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RACE REPORT

2016.08.28 - 2016年全日本ラリー選手権第6戦 モントレー2016 in 嬬恋 デイ2
新井敏弘、今シーズン2勝目! WRX STIがSUBARUの地元群馬で上位を占める
8月28日(日)、群馬県嬬恋村で開催された全日本ラリー選手権第6戦『モントレー2016 in 嬬恋』はすべての競技を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今シーズン2勝目を獲得、勝田範彦/石田裕一が3位に入りました。土曜日のステージで2番手につけていた鎌田卓麻/市野諮は4位となり、SUBARU勢が上位を占めています。
前日からの雨が弱まり、ステージの一部では乾いた路面と濡れた路面が入り交じるコンディションとなりましたが、初日に引き続きタイヤ選択やセッティングの難しい1日となりました。この日最初のSSで新井はベストタイムをたたき出し、2番手につける鎌田との差を広げにかかります。2番手から上位を狙う鎌田でしたが、SS12で左フロントを破損するクラッシュを喫し4番手に順位を落としてしまいます。その後も新井は後続との差を見ながらペースをコントロールし、昨年に引き続きモントレーで勝利、今季2勝目を獲得しました。また、鎌田のタイムロスで3番手に浮上した勝田は、最後までその順位を守り3位でフィニッシュ。鎌田は勝田から6.4秒差の4位でフィニッシュしました。

雨のラリーで今シーズン2勝目を獲得した新井は、「今回はウエットでもドライでもタイヤとマシンも良かったので、それが勝利につながったと思います」と、ラリーを振り返りました。「初日はタイヤ選択や自分のドライビング面で悪いところがあり、反省点が多いラリーでした。次のラリー北海道は落とせない1戦なので、全力で頑張ります」と、3位となった勝田。惜しくも4位となった鎌田は「2日目をうまくまとめることができなくて残念ですが、クルマのポテンシャルは高いので、今回ダメだった部分をしっかりと見直し、次に繋げたいと思います」と、次戦への意気込みを語りました。

また、今回SUBARU BRZでJN4クラスに参戦している横嶋良/木村裕介はクラス2位。同じくSUBARU BRZでJN2クラスに参戦している小濱勇希/馬場雄一はクラス3位を獲得しています。
ディーラーメカニックコメント「今回の経験は普段の作業にも活かせそうです」

担当車両:SYMS TEIN DL WRX STI
駒形 允(こまがた・まこと) 30歳
新潟スバル株式会社 六日町支店 メカニック
サービス歴8年目

同じ会社の先輩が、ディーラーメカニックとしてラリーやニュルブルクリンク24時間レースに参加したことがあり、色々な話を聞くうちに興味がわいたと言う駒形。「その後、今回の募集の話を聞いて、是非参加したいと思い応募しました。ラリーは動画などでよく見ていたんですが、サービスで実際に何が行われているのか、実はまったく知りませんでした。ですから、実際に参加してみるまでは本当に不安でした(笑)。でも、チームスタッフは皆さん本当に親切で、色々と教えてもらいましたし、楽しく作業を行うことができたと思います」

デイ2では鎌田がクラッシュを喫し、ダメージを負った状態でサービスに帰ってくることに。「左フロントを破損した状態で、マシンがサービスに戻ってきましたが、プロのラリーメカニックはしっかりと時間内に直して、ステージに送り出していました。私は別のセクションを担当していたのですが、見ているだけですごく勉強になりました。順位が落ちてしまったのは残念ですが、貴重な作業に立ち会えたと思います」と、その様子を振り返ります。

今回ラリーの現場で作業に携わったことで、発見したことなどを聞くと、「普段の作業でも時間を意識しているつもりですが、限られた時間内での作業は本当に緊張しました。今回、パーツ交換などにおいて、これまで気づいていなかった効率的な方法を見せていただき、全体の作業スピードを上げるための工夫が至るところにあるんだと驚きました」とのこと。さらに、「今回経験した整備にアレンジを加えることは、普段の仕事でも活かせそうだと思っています。もちろんマニュアルを守りつつ、時間を短縮することで、お客様にも満足して頂けるはずです。またチャンスがあれば、ぜひラリーに参加してみたいです。ニュルブルクリンクにも行ってみたいですね」と普段の業務への展開など、得るものの多い体験であったと振り返りました。
次戦は9月23日(金)〜25日(日)に開催される第7戦「RALLY HOKKAIDO」(北海道帯広市)です。シリーズ最長のSS距離を誇るグラベル(非舗装路)ラリーで、2015年大会ではSUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2位を獲得しています。次戦もSUBARU勢の活躍にご期待ください。
2016.08.27 - 2016年全日本ラリー選手権第6戦 モントレー2016 in 嬬恋 デイ1
SUBARU WRX STI勢、初日1−2位と好走
8月27日(土)、2016年全日本ラリー選手権第6戦『モントレー2016 in 嬬恋』は、デイ1のSS9までを終え、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が総合首位につけています。また、総合2番手には鎌田卓麻/市野諮、総合4番手には勝田範彦/石田裕一がつけ、上位へのポジションアップを狙っています。
新井がスタート直後に3連続ベストタイムでリード

スタート前日の26日(金)に行われたシェイクダウンテストは局地的な豪雨に見舞われ19台の出走にとどまりましたが、このセクションでは新井がトップタイムを記録し、前年勝者の貫録を見せました。モントレーのSS路面はすべてターマック(舗装路)であり、全日本ラリー選手権のなかでも平均速度の高いラリーとして知られています。それだけにウエットコンディションではセッティングとタイヤの合わせ込みが重要なラリーと言えるでしょう。

ラリー初日の27日(土)はSS1〜9、SSの総走行距離は37.818kmという設定です。朝8時30分、各選手は拠点となるパルコールつま恋ラリーパークからスタート。雨が降りしきるなか、総勢63台のマシンがSS1へと向かっていきました。この日は3SSずつ2度のサービスを挟む構成。序盤から好調ぶりを発揮したのは新井です。SS1〜3を連続ベストタイムでまとめ首位に立つと、SS5でもベストタイムを出して後続との差を5.2秒まで拡大。最終的には総合2番手の鎌田に5.1秒差をつけ、一度も首位を譲らずに初日を終えています。

また、今回SUBARU BRZでJN4クラスに参戦している横嶋良/木村裕介はクラス2番手。同じくSUBARU BRZでJN2クラスに参戦している小濱勇希/馬場雄一はクラス3番手につけ、上位を伺います。
新井、逃げ切り2年連続優勝なるか

序盤から好調を見せた新井は「ウエットコンディションでしたので、それほどリスクは負わずに走りましたが、そのなかで怯まずにできる限り攻めて走ったことが、初日のトップに繋がったと思います」と、ここまでの走りを分析。明日の7SSに向けて意欲を見せています。また、ライバルとの総合2番手争いを制した鎌田は総合首位を目指して次のように語っています。「今日は、ウエットコンディションに合わせたタイヤ選択が良かったと思います。今日の中盤までは接戦が続いたのですが、終盤は新井選手に少しずつ離されてしまったので、明日に向けてもう少しセッティングや走り方を考える必要がありますね。明日もトップを目指して頑張ります」 総合4番手の勝田は「今日はセッティングが合わなかったというよりも、自分自身のドライビングで遅れてしまいました。前半で抑えてしまったのが、最後まで影響してしまいました」とコメント。SS8でのベストタイムを上位浮上のきっかけとしたいところです。

デイ2となる8月28日(日)は、SS10〜16の計7SSです。新井と鎌田の首位争いに勝田がどうかかわるか、SUBARU勢の戦いぶりにご期待ください。
2016.08.22 - 2016年全日本ラリー選手権第6戦 モントレー2016 in 嬬恋 プレビュー
国内屈指の高速ターマックラウンド
8月27日(土)〜28日(日)、全日本ラリー選手権第6戦 モントレー2016 in 嬬恋が開催されます。ラリーは群馬県嬬恋村を拠点に、隣接する長野県須坂市も含めた総走行距離329.497km、スペシャルステージ(SS)距離79.735kmで争われます。
今回のラリーは、5月に開催された第3戦若狭以来3戦ぶりのターマック(舗装路)イベントとなります。モータースポーツ発祥の地と言われる嬬恋村の観光道路『つまごいパノラマライン』や、道幅が広い2車線道路の県道の一部を使用したSSは、全日本ラリー選手権のなかでも屈指の高い平均速度を誇るため、SSの性格に合わせたマシンセッティングやタイヤ選択が勝敗のカギを握るでしょう。また、SSが行われるエリアは標高が高く天候が急変しやすいため、過去には突然の局地的豪雨により優勝候補が次々とリタイアする波乱も起きています。変わりやすい天候への対応も勝負のポイントとなるでしょう。
SUBARUの地元群馬での接戦に注目

JN6クラスには、3連勝を挙げて選手権ランキング首位を行く勝田範彦/石田裕一、第4戦福島で今シーズン初勝利を挙げた新井敏弘/田中直哉、ランキング5番手からの浮上を狙う鎌田卓麻/市野諮、今シーズンは3戦目の出場となる竹内源樹/加勢直毅ら4台のSUBARU WRX STI(VAB型)が参戦します。ターマックラリーで圧倒的な速さを見せる勝田と、2015年大会で優勝を挙げている地元の新井、そして鎌田、竹内が見せる走りにご注目ください。また、JN4クラスに1台、JN2クラスには3台のSUBARU BRZが参戦します。
ラリーは27日(土)の午前8時30分からスタート。初日に9SS、28日(日)に7SSの計16SSで争われます。観戦用のギャラリーエリアは、ラリーの拠点となるパルコールつま恋に設けられた「Sammy SSS」や、徒歩でアクセスできる「Omae Suzaka」に両日設けられます。また、「パルコールつま恋サービスパーク」ではセレモニアルスタート/フィニッシュを見学できるほか、飲食/物販ブースも多数出展予定。さらに、来場者には先着で嬬恋キャベツのプレゼントを実施予定です。詳しいイベント内容や観戦方法など、最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。

モントレー2016 in 嬬恋
http://www.rally-montre.com/

RACE RESULT

2016.08.28 -
モントレー2016 in 嬬恋
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 4 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 25:20.1 16:11.7 41:31.8
2 2 2 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 25:29.8 16:07.5 41:37.3
3 3 1 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 25:32.5 16:13.7 41:46.2
4 4 5 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 25:25.2 16:27.4 41:52.6
5 5 7 竹内 源樹 加勢 直毅 ADVAN CUSCO WRXーSTI JN-6 26:30.5 16:42.0 43:12.5
6 6 9 佐藤 兵馬 三谷 良一 フェイスクラフト ランサー JN-6 26:36.6 16:53.1 43:29.7
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