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RACE REPORT

2016.06.12 - 2016年全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2016 デイ2
新井が今季初優勝。連勝中の勝田は3位でフィニッシュ
6月12日(日)、全日本ラリー選手権第4戦『がんばろう!福島MSCCラリー2016』において、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今季初優勝を飾りました。また、開幕戦から3連勝を達成している勝田範彦/石田裕一が3位でフィニッシュし、SUBARU勢が1位と3位を獲得しました。一方、鎌田卓麻/市野諮は2日目のSS13でマシントラブルに見舞われてしまい、ステージは走り切ったものの、競技の続行を断念しています。炭山裕矢/保井隆宏もSS12でコースアウトを喫し、リタイアとなりました。
待望のシーズン初勝利を獲得した新井は、「初日はオーバーヒートの症状が出たり、荒れた路面でマシンにダメージを与えてしまいましたが、2日目はトラブルもなく走り切ることができました。次戦も、何事もなければ優勝を狙えると思います」とラリーを振り返りました。3位の勝田は、「今回は良いところがないまま終わってしまいました。反省材料が沢山ありますね。メンタルもそうですが、走りのリズムが合わなかったので、次戦までにはしっかりと対策しようと思います」と、上位入賞ながら新たな課題の解決に向けて前向きなコメントを残しました。

また、今回のラリーに唯一SUBARU BRZで参戦した横嶋良/木村裕介は4位で完走を果たしました。
ディーラーメカニックコメント「貴重な経験になるため後輩にも薦めたいと思います」

担当車両:富士スバルアライモータースポーツWRX
藤原翔太 27歳
秋田スバル自動車株式会社横手店
サービスメカニック班長
メカニック歴8年

 メカニック歴8年目という藤原は、「モータースポーツは好きでしたが、ラリーはこれまで触れることのなかったカテゴリーでした」と言う。しかし、社内で定められているメカニックの応募要件を満たしたため、これを機会にラリーのことを知りたいと思い、参加を決意したとのこと。「運良く選ばれて、しかも有名な新井選手のチームに加わることができて光栄です」と、喜び勇んでサービスに参加した。

ラリーの現場では、「たとえばアライメント調整など、普段の業務ではあまりやらないことを間近で見てドキドキしました」と語る藤原。サービスでは下回りのトルクチェックやタイヤの空気圧や交換などを担当した藤原だが、「フェンダーライナーが外れかかっていたのを新井さんが発見し、それを付け直したりもしました」と臨機応変な対応も行ったという。 「特に初日のサービスは非常に緊張感のある雰囲気で、緊急性を伴う修理を目の当たりにしてとても勉強になりました。サービスの時間制限についても、普段からお客様を待たせないように時間を意識して仕事に取り組んでいるのですが、やはり競技となると、その重圧は格段の違いがありました」と、サービス作業を振り返った。

「携わったチームが優勝し、貴重な経験をさせていただきました。機会があればまた参加したいです。社に戻ったら『貴重な経験になるからぜひ行ってほしい』と、後輩たちに伝えたいですね」
次戦は7月1日(金)〜3日(日)に開催される第5戦「2016 ARKラリー洞爺 Supported by Sammy」(北海道洞爺湖町)です。第4戦に続くグラベル(未舗装路)ラリー連戦となりますが、2015年大会ではSUBARU WRX STIが表彰台を独占しています。次戦もSUBARU勢の活躍にご期待ください。
2016.06.11 - 2016年全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2016 デイ1
SUBARU WRX STIの新井、今季初勝利へ好走
2016年全日本ラリー選手権第4戦『がんばろう!福島MSCCラリー2016』は、6月11日(土)のデイ1、SS8までを終えて、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が総合首位に立っています。3番手には勝田範彦/石田裕一がつけ、4番手には炭山裕矢/保井隆宏、5番手には鎌田卓麻/市野諮とSUBARU勢が上位を占めています。
計4度のベストタイムで新井がリードを拡大
デイ1はSS1〜8、SSの総走行距離は44.92kmという設定です。デイ1は晴天に恵まれ、最高気温は30度近くまで上昇。選手たちは午前7時30分、リゾート施設のルネサンス棚倉に設けられたサービスパークから次々とスタートしていきました。SS路面はグラベル(未舗装路)で、深い轍のできやすい路面はパンクの危険性が高く、慎重なドライビングを強いられます。また、4つのステージを2回走行するため、2度目の走行では大きな石が路面に掘り返されることもあるなど路面状態は悪化し、さらに注意が必要でした。

ラリーは序盤、首位が目まぐるしく入れ替わる展開となりました。SS1では奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)がベストタイムを獲得しましたが、今回最長のSSとなるSS2(11.06km)では勝田がトップタイムを獲得。また、SS1に続きSS2でも2番手タイムを出した新井が総合首位に浮上します。その後新井はSS3、4、5、7とベストタイムをマークし、2番手の奴田原に21.1秒差をつけて首位で初日を終えました。3〜5位を占めるSUBARU勢はいずれも僅差となっており、緊張感の高い戦いが続いています。

また、今回SUBARU BRZで初のグラベルラリーとなる横嶋良/木村裕介はJN4クラスの4番手につけています。
新井、今季初優勝なるか。SUBARU勢のバトルにも注目
今シーズンまだ優勝のない新井は、シリーズタイトルを狙う上で今回勝利を収めたいところです。「道の真ん中に出ていた大きな岩にヒットし、オイル漏れを起こしましたが、深刻なダメージではありませんでした。後続との差も開いていますし、しっかり修復すれば大丈夫でしょう」と自信のコメント。3番手の勝田は「轍に手こずることが多かったですね。明日に向けてサスペンションセッティングを変更し、上位を目指します」と逆転に向け意気込みを語りました。また、8.2秒差で勝田を追う鎌田は「午前中はトラブルがありましたが、VAB型に乗り換えてから今シーズン一番というくらいに攻められています。明日もタイヤ選択を含めチャレンジする姿勢で臨みます」と攻めの姿勢をアピールしました。

競技最終日となる6月12日(日)は、SS9〜15の計7SS。SS走行距離は19.56kmと設定されています。奮闘するSUBARU勢の戦いぶりにご期待ください。
2016.06.06 - 2016年全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2016 プレビュー
今シーズン初のグラベルラリー、勝利をつかむのは誰だ
6月10日(金)〜12(日)、全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2016が開催されます。舞台は福島県東白川郡棚倉町周辺。リゾート施設のルネサンス棚倉を中心に、総走行距離463.86km、スペシャルステージ(SS)距離64.48kmで争われます。
このラリーは今シーズン初めてのグラベル(非舗装路)ラリーとなり、シリーズポイントに得点係数1.2が掛けられます。つまり同距離のターマック(舗装路)ラリーに比べて得られるポイントが1.2倍となることから、シーズン中盤戦以降の戦いを有利に進めるために重要な1戦となります。コースは棚倉町、いわき市および鮫川村に設定され、路面の締まった高速セクションや、轍のできやすいラフロードなどバラエティに富んでいます。また競技区間の距離が比較的短いため、タイム差がつきづらいことから毎年ドラマチックな戦いが繰り広げられています。全日本ラリー選手権随一の過酷さでも知られており、鍵となるのは荒れた路面でもマシンを壊さないドライビング。もしも雨が降るようなことになれば、状況を読むシビアな判断力が要求されます。

勝田の連勝はどこまで続く? 巻き返しを狙う新井と鎌田
SUBARU勢のトップを快走するのは、ここまで3連勝と勢いに乗る勝田範彦/石田裕一です。勝田は昨年、このラリーでSUBARU WRX STI(VAB型)をデビューさせ、2位を獲得するなど相性も悪くありません。その勝田を追ってランキング4番手につける鎌田卓麻/市野諮、そして新井敏弘/田中直哉がどのような走りを見せるのかが注目です。鎌田はSUBARU WRX STIで参戦する全日本ダートトライアル選手権でランキングトップ(第3戦終了時点)を維持しており、一方の新井は昨年の大会でも勝利を挙げているなど、グラベルラリーでの上位進出を狙っています。前戦に続き、炭山裕矢/保井隆宏がSUBARU WRX STIでエントリーしているほか、JN4クラスでは前戦クラス優勝を果たしたSUBARU BRZの横嶋良/木村裕介が出場を予定しています。
ラリーのスタートは11日(土)の午前7時31分ですが、12時51分からルネサンス棚倉にて、選手紹介セレモニーが開催される予定です。観戦用ギャラリーステージは各日1箇所ずつ設けられており、11日にルネサンス(グラベル)、12日(日)には鹿角平観光牧場(ターマック)でそれぞれ観戦することができます。また、観戦用ステージには飲食店や企業ブースの出展、様々なイベントが企画されているほか、三和町の三和ふれあい館でもラリーパークを実施する予定です。詳しいイベント内容や観戦方法など、最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。

がんばろう!福島MSCCラリー2016
http://www.mazdasportscarclub.jp/Fukushima2016.html

RACE RESULT

2016.06.12 -
がんばろう!福島MSCCラリー2016
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 5 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 46:02.0 15:48.9 1:01:50.1
2 2 2 奴田原 文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 46:23.1 15:46.9 1:02:10.0
3 3 1 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 46:31.9 15:49.9 1:02:21.8
4 4 7 藤本 鋼二 中島亜希子 ADVAN 加勢eレーシング ランサー JN-6 49:00.7 16:43.1 1:05:43.8
5 5 8 泉 陽介 石田 一輝 DLitzzクスコセノーテトクオランサー JN-6 50:58.8 16:50.1 1:07:48.9
R 4 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 46:42.3 - -
R 6 炭山 裕矢 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 46:40.1 - -
R 3 福永 修 鈴木 裕 オサムF プラム DLランサー JN-6 - - -
R 9 長江 修平 中岡 和好 四国産直市場メディアワークスDLランサー JN-6 - - -
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