2017.07.23 - SUPER GT第4戦 スポーツランドSUGO・決勝
セーフティカーに翻弄され不完全燃焼の9位
SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが7月23日(日)に行なわれ、4番グリッドからスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は9位でレースを終えることとなりました。

前日と打って変わって厚い雲に覆われた第4戦の決勝日。午前中に降った雨はSUPER GTのスタート前にはいったん上がり、路面も乾きかけというコンディションに。チームは難しいタイヤ選択を迫られる状況となりましたが、スタート直前に再び降り始めた雨によりレインタイヤをセレクトしてレースに臨みました。スターティングドライバーは山内が務めます。山内はスタート直後にライバルの先行を許してしまいますが、コーナリングスピードの高さを活かして前走車を攻略。30周を過ぎる頃には3番手までポジションアップを果たします。
レース中盤、このレース2度目のセーフティカー(SC)が導入されます。このSCがピットに戻った段階で、他チームの多くはピットイン。もともと山内が長めに走行する作戦を立てていたチームは、この段階でのピットを見送ります。山内は自己ベストラップを更新してタイムを稼ぎにかかりますが、ここで再びSCが導入され、ピットは閉鎖。このため、ピット作業を先延ばししてタイムを稼ごうとしていたSUBARU BRZ GT300と、ピット作業を終えて大きく遅れていたライバルたちとの差が一気に詰まってしまうことに。SC後にピット作業を終えたSUBARU BRZ GT300は3番手から10番手まで順位を落としてしまうこととなりました。
スリックタイヤを装着した井口はタイヤの温まりに苦労し一時11番手に順位を落とすものの、その後はベストラップを連発。しかし、なかなかオーバーテイクをするには至らず、ひとつポジションを上げた10番手でレースをフィニッシュ。その後ひとつ順位が繰り上がり、9位でレースを終えることとなりました。

チーム総監督の辰己英治は、「SCのタイミングは仕方のない部分はありますが、クルマがまだ遅いですね。タイム自体が悪いわけではなく、ストレートスピードが足りないために、どうしてもライバルのペースで走らされてしまっています。ウェットタイヤで行く作戦も、山内に長く乗ってもらう作戦も間違ってはいませんでしたし、スリックタイヤでのタイムも悪くない。ストレートで抜かれないクルマになればだいぶ違うと思います」と、SUBARU BRZ GT300の戦いぶりを振り返りました。
山内は、「ちょっとSCが多すぎたレースかなと思いますね。自分のスティントで序盤は少し引っかかってしまいましたが、攻防戦という意味ではいいレースができたと思います。ダンロップもいいタイヤを持ってきてくれました。2回連続のSCがなければ、トップとの差もうまく詰められたはずです。ポイントは獲れたので、最低限のところはクリアできたのかなと。今後も諦めずに戦っていけば、昨年のように表彰台や優勝も狙うことができる。それが大切だと思っています」と語っています。
後半スティントを担当した井口は、「山内選手が長い周回数をいいポジションで戦い続けてくれました。SCのタイミングがよければ、かなりいいところでコースに戻れていたと思うので、それが台無しになってしまったことは残念です。ノーポイントになる可能性もあった荒れたレースの中で、わずかでも加点できたことは次につながります。これを無駄にしないように、良かった部分と悪かった部分をしっかりチームと分析して、2週間後の富士と鈴鹿でいい流れを取り戻したいと思います」と、次戦に向けて気持ちを新たにしています。
次戦のSUPER GT第5戦は、8月5日(土)と6日(日)富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されます。わずか2週間のインターバルですが、今回のレースで得たデータをフィードバックし、さらなるスピードを得て臨むSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくお願いいたします。
次戦のSUPER GT第5戦は、8月5日(土)と6日(日)富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催されます。わずか2週間のインターバルですが、今回のレースで得たデータをフィードバックし、さらなるスピードを得て臨むSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくお願いいたします。