 聖靖(おおい きよやす)29歳
スバル信州株式会社 小諸店 サービスエンジニア
メカニック歴9年

応募のきっかけは、会社の先輩が昨年参加したことだったと、大井は言います。 「先輩から『仕事に対する気持ちが変わる』と聞いたことが印象に残っていました。もともとSUPER GTをはじめとするモータースポーツにも興味がありましたし、通常業務を続けていくなかで、新しい挑戦が必要だと考えていたこともあり、応募を決めました」

「私が担当したのは基本的な作業でしたが、例えば締付けトルクに関してもしっかりと管理されていた点などが印象的でした。これだけ過酷な状況で使用された車両を、その場で直して送り出すなんて、通常業務ではあり得ません。そのなかで、目の前の作業に対してしっかりと頭の中でシミュレーションすることも重要だと知りました。限られた時間内で作業を行うためにも重要ですし、自分の職場に戻ってからも、作業時間の短縮はお客様も喜びますし、会社の利益にもなるはずです」と、ラリーに参加して気がついた点を語ってくれました。

また、日頃の業務に活かせそうな点についても大きな収穫があったようです。「チームからも色々と声をかけて頂き、やるべきことが分かった状態で作業ができました。リーダーからの指示も含めて、チームワークの重要性をあらためて感じました。後輩との接し方など、きっと自分の仕事でも役立つはずです。先にも言いましたが、自分の動き方のイメージを持ったうえで行えば、これまで以上にスムーズに作業を進められるはずです。今回は本当に得難い経験をできましたし、参加できて良かったです。もしチャンスがあれば、ぜひ応募したいと思います」
次戦は11月4日(金)〜6日(日)に開催される第9戦「新城ラリー2016」(愛知県新城市)です。2016年シーズンもいよいよ最終戦、今回の優勝で波に乗る鎌田と、チャンピオンの権利がかかる勝田、新井がどのような走りを見せるか、次戦もSUBARU勢の奮闘にご注目ください。
2016.10.15 - 2016年全日本ラリー選手権第8戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 デイ1
SUBARU WRX STIの鎌田が初日首位。勝田は2番手
2016年全日本ラリー選手権第8戦『M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy』は、10月15日(土)にデイ1が行われ、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が首位、勝田範彦/石田裕一が2番手と好位置につけています。前戦の優勝者である新井敏弘/田中直哉は総合5番手からの巻き返しを狙います。また、今回SUBARU WRX STIで参戦する勝田貴元/足立さやかは総合9番手につけています。
4連続ベストタイムで鎌田が先制

2016年の全日本ラリー選手権も、いよいよシーズン大詰めとなり、終盤2戦はターマック(舗装路)連戦です。今回のラリーはツイスティなコーナーが続くSSが舞台となります。この日行われたのは6SS。それぞれのSS距離が短いため例年であれば大差がつきづらいことも特徴といえるこのラリーですが、今回は鎌田がSS1からSS4まで4連続ベストタイムを記録し、後続を突き放す展開となりました。鎌田はSS4までを終えた段階で、総合2番手につける奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に10.4秒差。続くSS5、6では勝田(範)が連続ベストタイムで巻き返したものの、鎌田は6SS中4SSでベストタイムを刻む活躍を見せ首位に立っています。

勝田(範)はSS5でのベストタイムによって総合2番手に浮上、SS6を終えて鎌田とは7.9秒差の2番手をキープしています。一方、第7戦で勝利を挙げた新井はマシントラブルに見舞われてしまいペースが上がらず。思うようなタイムを刻めず総合5番手にとどまっています。また、今回がVAB型での初参戦となる勝田(貴)はマシンに不調を抱えてしまい、総合9番手となっています。

また、SUBARU BRZで参戦する横嶋良/木村裕介はJN4クラス2番手、小濱勇希/馬場雄一はJN2クラス首位、加納武彦/横手聡志はJN2クラス3番手と健闘しています。
鎌田は今シーズン初優勝を射程圏内に

総合首位の鎌田は、「今シーズンはドライ路面のセッティングが進んでいたのですが、雨のラリーが続いていたので、なかなかうまくタイムに結びつけることができませんでした。今回のドライ路面で、これまでのセッティングの成果をやっと発揮することができました。SS1から調子が良く、明日もこのペースで頑張ります」とコメント。

また、首位鎌田と7.9秒差の勝田は、「午前のステージはペースが上がらなかったのですが、午後のステージからペースが戻ってきて、プッシュすることができました。明日は3番手の奴田原選手の状況をチェックしながら、ペースを決めたいと思います」と、選手権争いを視野に入れた発言。

不完全燃焼の新井は「ターボの調子が悪く、ペースを上げることができませんでした。今日の最終サービスでタービンを交換して、最後まで諦めずに頑張ります」と、明日の盛り返しを誓います。

デイ2となる10月16日(日)は、SS7〜12の計6SSです。この日の勝負所は、最長となる9.68kmのSS7/10『あたがす』と目されています。今シーズン初優勝を狙う鎌田と、それを追う勝田と新井らSUBARU勢の好走にご期待ください。
2016.10.10 - 2016年全日本ラリー選手権第8戦 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 プレビュー
シーズン終盤戦、高難度のターマックラリーを制するのは?
2016年シーズンの全日本ラリー選手権もいよいよ終盤戦。10月15日(土)〜16日(日)に第8戦 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammyが開催されます。ラリーは岐阜県高山市のモンデウス飛騨位山を中心として、総走行距離375.81km、スペシャルステージ(SS)距離88.14kmで争われます。
長距離グラベル(非舗装路)ラリーの第7戦北海道から一転、10km以下の短距離ステージ群によって構成されるこのターマック(舗装路)ラリーは、毎年0.1秒を争う僅差のバトルが展開されることでも知られています。舞台となるのは細く曲がりくねった山岳路。距離が短いため、一度ミスを喫してしまうと、そのタイムロスを取り戻すことが難しくなってしまいます。的確なマシンセッティングとタイヤ選択、ミスのない走りが勝利のための条件です。今大会に設定された全12SSのなかで勝負どころとなるのは、2日目のSS7/12に設定された「あたがす」と言えるでしょう。9.68kmとラリー最長の距離をもち、また2日目最初のSSでもあることから、リードする側にとっても、追う側にとっても重要なステージとなることは間違いありません。
選手権上位を争うSUBARU勢の走りに注目
JN6クラスには、選手権ランキングの2番手につける勝田範彦/石田裕一、前戦北海道で勝利を収めた新井敏弘/田中直哉、そして鎌田卓麻/市野諮ら計7台のSUBARU WRX STIが参戦します。ターマックを得意とする勝田か、あるいは前年度の大会で優勝した新井が速さを見せるのか、そして、このふたりの争いに鎌田がどう食い込むかにご注目ください。また、今大会では勝田の息子である勝田貴元がSUBARU WRX STIで参戦。勝田貴元は第6戦群馬に続く今季2回目の参戦となります。さらにJN4クラスに1台、JN2クラスには2台のSUBARU BRZが参戦しますのでこちらにもご注目ください。 ラリーは15日(土)の10時にスタート。10時20分より「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」にてセレモニアルスタートが行われる予定となっています。「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」はラリーパークとしてブース展示や飲食ブースが立ち並ぶ予定となっています。さらにSSに隣接しており、15日に2回「アルコピア‐無数河(SS3/6)」、16日に2回「無数河‐アルコピア(SS9/12)」、走行を見ることができます。詳しいイベント内容や観戦方法など、最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。
M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy
http://mcsc-rally.com/category/highland-masters/

RACE RESULT

2016.10.16 -
M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 Supported by Sammy
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 4 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 32:06.2 32:54.2 1:05:00.4
2 2 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 32:14.1 32:49.4 1:05:03.5
3 3 1 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 32:19.1 32:52.5 1:05:11.6
4 4 3 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 32:47.0 33:30.7 1:06:17.7
5 1 15 新井 大輝 小坂 典嵩 MATEX-ZEUS KYBDL DS3 JN-5 32:54.2 33:58.2 1:06:52.4
6 5 9 勝田 貴元 足立さやか ラック DL ale WRX JN-6 33:54.6 33:50.5 1:07:45.1
7 6 6 徳尾慶太郎 石田 一輝 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 33:39.2 34:50.5 1:08:29.7
8 2 12 柳澤 宏至 中原 祥雅 YHクスコラリープラス208 R2 JN-5 34:25.1 34:41.7 1:09:06.8
9 3 13 大倉 聡 豊田 耕司 TGR Vitz GRMN Turbo JN-5 34:22.7 34:47.8 1:09:10.5
10 4 17 Heikki KOVALAINEN 北川 紗衣 GREAT DRIVE SARD86R3 JN-5 34:32.5 34:43.0 1:09:15.5
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