2018.08.20 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第6大会 十勝スピードウェイ(第6・7戦)・決勝
開幕戦以来のダブル入賞、井口卓人が3位表彰台を獲得


昨年は2レースで使用可能タイヤが6本という変則的な形でしたが、今年は順当に2レースで8本となりました。
予選は1回だけで、そのベストタイムが第6戦、セカンドベストが第7戦の予選順位となります。そこで重要になるのはタイヤの使い方で、とくにプロフェッショナルシリーズで使用されているタイヤは、予選アタックの1回目はタイムが出るものの、2回目は大きくタイムがダウンしてしまいます。タイヤを交換しつつ、2度のタイムアタックをキッチリと決めることが求められるのです。

レース前の練習走行では、井口卓人がトップに肉薄するタイムを連発。十勝ではこれまでも好成績を残してきたこともあり、ここまで波に乗れない今シーズンの流れを、大きく変える予感もありました。
その予選、井口卓人はベストタイムが9位、セカンドベストが5位。久保凜太郎はベストタイム、セカンドベストともに14位となりました。予選結果をみると、ポールポジションから21位の選手までのタイム差が0秒937。ほんのわずかなタイム差が大きく順位を変えることになりました。
しかも十勝スピードウェイのコースレイアウトでは、オーバーテイクするのが難しく、それだけ予選順位が重要になります。

午前中に行われた第6戦、井口卓人はオープニングラップで1つポジションを上げて8位へ。さらにレース中盤に1台をオーバーテイクし、7位でチェッカーフラッグを受けました。久保凜太郎は11位にポジションを上げていましたが、他車と接触し、リタイヤとなりました。

久保凜太郎は、修復したマシンで第6戦と同じ14位からスタートしますが、15位へポジションを落としてしまいます。が、3周目に14位、4周目に12位、8周目に10位と、難しい十勝スピードウェイでのオーバーテイクを成功させていきます。最終的に9位でフィニッシュ。今シーズンの開幕戦以来となる、2人揃っての入賞となりました。

「苦しかったレースでしたけど、何とか表彰台に立つことができて、良かったとは思います。前のマシンのペースは悪かったんですが、この十勝スピードウェイのコースではオーバーテイクが難しくて、抜くまでにはいかなかったですね。タイヤも全然問題なかったので、抜いていれば、トップに追いつくことはできたと思います。この表彰台をキッカケにして、残り2戦ですけどしっかりとレースをしたいと思います。やっぱり1勝しておきたいですからね」
次戦、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018 第8戦は、9月22日(土)~23日(日)、栃木県ツインリンクもてぎで開催されます。