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RACE REPORT

2016.04.10 - 2016年全日本ラリー選手権第1戦 ツール・ド・九州2016 in 唐津 デイ2
勝田が11年連続の勝利を達成、SUBARU WRX STIが1-2フィニッシュ
4月10日(日)にすべての競技を終えた全日本ラリー選手権第1戦ツール・ド・九州2016 in 唐津 Supported by Sammyは、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が勝利を収め、11年連続でこのラリーを制する偉業を達成しました。2位には鎌田卓麻/市野諮(SUBARU WRX STI)が入り、SUBARUは開幕から1-2フィニッシュを達成する強さを見せました。
競技2日目の舞台はSS9〜14の計6SS。SS走行距離は27.48kmと競技初日よりも10kmほど短い設定です。2日目も好天に恵まれ、気温が23度近くまで上がるという良好なコンディションとなりました。この日に設定されたギャラリーステージの「SSS野崎さとる2000GT」には多くの観客が集まり、目の前を駆け抜けるラリーカーに歓声が上がっていました。

総合首位の勝田はこの日のオープニングステージとなるSS9でベストタイムを獲得しました。ここで後続との差をさらに広げると、リスクを避けた確実なドライビングにシフト。ライバルの出方をうかがいながらラリーをコントロールし、最終的に2位に31秒という大差をつけて、11年連続の勝利を飾りました。3番手から追い上げる展開となった鎌田は、2番手のライバルとの差をじわじわと詰めていき、SS13でついに逆転。最終ステージのSS14ではベストタイムを獲得して2位表彰台を射止めました。また、前日5番手と苦しい出だしとなった新井敏弘/田中直哉は、SS11、SS12で意地のベストタイムを獲得したものの、順位を上げることは叶わず5位でラリーを終えました。

勝田は「マシンコンディションやタイヤも良く、初戦に勝つことができてホッとしています。これで開幕11連勝ですが、記録を気にせず自分の走りに徹したことが勝因だと思います。コ・ドライバーの石田(裕一)さんとは2年目になりますが、精度も高まりコンビネーションも良かったです」とコメント。タイトル奪還に向け、好スタートを切ることに成功しました。

また、SUBARU BRZでJN2クラスのトップを走行していた小濱勇希/馬場雄一は、最終的に後続を1分以上引き離し、開幕戦でクラス優勝を飾りました。次戦以降の活躍にも期待がかかります。
ディーラーメカニックコメント「ラリーで学んだことを日頃の整備にも活かしていきたい」

SYMS TEIN DL WRX STI
ディーラーメカニック
藤田佳伸(ふじた よしのぶ) 29歳
熊本スバル自動車株式会社 本店 サービス課
スバル整備士1級 メカニック歴9年目

会社の先輩から話を聞き、いつか自分も参加したいと思っていたという藤田。実は数日前から緊張が始まっており、大変なプレッシャーだったとのことですが、「ようやく選ばれて本当にうれしい」と笑顔で話を聞かせてくれました。

「勝利を狙うチームに加わるという重圧はありました。もちろん日頃からお客様のクルマを整備する時にも緊張感をもって作業にあたっていますが、それとはまったく種類の違う緊張感でした。ラリーは時間との戦いも厳しいですね。日頃から作業の目標時間はありますが、サービスでの制限時間は、その重さが違いました。なかでも一番印象的だったのは、『ミッション交換をするかもしれない』と言われた時です。実際に作業は発生しませんでしたが、自分のなかで覚悟がグッと決まった瞬間でした」と、様々な発見があった様子でした。

「確実な整備、判断力、クルマの状況を的確に理解する力、そして時間内に作業を終わらせるための瞬発力は、これからの整備作業でも活かしていきたいです。このプレッシャーに耐えられたことも、今後の自分の糧になりました。モータースポーツは華やかな世界だと思っていたんですが、地道な作業の積み重ねのうえにあると知ることができました。また機会があったら、ぜひ参加してみたいです」
次戦は4月29日(金)〜5月1日(日)に開催される第2戦「久万高原ラリー」(愛媛県上浮穴郡久万高原町)です。ラリーの拠点となる美川スポーツランド(美川スキー場跡地)は、標高約1000m付近に位置しており、ステージの大半も高地に設けられています。空気が薄くなるため、エンジンパワーへの影響が考えられます。尾根に設けられたターマック(舗装路)ステージを駆け抜けるSUBARU勢の活躍にご期待ください。
2016.04.09 - 2016年全日本ラリー選手権第1戦 ツール・ド・九州2016 in 唐津 デイ1
SUBARU WRX STIの勝田範彦が初日をリード
全日本ラリー選手権の2016年開幕戦『ツール・ド・九州2016 in 唐津』は、4月9日(土)のデイ1を終えて、勝田範彦/石田裕一(SUBARU WRX STI)が総合首位につけています。鎌田卓麻/市野諮(SUBARU WRX STI)は勝田から27.9秒差の総合3番手、昨年度のチャンピオン新井敏弘/田中直哉(SUBARU WRX STI)は56.9秒差の総合5番手で競技初日を終えました。
前日の暴風雨で想定以上の難コンディションに

ラリーはこの日の朝、毎年恒例となった唐津神社での交通安全祈願とセレモニアルスタートから始まりました。沿道には大勢の観客が詰めかけ、鳥居をバックにスタートしていくラリーカー1台1台に声援が送られました。 この日はSS1〜8まで、総SS距離41.99kmが戦いの舞台となります。ラリーウイークの木曜日に暴風雨が九州全土を襲った影響により、それぞれのステージには大量の落ち葉や折れた木の枝が散乱するというラフなコンディションとなりました。
難しい路面状況となりましたが、SS1から速さを発揮したのは、このラリーで11年連続の勝利がかかっている勝田です。4連続ベストタイムをたたき出して2番手のライバルに25秒以上の差をつけ、勝利に向けて幸先のいいスタートを切ることに成功しました。勝田はSS5〜7とライバルの後塵を拝したものの、この日最後のステージとなるSS8でも一番時計をマークし、総合順位で一度も首位を譲ることなく初日をまとめました。勝田は2番手のライバルに17秒というアドバンテージをもって競技2日目最終日に臨みます。
総合3番手につけたのは鎌田です。前半のステージで出遅れた鎌田は、SS3後のサービスで行ったマシンセッティングの変更が功を奏し、SS4、6、7の3SSで2番手タイムを獲得。初日を終えて勝田の27.9秒後方から順位アップを狙います。また、SS1で6番手スタートとなった新井は、タイヤがコンディションに合わず、その後も5〜6番手タイムという苦しい戦いを強いられます。SS8では3番手タイムを出して速さを見せ、総合タイムでは56.9秒と大きく離されていますが、明日は少しでも上のポジションを目指します。
11年連続での勝利に視界良好の勝田

首位で競技2日目に臨む勝田は、「マシンは好調です。今年はタイヤの規定が変わり、タイヤマネージメントが難しくなりました。初日をトップで終えることができましたが、2日目も気を緩めずにしっかりと走ります」と、11年連続での勝利という記録に向け、その決意を語りました。 3番手で勝田を追う鎌田も、最終日の2番手浮上を期して「最初のサービスでセッティングを変えたことが良い方向となりました。2日目もこのペースでトップに追いつくように頑張ります」とコメント。新井は「タイヤがまったく路面に合わず、これ以上ペースを上げるのは難しい状況ですが、2日目も精一杯走り、少しでも上位を狙います」と、最終日への意気込みを語っています。 また、SUBARU BRZが参戦するJN2クラスでは、小濱勇希/馬場雄一がトップ。クラス2番手を1分以上引き離しており、開幕戦制覇に期待がかかります。 競技最終日の4月10日(日)は、SS9〜SS14の計6SS。SS走行距離は27.24kmと、初日よりも10km以上短い設定となっているためミスは許されません。トップドライバーが繰り広げるハイレベルな戦いにご注目ください。
2016.04.06 - 2016年全日本ラリー選手権第1戦 ツール・ド・九州2016 in 唐津 プレビュー
2016年シーズン、いよいよ開幕。勝田範彦の記録更新なるか
4月8日〜10日、2016年全日本ラリー選手権の開幕戦となるツール・ド・九州2016 in 唐津が、佐賀県唐津市を中心に開催されます。舞台となるのは、市内南東部に広がるワインディングロード。ステージはターマックですが、比較的タイヤへの攻撃性が高い路面で、いかにタイヤをマネージメントするかが勝負のカギを握るラリーです。コーナーの奥が深く曲がり込んだ林道ステージが続き、これをいかに攻略するかも重要なポイントです。
このラリーでは、JN6クラスの勝田範彦が10年連続で総合優勝を飾っており、11年連続優勝という記録の更新にも注目が集まります。勝田がVAB型のSUBARU WRX STIで唐津に挑戦するのは今回が初めてですが、これまでの経験を活かし切れ味鋭い走りを披露してくれるはずです。また、2015年のチャンピオンである新井敏弘や、3月に行われた全日本ダートトライアル選手権の開幕戦でクラス優勝を果たした鎌田卓麻、1月に開催されたウインターラリーでインターナショナル部門の勝者となった竹内源樹らSUBARU WRX STI勢の活躍が期待されます。
また、JN2クラスには小濱勇希と加納武彦の駆る2台のSUBARU BRZが参戦します。SUBARU WRX STI勢と並んで、SUBARU BRZ勢の戦いぶりにもご注目下さい。
観戦イベントやラリーパークも充実

毎年恒例となった唐津神社でのセレモニアルスタートや、二タ子3丁目倉庫・唐津フェリーターミナル一帯のイベント会場、ギャラリーSSなど、大会の見どころはたくさん。特に9日の8時から市内の唐津神社で行われるセレモニアルスタートは必見で、大鳥居をバックにした日本的な雰囲気のなかで、次々にラリーカーがスタートしていく様子は壮観です。
ギャラリーステージは9日の「フォレストステージ」と10日の「シーサイドステージ」(いずれも有料。ともに二タ子3丁目倉庫の大会本部にて受付)の2カ所に設けられます。唐津フェリーターミナル一帯のイベント広場では車両展示や飲食店など様々なブースが立ち並ぶほか、9日には隣接した会場でオートテストも実施予定です。10日にはオートテストの会場にて、ラリーのフィニッシュを見学することができます。
観戦チケット情報や駐車場情報などについては主催者の公式ウェブサイトでご確認下さい。

ツール・ド・九州2016 in 唐津
http://ww21.tiki.ne.jp/~gravel-msc/

RACE RESULT

2016.04.10 -
ツール・ド・九州2016 in 唐津 Supported by Sammy
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 33:45.0 24:40.6 58:25.6
2 2 6 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 34:13.0 24:43.6 58:56.6
3 3 4 福永 修 竹原 静香 オサムF・プラム・DLランサー JN-6 33:58.1 25:09.5 59:07.6
4 4 3 奴田原 文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 34:15.9 25:09.3 59:25.2
5 5 1 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 34:42.0 25:22.2 1:00:04.2
6 6 9 徳尾 慶太郎 枝光 展義 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 35:11.3 25:26.6 1:00:37.9
7 7 7 竹内 源樹 保井 隆宏 ADVAN CUSCO WRXーSTI JN-6 35:28.4 25:27.8 1:00:56.2
10 8 5 筒井 克彦 藤田 めぐみ Team221 DL インプレッサ JN-6 35:36.5 25:42.4 1:01:18.9
17 9 10 村瀬 太 宮部 弘陽 IAテクニカBRIGエナペガルフランサー JN-6 36:40.0 26:20.4 1:03:00.4
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